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拍手 160 二百五十七「帰還準備」の辺り
「む! 何か予感がする!」
「え? いきなりどうしたんですか? セロアさん」
「ベルが近々帰ってきそう」
「え? そんな事までわかるんですか?」
「ただの勘だけど」
「……セロアさん、魔法は使えないんですよね?」
「うん。ベル曰く、魔力が皆無らしいわ。私だけでなく、大抵の人は魔力がないんだって」
「なのに、ベルさんが戻ってくるのがわかるんですか?」
「なんとなく?」
「はあ……あ、ザミさん、シャキトさんも」
「こんちは! ねえセロア。ベルから連絡あった?」
「ない。けど、近々帰ってくると思うよ」
「やっぱり? 私もそんな気がしてるんだよねえ。ねえ? シャキト」
「うん」
「え!? 二人とも、そう思うんですか? どうして?」
「え? 勘かなあ?」
「うん。勘」
「帝国人って……」




