車に轢かれなきゃ異世界に転生できないの?
楽しく読んでいただけると嬉しいです!!
俺の名前は有国 有國 (ありくに ありくに)
ふざけてるのかと思っているだろう? ああ! ふざけているよな!?
なんでも、俺の母の初恋相手の名前が 有 国 だったらしくて、子供ができたら絶対名前は有国(国はダサいから國)にしようと決めていたらしい…。しかも有国(名字)さんと結婚してしまったのだ…!
だが母の決心はほんの1ミリも変わらなかった… 。 結果、こんな悲劇が起こったのである。………しかも後で母の初恋相手が父だったと発覚。
…うん。その時点で名前改めようよ。(ニコ) 名前はめちゃくちゃ大事だよ!?性と名が同じって、どっち呼ばれても区別つかねーだろ。(それはどうでもいいけど) てゆーか、めちゃめちゃいじられるしめちゃめちゃいじられるしめちゃめちゃいじられるしでめっちゃ恥ずかしかったわ!! 生涯の羞恥心随分前借りしたよ!?
しかししかし、仕方がない。 大人になったら改名してやるわ。
あっ、高校3年生です。(雑) あ、俺っていってるけどオンナです。うん。
最近思うことはですねぇ、俺の好みがかなり変わってる(?)っぽい というコト。
昨日もね、大学の願書郵便局に持っていったんだけどね、そん時にね、オバさんが
「頑張ってくださいね♡(←妄想)」
って、言ってラムネくれたんだよね。
恋に落ちたわ。ソノシュンカン。マジで。 めっちゃ可愛いやん。 ドッキューン!!って、わいの心臓撃ち抜かれたわ。 それにそれに、病院!最後機械で会計すんだけど、終わる時に機械が
「お大事に♡」
って、言うんだよ!! 今度はマジで♡あるかんなっ! もう、この「お大事に♡」が なんつーか、…えろい…。妖艶で…… たまらん… のですぅ〜。
もぅね、 あ゛あ゛〜〜〜〜〜〜って感じ。 ハッ、これ俺が変態みたいだ…(変態です) おほんっ、という風な訳ですよ。だからね、 「美少女可愛いーー」って言ってる人とはあんま合わないっすね。まあ、可愛いんだけどぉ、 「可愛い」って言ってる奴も大抵可愛いんだよなぁ〜て。(←言ってることわからん)
さて、そんな俺 有國、最近ハマってるゲームがありましてですね。
それがこの 「ラブ❤️ハッスル 〜運命の赤い糸〜」 (題名クソだっさ) です!
クソだっさいっすよねー。
で、この中にですね、めちゃめちゃそそられるキャラがおるんすよ〜(にへらぁ)
そ・れ・がぁ〜、ライバルキャラの"エリエーヌ"ちゃん♡ 根性がひん曲がってます♡
ほんっとにこのコの運命が…悲惨 (笑)
マジ笑えてくるよ? エリエーヌの周りには美形なお兄さん、美形な幼なじみ、美形な従兄弟、美形な婚約者…等々がいらっしゃって、それらが全員主人公の攻略対象なんどす!! エリエーヌがゲームの最後、どうなるかもう予想はつきますよね? ………all dead end☆です。
主人公と攻略対象がハッピーエンドになってもだよ!? 「なんかムカつく 」つって、最終的にkillされまふ。ウケるー (棒)このゲーム作った人、絶対最後ヤケクソだって。それか、エリエーヌで遊んでいるか。
さらに、エリエーヌは他のライバルキャラ達と仲良しなんですが、その人たちの相手が主人公に攻略されるとエリエーヌを恨んで殺します。 えっ、お前らともだちじゃねぇのかよ!! と、ツッコミたくなるけどね? このゲーム、なんか色々と雑なんだよ。 ファンタジー物の学園系かと思ったら、なんか勇者とか出てきたような気がするし… もぅ、めちゃくちゃだよな… とか言いつつ正直エリエーヌが殺されないように必死に主人公の選択肢選んでたから、それしかしてないから、このゲームの細かいところは …知らん 。 の一言だ。 興味ない。エリエーヌが助かればそれでいい。なぜこんなにもエリエーヌに惹かれるのかは…エリエーヌが俺の …ド好みだからだ!!! 俺と思考回路が似てるし、口めっちゃ悪いし 正直どのエンドでも殺されるのは 自業自得だが、……
なんかエリエーヌの全てが …というか存在が…たまらん…のだ… 俺が攻略対象だったら絶対エリエーヌを選ぶんだけどな… と、そんなことを思いつつ今日も俺は郵便局に願書を持って行く。 この季節、ここら辺は雪が降り、地面はつるっつるのテッカテカになる。まじで。俺も学校からの帰宅途中、2回くらい滑ってその2回目でこけたもん。膝痛かったわぁぁ…
あれね、痛いけどそれと同じくらい恥ずかしいね……
なあんてことを思いながら必要なことを済ませ郵便局から出る。その瞬間ビュウオオオと豪風に煽られ髪型もクソもなくなる。
全髪が顔にかかりながらも無顔で道路を渡り向こう側へ渡ろうとすると左からトラックが…キタ。 うぎゃあっっ!! っと、わしは間一髪のところで足を踏みとどまった!!
ふぅ〜、危うく異世界に転生するとこだったぁ〜〜 って、異世界に転生する人の最多の死に方は「自動車とかトラックに轢かれる」だよなぁー んじゃ、なんだ?車に轢かれなきゃ異世界にはいけんのか?
心臓をバクバクさせながらそんなことを考えていたら、踏ん張った足をつるつるてんの地面に滑らせた。
あっ と思った時にはもう遅い。間一髪でトラックを避けた後で油断していたのもあるし一瞬のことだったので、俺は受け身も何もできないまま凄い勢いで仰け反って後ろに倒れた。
倒れていくときに、
いや、車に轢かれなくとも異世界に転生した方々おったわ…
と、どこか冷静に今まで読んでた転生ものの小説のことを思い出していた。
ガツン!!!
凄い衝撃を後頭部に受けた。勢いが強すぎたため、一回上に跳ねて再び地面にガツンと当たる。
痛みは無かった…。
なんか 「無」 になった感じ…
滑ったことで体が道路の真ん中にいってしまったのだろう。 端に動かなきゃっ…
そう思うも体が思うように動かない。
どうしよう…。 と呑気に思う。
すると足の先の方から角を曲がってきた車が結構なスピードで走ってきた!!
まじ?
え、え、ちょ、見えないの!? 見えてないの!? 人いますよー!!! おーーい!!!
ドライバーは俺のことに気づいて焦った顔でブレーキを踏んだらしいが… 下はあのつるつるてんである。 止まるわけねーだろ。
間に合わない。俺は声にはできなかったがひたすら心で キャー と叫んでいた。
やっぱトドメは車かよおおおおおおおおおお
受験料もったいなあああいいぃぃぃぃいい
俺の魂の叫びは ………… 響かなかった。
楽しく読んでくださったなら本当に嬉しいです!