十一話 契約。召喚と強龍とバランスブレイカー。
奴隷。女性とは、ーーー
ーーーまるでAVじゃないか!!なんてハレンチな。
「契約て何なんだ?」
「契約とはそのままの意味です。言ってしまえば私の権利を全て譲渡したので、好きにしてくれていいんですよ?体も...好きにしてくれていいんですよ?いいんですよ?」
分かったから、てか痴女かよ。童貞な返しはしたくないな。
「もちろん。時が来たらね。」
「はい。////」
ええ~!?
スッゲーはずいんですけど。何で!?そんな要素あった?
「と、まぁ契約と言うのは所持物や行動の権利をも譲渡したので、心の中で拒否されたら、行動出来ません。
また絶対服従も組み込まれているため命令に背くと激痛が走ってしまうんです。
昔は契約はハーフ&ハーフのお互いが利害を共有するものですが、今となってはその面影もありませんね。」
ふーん。そうなんだ。なら...
「もう一度俺が契約を解除してそのお互いが利害を共有?する契約も結ぼう。」
「それが出来ないんです。
その契約は使い魔ではなく契約獣なるものを呼び出さなければいけません。」
「なら、それでいこう。」
「いいんですか?どんな子が来るか分かりません。それに一度力でねじ伏せないと。」
「やってやるさ。」
「分かりました。神に仕えるものグレメリアヌ。この神使いの血に祝福を契約獣よ。姿を表せ。」
視界が七色に染まる。まるで☆5のキャラクターの確定演出だ。
「大変です。とんでもない子がきました。」
「我は。我こそは始祖龍にして頂点。頂点にして勝利の象徴。ナルガムである。盟約に従い貴様と命を共にする。」
ーーーナルガムを使役出来るようになった。ナルガムのステータスを更新。
ええ~!?あのナルガム王国の由来にもなった、伝説の龍を仲間に!?
あれ?力でねじ伏せるとか...
「考えが見え見えだ、リョウ。我は争いを好まぬ。特に殺しはな。お前も我の意志が汲み取られ共有されるので、同じく殺しが嫌いになっている。」
「ほんとうだ。違和感があるな。」
「我は単体では戦わぬ。契約者に神降ろしさせる。ようするに...」
「自分自身を融合させる、ですよね!!」
ー何なんじゃ。無駄に鋭いこの娘っ子は。
ーナルガム。意識に入ってこないでくれ。
ーお前、この娘とそんな不埒なっ!
ー妄想に入ってくるな~!!てかそんなのし、してないっ。
ー本当か?昨日の夜...
ー何もしてないよっ!!
かくして、変態エロドラゴンが仲間になった。