拍手 174 二百七十一「予定通り」の辺り
「イルテでーす!」
「ナーニカと申します」
「キャセアよ」
「「「私達、本編に名前すら出してもらえなかった支援型です!」」」
「おかしいわよね? ティーサ姉様はイネスネル姉様ならわかるけど、どうしラエル姉様やパスティカ姉様が出られて、私達は出られない訳?」
「大人の事情というやつでしょう。いつの世も、世知辛いものなのです」
「ちょっとナーニカ。何悟った顔で言ってるの。このままだと、私達の存在感まるでなしなのよ? いいの? それで」
「それもまた、運命……」
「ダメだこりゃ。……キャセアはどう思う?」
「とりあえず、再起動させてくれたから、感謝してる」
「……それだけ?」
「他に何を言えと?」
「いや、だから、他の姉様や妹達みたいに、もうちょっとこう、主様の役に立ったり、活躍したいなあ、ってのはない訳?」
「別に」
「素っ気ない返事!」
「だって、活躍とか面倒なだけじゃない? そういうのは、上の姉様方にお願いするわ」
「あんた、妹達ですら活躍してるのよ? 本当にそれでいいの?」
「あれ、活躍って言えるのかしら……」
「ま、まあ、カーリアやレポザレナはまだしも、ほら! ヤパノアは色々やってたじゃない?」
「やっぱり、面倒臭そうだから、私はいいわ」
「はあ……本当、どうして私がこんなやる気のない子達と一緒にまとめられたのかしら……」




