二話 隠蔽。発見と出会いとバランスブレイカー。
~レベルアップの儀式前日~
レベルアップの儀式の日。待ちに待っているかはあえて言わないでおこう。
概要は新生児に短剣をもたせモンスターの卵を破る。簡単で安全でそして俺にとっては―...
人生(産まれて数日)最大のピンチだ!考えろ!絞り出せ!俺のスキルに何がある?
―それは隠蔽スキルです、マスター。
ああ、そんなスキルがあったっけ。って、いまのなんだ!!?お前は誰なんだ!?は?え!?
俺の脳内に無限に浮かび出る、! (ビックリマーク)と? (はてな)に答えるかのように声が聞こえる。
―それは、補助スキルです、マスター。私はマスターがスマホを水没させたことから具現化したスキル。
いわば、守護霊·背後霊の類いです。
まあ、詳しくは、解析とか説明とか理解とかいったスキルがあるだろうからなんとかなるだろう。
ところで君の名前は?
―補助スキルです。
名前は俺が付けるのか?
ー名前を付けて下さるのなんて。マスターはとても面白いですね。
っ!?スキル自信が答えた!?人工知能なんかではない。こいつは明らかに。
“自我を持っている”...とでも言うのか。
よし、お前の名前は―
補助、サポート、いやサポーター。便利。ん?スマホを落とした?なら、
アイだ。
―補助スキルを訂正。固有能力[アイ]に再設定しました。マスター、ありがとうございます。
うん。うまくいった。でもスマホ=人工知能(AI)=アイとは我ながら痛い。
それで、隠蔽スキルの能力は?
―それは、マスターの情報を書き換える·秘匿状態にすることです。
なら話ははやい
アイ、隠蔽スキルでアバター[リョータ]を任意の状態に変更。
名前変更 [リョータ]»[リョウ]
レベル 2に固定
スキル 未取得状態
外見はいまの状態 に書き換え、リセットの言葉で初期設定に戻す。
―実行。実行。完了。追加設定[チェンジ]の発言でマスターに反映。[デリート]の発言で証拠隠滅。
有能~。てか、便利すぎん!?
~こうして前日はながれていった~
こんにちは。
今回はレベルアップの儀式前日を。 次回は当日を描いていきたいと思います。
あまり注目はされなくとも読んでくださる皆様に心から感謝を!