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拍手 007 九十七話 「初日」辺り

 かまどにかけた大鍋をかき混ぜながら、ティザーベルは内心、魔女みたいだなと思っていた。

――まあ、魔法を使う女だから、魔女は間違っていないんだけどさ。

 イメージとしては、森の奥に住む悪い魔女といったところだ。

 古の魔女も、薬を作っていたという話を聞いたことがある。ヨーロッパの魔女狩りは、たった一冊の本から始まったというから驚きだ。書いた人物が異端審問官だったから、あれ程広まったのか。しかも、グーテンベルクの活版印刷が出来た後だから、本の普及が容易だったというのもあるらしい。

「異端審問官、許すまじ」

「え? 何か言った?」

「いいえ別に」

 しまった、クイトがいたんだった。どうも、鍋の前が暑すぎて、思考がとっちらかっているらしい。

 この魔法薬作り、夏場には絶対にやるもんかとティザーベルは心に刻んだ。

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