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ファンタジー世界のバランスブレイカー  作者: 駅猫
二章 バランスブレイカー中学入学編
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五話 入学。会長と秘密発覚とバランスブレイカー。

~新世界転移~

俺は一昨日、この新世界(アイのスキルによって作られた世界)にやってきた。

[英雄の影]は図書館の本によると、絶対的な実力を有するものにのみ、付き従う最高位神霊だ。

いや、厳密には影で霊なので、付き従うではなく、憑き従うが正しい。

とにかくこの強大な力を悪用するわけにはいかない。

話を変えるが、俺にはもうひとつめちゃくちゃ嬉しいことがある。

 「会話が、言葉が...」 

そうなのだ。赤子には無い特権。コミュニケーションだ!俺にはコミュニケーションがある。俺はもうひとつの意味で無敵だ!と、言いたいのは山々だが事実俺は前世では中二病をさずかっていた。

感染したのではない。  神からさずかった。うん、これだけはゆずれない。いや、ゆずらない。

まあ、この話は置いておいて。今日は休日だ。明日のナルガム中学入学式の準備日だ。

一応準備は整っている。ラブコメみたいな出会いを期待してしまうのはふれないでほしい。

さて、明日に向けて早く寝よう。

日本時刻11:00ごろ就寝。(転生時、身につけていたものはなくなっていなかった。)

「明日の持ち物は杖と剣とお金と制服とむにゃむにゃ......zzz」


~翌朝~

 ー朝です。マスター、起きてください。ー

「うぅ~ん」

朝。それは誰にでも平等に訪れる。

それには絶対的な行動がつく。“起きる”だ。抗いたくともきょうは仕方ない。

今日は人生二回目の...一回しんでるしな。合計二週の人生で二回目の中学入学式だ。

俺は、新世界に来て直後とどいた、制服を着て魔法のバッグを持ってナルガム中学へ直行(瞬間移動)。

ちなみにこの学校、入学条件が破格で[レベル12以上 ランクオールB スキル数20以上]だ。

そしてなにより、[使い魔を持っている]のも絶対条件。

俺はスキル[隠蔽]でギリギリラインにして、使い魔をアイで登録した。

もちろんアイも擬態系スキル持ちの[スライム]としてだ。

そして入学式は

校長挨拶»学校説明»新入生点呼及びクラス発表»生徒会長(三年)挨拶»副生徒会長(二年)挨拶»

新入生挨拶»上級生戦闘披露»新入生戦闘披露....となっている。

最後の二つが謎。まじで。

はやく登校し過ぎたため木の上で姿を隠すように読書をたしなむ。かっこいいよね。

そんなことをしていると、自分とは違う制服の生徒(先輩)がこちらに気付く。

「新入生。そこでなにしてる。降りてこい。」

先輩に促され高さ3メートル弱から飛び降りる。

刹那。手刀が風魔法の反応を。距離わずか2メートル。風の刃が手刀から離れる。

この人腕が長いな。もうあと10センチしかない。魔法で壁を作って...

いや、無詠唱でこんな的確には普通は作れない。すなわち、俺の正体が少なくともバレる!

仕方ない。ここはわざと受けて、回復魔法で...でもさすがに制服がここは腕で。

スパッ、と腕。いや手首から肘にかけて制服ごと切れた。

すぐさま、少し詠唱して魔法[ヒール][ヒール:装備]をかける。

「これは驚いた。」と先輩。

「へ?」      と俺。

「一度防御魔法を止めて新たに魔法を。それにその反応速度。今年は君で決まりだな。」

「あの~先輩?何が決まりでしょう?」

「今年の新入生挨拶と生徒会本部役員だ。ああ、言い忘れていたな。私は生徒会長、風間千道。カザマは風の間、センドウは千の道だ。」

「はぁ...俺...いえ自分はリョウ。苗字は教会育ちでして。」

「何!?教会育ち!?そうか。だが、ここは家庭内の事情と身分は関係ない。それにしても教会の育ちが良くもな い人間がどうしてこんな技量を?」

「一人暮らしだったんです。小学校。部活には入らず、ちかくの山で修行してました。」

そう言うと納得し、握手を求めてきた。もちろん応じる。固く結ばれた二つの手の中で何かが付着したのがわかった。その頃には、新入生が続々とやってきていた。

「楽しめ。」

「はい。」

生徒会長は歩き出した。

「アイ、落ち着いて。殺しちゃダメ。」

俺の制服の中でうなる小竜(擬態)をなだめた。

こうして、生徒会長との邂逅は幕をおろした。

こんにちは。駅猫です。いよいよ、新章中学入学編です。

ぜひお楽しみ下さい。

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