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田舎に住んでいる小説家さん  作者: たこさん
2/3

物書きさんは掃除をする。


 僕は田舎に住んでいる物書き。名前は浅川富大あさがわとみひろ

 

 今日は、締め切りも終わったし、家の掃除をしようと思う。


 僕の家は祖母から譲り受けた古い家。

8LLDKの3階建ての巨大な家だ。


 それでも、この辺りでは珍しい間取りじゃないんだよ?


うちのご近所さんは大体そんな感じ。


まずは3階の4部屋から。

僕の寝室だけ板張りにリフォームしたけど、

他の部屋は未だに畳敷き。

本を書くときに使っている部屋も畳敷きで、

低い机を置いて座椅子に座って書いている。

未だに僕は紙にペンで書いているからか、

昔からそのやり方で書いているからなのか、

一度パソコンで書いてみたけど、どうも気持ちが入らなくて

このやり方に戻したんだ。


っと、物思いに耽っていたら、いつの間にか3階がきれいになってました。


次は2階だね。


2階にはお客様がいらしたときに使っていただく客間と、隣り合わせの仏間があるんだ。

田舎の仏間は広いんだよ。

冠婚葬祭とか、催事場も使うけど

結構、自宅でやられるご家庭もまだあるみたいで、

うちの仏間も、ご近所さんが一堂に会しても全然大丈夫なくらいには広いんだ。


小さい頃にこの家に遊びに来た時も、

大きな座卓だなー!

って思ってた机は、

大人になって見ても、やっぱり大きいな、と思うくらいに大きいものでした。


1階はキッチンとリビング、洋間と応接間。お風呂とトイレ。


そう、祖父母たちはハイカラな人たちだったみたいで

洋間があるのです。


リフォームする前は、緋色の絨毯にビロードのカーテンが引かれていて、

豪奢なシャンデリアが吊ってあったこの部屋。

どこの貴族だよ!って思わずツッコミを入れざるを得なかったよね。

そんな部屋は今は防音壁を入れてシアタールームにしてみました。


さて、キッチンはといいますと、

こだわりのアイランドキッチン!


って、なんだかお宅拝見みたいなノリになってきちゃった。


そんな僕の、拘りの応接間。

趣味で活けたお花と、お友達に描いてもらった軸。

飾り戸棚は蒔絵で螺鈿。

お庭の景色もここから見るのが一番映えるように作ってるんだ。


はあ。。

もう

溜息。


たまにここで、一人でお昼寝するのも贅沢なんだよね。



さてと。


お掃除も終わったから、お散歩にでも行こうかな。


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