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脳移植で女にさせられた俺は  作者: ハル
第二章 高校生活
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第六話 変な人とぶつかっちゃった

今回初登場の新キャラの名前が思いつかなくて困ってます。助けてください。

「今日から学校、か…………」


海陽の女子用制服を着たところまで来ているのに正直、女子高生としてちゃんとやっていけるか不安だ。

だって、十五年間男子生徒をやってきたのに今年からいきなり女子生徒なんだよ?不安になるに決まってる。

友達は雪平と一緒にいれば大丈夫だとは思うが、また中学の時みたいに休憩時間一人遊びor寝るかするんじゃないかと思えば、急に休みたくなってくる。義務教育じゃないから、学校辞めたいとまで思ってしまう。


「ほら、いつまでため息ついてんの!行くよ!」

「あ、待ってよ姉ちゃ…お姉ちゃん!」


やばいやばい。まだ慣れてないな、この呼び方。


海陽までは徒歩で行ける。二十分近くかかると思うけどな。



「悠穂、おはよう!」

「由香じゃん、おっは〜」


その挨拶、おは○タのじゃん。


「んで、そっちの可愛い娘は?」

「妹の優希。ほら、挨拶して。」

「妹の優希です。初めまして。」


おかしくない?変じゃないよね?それよりも、見たことある人なんだけど………大丈夫?


「ねぇ、悠穂って、妹いたっけ?弟だけじゃなかった?」


ほら!全然大丈夫じゃないし!姉ちゃん、フォローよろしく。ばれたら変態だからな、俺。


「バレちゃ仕方ない。何を隠そう、この娘は弟の友彦なのだ!」


ダメだった。騙せたのにバラしたよ、この人。まぁ、期待はもともとしてなかったけど。


「弟さん?でも、女子用制服着てるし、正月くらいに見たときこんなに小さくなかったし………」

「それはね……」




「それ本当!?なんか信じられないんだけど……………」


この説明の間のBGMはあの、かくかくしかじかしかのCMがいいと思いました。というか、一番信じられないのは俺なんだけど!!


「本当よ。【本気】と書いて【マジ】って読むくらいには本当よ。」


何言ってんの?この人。


「まぁ、それは信じるとして、妹さん、むっちゃ可愛い!!」

「ひっ!」


急に抱きつかれた。ビックリしすぎて怯えた時のような声が出た。


「由香、優希が怯えてるからそれくらいにね。あと、今日、日直でしょ?早く行ったら?」

「それを言うなら悠穂だって委員会の仕事あるじゃん。早く行ったら?」

「うーん。ごめん、優希。お姉ちゃん達先行ってるね!道、分かるよね?」


あまり俺をなめないでいただきたい。俺は一度通った道はしばらくは覚えているから、三ヶ月前に通ったばかりのこの道は全部覚えている。


「委員会の仕事なんでしょ?早く行ったら?」

「うん、ごめんね!」

「優希ちゃん!また学校で!」


さて、姉ちゃん達も行ったし、俺もぼちぼち行きますか。


ドン!


「きゃっ!」


俺は何かにぶつかって倒れてしまった。曲がり角で何かにぶつかるって言ったら…………


「おい、大丈夫か。」


人だと相場が決まっている。

っていうか、さっきの声、元男の俺としては出したくない声だったな。


ぶつかった男は、ネクタイが赤色。俺と同じ1年だ。

そして鞄の他に、なぜか、アタッシュケースみたいなのを持っている。何入ってんの?てか、あんなの必要?


「ほれ、早くしねぇと入学式始まんぞ。」


手を差し伸べてくれた。普通ならこれがきっかけで恋の花が咲いちゃうんだけど俺は男だから咲くとしたらホモの花だな。


念のために言っておくけど、咲きませんよ?


とりあえず、厚意には感謝しよう。


「ありがと。」





結局その人と一緒に登校したものの、名前を聞かなかったし、聞いてもくれなかった。要するにお互い無言で登校した。


「優希ちゃん、おはよう!」

「おはよう。」

「制服、似合ってるよ〜。すごく可愛い。」

「そりゃどうも。」


雪平は平常運転だ。昨日のように暴走してない。中学の頃に見てきた雪平だ。


「優希ちゃん、私と同じクラスだったよ!1年3組。」

「そう。あ、そう言えば、さっき変な人と会ってさ〜。」

「変な人?まさか、ストーカー?優希ちゃん可愛いから。」


姉ちゃんもそう言うだろうな………


「いや、違う違う。同じ学年の人。通学路でぶつかっちゃって……」

「んで、その人のどこら辺が変なの?」


なんで真っ先にそこを聞かなかったんだろうね。


「いや、鞄の他にアタッシュケースみたいなのを持っててさ。あれ、中に何入ってんのかな?」

「何それ。アタッシュケース?そんなの要らないでしょ。」

「本当それだよね。ビックリしたもん。」


こんな感じかな?女子高生のトークとやらは。


「それよりも、今日は校内見学とかHRとかで昼間でかかるんだよね。優希ちゃんはお弁当?」

「いや、そうするつもりだったんだけど……昨日は時間なくてね。学食にするよ。」

「あ!私も学食。一緒に行かない?」

「うん、いいよ。」


女子から昼食を誘われる、女子と一緒に食べる、どれも中学の頃の俺には無理な芸当だな。

キャラプロフィール

「お兄……お姉ちゃん、ありがとう。」


小坂(こさか) 日和(ひより)

年齢…6歳

性別…女

身長…136cm

誕生日…3月6日

好物…オムライス

特技…あやとり、縄跳び

趣味…お絵描き


トラックにひかれそうになったところを友彦に助けてもらった幼女。なかなか優希を【お姉ちゃん】と言えない。

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