表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/177

拍手 061 百五十八話 「懐かしくない故郷」の辺り

しろやぎさんからおてがみついた

くろやぎさんたらよまずにたべた

しかたがないのでおてがみかいた

さっきのてがみのごようじなあに?


「って、やったら怒るんだろうなあ」

 セロアは、ティザーベルからの手紙到着時に、つい童謡が頭に浮かぶ。珍しい相手から珍しいものが届いたものだ。

 ギルドが郵便業務を担っていると言っても、使う人は多くない。基本的に自分が生まれ育った街を出ないので、余所の街に手紙や小包を送るような相手がいないのだ。

 セロアにしても、今回のティザーベルからの手紙が初めてもらった手紙だった。嬉しいような、悲しいような、複雑な気分だ。

「やっぱり携帯……戻ったら、絶対作ってもらわないと」

 魔法道具の開発は難しいのだろうけれど、知った事ではない。本人は怒るだろうけれど、それもまた一興。

「頑張れよ-」

 誰もいない通りから空を見上げて、セロアは呟いた。


 寮の自室に戻って中身を読み、仰天するのはもう少し後。誰かに相談したくても、相談出来る相手がいなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ