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拍手 031 百二十八話 「パスティカ」の辺り
「うーん……」
「何を唸っているんだい?」
「ああ、じいさん。いや、ちょっとね」
「いい加減鬱陶しいから、それ以上唸るんなら余所に行ってくれないかな?」
「雑! 僕の扱いが雑!」
「うん、君に構っている場合じゃないからね」
「ティザーベル達、無事かなあ……」
「一応、魔の森に入るところまでは、確認しているんだけどねえ……」
「問題はその先でしょうが」
「君に言われるまでもないよ」
「すいません……」
「本当に、無事に戻ってくるといいんだけどねえ。遺跡、見つかったかなあ……」
「そっちが本音かよ!」
じいさんと被後見人。




