十話 ハーレム。奴隷と契約とバランスブレイカー。
~エンドゲームが始まる前日~
明日からエンドゲームが始まる。
ナルガムからは俺たちがでる。
一方レルムニッドからは殺し屋ギルド[デンジャラス デス ダーク]ことトリプルディー(DDD)
が出場。また亜人国家、[サンノマンダ共和国]から契約魔法師がでる。
契約魔法師とは悪魔のことだ。誰かと契約し命などの代償と引き換えに魔法を行使する。
――こわっ!よく人口減らないな!
と、思っていたらアイが教えてくれた。
「マスター。サンノマンダは奴隷貿易で生計を立てています。」
怖いよ!?つまり貿易で奴隷を買って、そいつらの命いただきっ!ってわけか。
ヤバイな。
っ考え事してたら朝食の時間か。支度をしよう。
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ここが食堂。なかなか広いじゃん。清潔だしね。
「やぁ、リョウ。よく眠れたかい?」
「レオ。もちろんぐっすりさ。ところで―
―後ろの奴等は?」
「恐らくはサンノマンダだ。メンバーは悪魔三匹。魔法行使用の奴隷二人だね。」
「ケケッ。誰かと思えバ。アレバンズの後継者カ。」
「私たちはサンノマンダ。以後お見知りおきを。」
「ケケッ。奴隷の分際でしゃべってんじゃねーヨ。」
「ケケッ。そうだゾ。今日は体の隅々まで触ってやるからナ。」
「申し訳ありません。」
「失礼します。」
悪魔二匹はどこかへいってしまった。奴隷のほうもついていく。
「きゃっ。ごめんなさい。」
肩がぶつかった拍子に少しよろめいた。俺がとっさにささえる。
「これに書いてある場所へ来てください。」
「君は...」
相手のポケットから出た、封筒を胸ポケットに入れられる。
―マスター。
―どうした?
―先程の奴隷からナルガム中学の入学式に婚約を申し出た例の女の魔力が。
そう言えば確かに。似ていた...か?
―アイ。さっきの行動どうとるべきだ?
―先程の行動には不安と悲しみと恐怖が混じっていました。
―なら、話は早い。
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手紙にはレルムニッドの西部にある高級料理店が指定されていた。
カランカラン...「いらっしゃいませー。」
「あのー、待ち合わせなのですが...」
「もしかしてリョウさんでございますか?」
「ええ。」
「でしたら、あちらの方ですね。ごゆっくりー。」
「こちらです。」
「お待たせしました。さていきなりですがあなたは?」
「ほんとは気づいているのではなっくて?」
「入学式の...」
「そうです。私です。私はグレメリアヌ。巫女ですわ。」
「巫女?」
「はい。巫女とは神使いの一種で主に神様にお仕えします。そのなかでも巫女は最上位に君臨します。」
「ーで、俺になんの用?」
「単刀直入に言います。私を殺してください。昨日私と一緒にきた奴隷は身体中を貪られ死にました。
ルール上、エントリー後の消息は自由ですが私には[絶対命令]が付けられています。
私が生きている以上あの悪魔は死にません。この呪いは特殊ですから。」
スキル[リセット]。対象を通常の状態に戻す。もちろん呪いでさえも。
「何が特殊だ。もう呪いは解いた。俺の勝ちだ。お前は俺が救う。だから仲間になれ。」
「..ッ!!何で私の命を?」
「嬉しかった。告白されたとき。嬉しかった。勘違いすんな。他意は...ねえ。」
ああーもう終わったよチクショウ!!非モテで童貞でだからこうなった。異世界エンジョイ勢?ああそうだよ。
この状況いやこのシチュ。毎夜毎夜のエロゲーのせいだよ!!
俺の人生はエロまみれだなー。
「ありがとう。お礼にあなたに契約をさせてあげます。」
「へ?」
スゥー。と息をはく。何だか無駄にえろい。胸がゆれるのだ。
別に童貞だからって。...ねぇ?
「私は、グレメリアヌは。このお方を主と認め、かの武人の奴隷となる。」
~こうして奴隷兼ハーレム要員ことグレメリアヌは仲間になった。~
久々のあとがき駅猫です。
さて、急展開です。ナルガム中学の生徒は50/70が犠牲になり、主人公がエンドゲームの優勝によって、彼らの復活を望んでいます。一方、残り20/70は、千道会長、一ノ瀬副会長を含めるエリートでナルガムは復興中のため、戦闘団に入りました。ここで補足させてもらってすいません。
これからもよろしくお願いいたします。皆様のナンバーワンになれるようにがんばります。
また、評価やコメントは私にとってのエナジードリンク。原動力になります。そちらも是非。