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2020年へ旅立つ2人

久しぶりに、小説を書こうと思います。

最後は、ぼやっとしか描けていないのですが、

書きながら作っていこうと思っています。


どんな最後になるかは、私にもわかりません…。

今の時代を未来から来た人たちが見たらどう思うんだろうって思いながら

書こうと思います。

 本村俊が、タイムマシーンのドアを開けて、外に出ると隣にいる張華に話しかけた。

 「空が青々としてる」

 「ホント、良い天気ね。」

 二人は、空を見上げて、周りの風をスゥっと吸い込んだ。

 そして、街の雰囲気を見てみると、違和感を覚えた。雲一つない気持ちのいい空と

 殺風景な街の風景を不思議に思いながら、俊は張華に話しかけた。

 「なんか、変な感じだね。人が全然歩いてないよね」

 それを聞くと張華は、はあっとため息をついて言った。

 「俊ったら。この時代に来る前に言ったでしょ。この時期は、コロナウイルスというウイルスが蔓延してて、感染が拡大しないように、外出禁止令が出ていたって。だから、ほとんどの人たちは、街を歩くことも許可がなければ許されてなかったの」

 「いや、そうじゃなくて。ここまでとは思ってなかったから、びっくりして…。」

 「まあ、それはそうね。それと、私たちは一応この時代に来ることを、タイムパトロールしている人に許可をしてるから、自由には動き回れるけど、あんまりこの時代の人たちと話してはだめって言われてるからね。気を付けてね。わかった?俊」

 「ああ、わかったよ。気を付けるよ」

  俊は、そうして頭をかいた。そして、手元にあった薄い何かに触ると、うんうんと頷き始めた。

 「なるほどね。コロナウイルスか。何々、中国の武漢から蔓延して世界で数億人がかかったとされるウイルスか。なかなか怖いウイルスがあったもんだね。22世紀の時代ではあんまり聞くことがないウイルスだけど、この時代はウイルスが見つからなくて、パニック状態になったって」

 俊が独り言のように、言ってるのを聞いて、張華はまた叱るように言った。

 「あ、また歴史データをインプット。もう、それもダメって言われてるでしょ。私たちが、わざわざこの時代にタイムマシーンできた意味わかってるの」

 「ああ、それは分かってるよ。データで残っている事柄以外のことは、その時代に行って体験しないとわからないってことだろ。それを勉強してこいって、古本先生に厳しく言われたから、分かってるよ。これは、この時代を見学するための予習だけだから。だって、嫌な事件には出くわしたくないだろ。だから最低限のことだけ、インプットしてたんだよ」

 そう言うと、俊は薄いチップを鞄にしまい込んだ。

 「もう、またそんな言い訳して。古本先生も、俊一人だと心配だから、私を同行させたんだから。何かあったら、私が怒られるんだからね。わかってるの。もう」

 「はいはい。わかりましたー」めんどくさそうに、俊が答えた。

 張華はあきれたように、またため息をつきながら、「じゃあ、とりあえずこの時代に入れるのは、2時間だけだから、効率よく見学していきましょ。私は、私で行きたいことがあるから」と言った。

 俊は、嬉しそうに頷くと、そそくさと張華から離れていった。その後ろ姿を見ながら、張華は、ホント大丈夫かな、っと呟いた。ただ、張華にもやることがあったので、時間を無駄にできないと思い、自分の目的地に歩き出した。

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