第34話 傾向と対策
それから特に何事もなく、四日が過ぎた。
この間やったことと言えば、主に訓練だ。現状色々あるが、やはり直近の目標はトーナメントに勝つこと。そのためにも俺自身を強くしていく必要があるからな。
もちろん不眠不休で突き進める状態にあるからこそ、それ以外のこともやったけどな。
湊さんは結局、あれ以降俺たちに接触する気配がなかったので、あまりそっち方面の情報はない。強いて言うなら、一か所にとどまっていることがほとんどないというくらいか。
まあその辺は、色々警戒しているからだろう。別に怪しいとかいう話ではない。
問題なのは、俺たちが接近するとすぐに距離を取ろうとするところ。これは明らかに、俺たちを避けていると言っていいだろう。マップ機能で互いの位置関係が丸わかりだから、余計だろうな。
……まあそういうわけで、特に進展はない。
あ、一つあると言えば、真琴を仲間に引き入れることができたことか。
彼も目的は転生なので、湊さんとはその目的が真っ向からぶつかり合う形になる。だからこそ、万が一湊さんが過激な行動に出た時は、協力すると言う話をつけることができた。
「でも、トーナメントのバトルは手加減しないからねっ」
と、釘も刺されてしまったけどな。
ま、それは無理もない。転生に向けて戦うという意味では、あいつと俺は間違いなく敵同士なのだから。
あまり戦いたくないが、それは仕方ない。むしろ、手加減なんてしたら失礼というものだろう。それはそれ、これはこれと割り切るしかない。
ちなみに、笑顔はまぶしかった。
……と、そんな感じで四日間が過ぎた。当初から、四日経ったら一旦集まるという話をしていたので、俺の部屋に四人全員が集合している。
湊さんの目的は既に全員が共有しているので、やや気まずいところもあるが……そこは空さんが上手く進めてくれた。
「と、ゆーわけで、第二回作戦会議をはじめまーす!」
彼が拍手をするので、なんとなく俺たちも従う。一通り、まばらな拍手が終わったところで改めて空さんが口を開く。
「さて四日経ったわけですがー、みなさんいかがおすごしでしょうかー? 能力の成長は進みましたかー?」
まずは主役から、という言葉と共に目を向けられたので、俺は頷く。
「えーっと、フレアロードは時間と威力と強度が1レベル上がった。技のほうは、焼夷殲滅や聖焔剣(遂に空さんが命名してくれたぜ)を想定してやってたからか、必要な火の量が減ったな。
レベルが上がったわけじゃないけど……もう少しやれば上がるかもしれない。消費、だったか?」
「純粋に強化が進んだって感じだねー。元々フレアロードはシンプルな能力だから、そういう基礎的な部分の底上げは強さに直結しそう。いーちゃんのほうは?」
「拙者もお館様とおおむね同じですな。とはいえ、元々アクアロードにポイントを多めに振っていたので、具体的にレベルという部分は伸びておりませぬ」
ただ、と一言はさんで、織江ちゃんは続ける。
「アクアロードで使う液体を、複数同時に試していたら連結のレベルが2も上がりました。元々ポイントを振っていなかったスキルではあるのですが、それでもこの短期間でこれほど伸びるとは思っておらず」
「ほえー、連結も訓練でレベル上がるんだ? 自分の能力で複数のものを同時に使おうとすると上がるのかなー?」
「連結のレベルを訓練であげられるなら、上げといたほうが得っすよねー」
何せ、連結のレベルが高ければ高いほど、他人のスキルをより高精度で使えるのだ。元の能力を底上げするのと、同じくらい重要なものだ。
「はい、拙者も同感にございます」
「んー、じゃあ、ぼくたちも似たようなことやってみようか。リョー君の能力は、ちょっと違う種類の火なんて想像できないから難しいかもだけど……元々連結のスキルが重要なのはぼくたちのほうだしね。もちろん、リョー君も高いのに越したことはないけどさ」
「了解っす」
「承知」
空さんに頷く俺と織江ちゃん。
……あ、湊さんも頷いてる。口ははさんでこないけど、会議の内容はちゃんと考えてるんだな。時が来るまで手は貸す、ってのは本当……と見ていいのかな。
「んじゃ、次にぼく。えー、まずは論より証拠ということで、ちょっと後ろからものを投げてみてください!」
何を言い出すのかと、俺は唖然とした。
したのだが……俺が状況を理解するよりも早く、湊さんが遠慮なく、と言って、本当に遠慮なく椅子をぶん投げたものだからそれどころではない。
が、その椅子は空さんにぶつかる手前でピタリと空中で止まってしまった。
「……と、まあこんな感じで、死角からの攻撃にも防御が発動するように絶対王権を改良しました」
「おお!」
「なるほど!」
「元々、ぼくの能力は自分の認識外からの攻撃には反応しなかったんだよね。だから、狙撃されたりすると普通に食らっちゃうんだ。
でも、新・絶対王権はちゃんとそういうのにも反応する!
……まあ種は簡単で、音は気配、空気の流れをよりハッキリとかぎとれるようにして、超人的スピードで対応してるだけなんだけどさ。
正確に言うと、効果範囲が後ろにも広がった、って言ったほうがいいのかもしれない」
そう言って、空さんは肩をすくめる。
と同時に、防御の効果が切れた椅子が予定通り空さんの背中に突っ込んで、彼は派手に前方に倒れ込んだ。
「止めただけで終わった気になるからよ……」
その後ろで、湊さんが無感動な表情でつぶやいた。
まあ、繰り返すが俺たちに痛みとかはないので、俺たちが手を貸すまでもなく空さんも「今後気をつけます」と返す余裕も十分あったわけだけど。
「あと開発中の透明化だけど、こっちは難航してるかなー。同時進行で別のものも開発してるからってのもあるけど、やっぱ光を止めるってのは難しいね」
「同時進行で? 何を練っておられるのですか?」
織江ちゃんの問いに俺も頷き、二人で空さんを見る。
だが、空さんはにっこりと笑うだけだ。
「それは秘密。完成しても、極力外に出さないようにしないと対策されかねないからねー」
その言い分には、ちょっと納得できないところもあったが……。
いずれにしても、空さんはどれだけ聞いても秘密の一点張りだったので、ここは彼を信じるしかないだろう。
まあ、彼は転生できるなら死ぬ気で応援する、と言ってくれた人だ。下手を打つ可能性はともかく、俺に対して不利益になるようなことはしないだろう。
もしかしたら、その下手を討つ可能性があるからこそ、まだ言えないのかもしれないしな。
「グロウロードの各スキルレベルに関しては、時間と範囲が1レベ伸びた程度で後はそこまででも、って感じかな。技の開発もやってる分、この辺はみんなより遅れを取っちゃうかもしれない、その時はごめん」
彼は小さく頭を下げて、そう締めくくった。
もちろん、織江ちゃんと一緒に気にするな、十分な成果だとフォローしておく。
それににっこりと笑って、空さんは最後に残った湊さんに顔を向けた。
「それじゃ、最後にスズちゃん。能力のほう、どーお?」
それを受けて、湊さんは視線だけで俺たち三人をぐるっと見渡した。
それから、無言のまま右手の人差し指を立ててそれを眼前にかざす。
何が起きるのかと、俺たちが首をかしげながらその指先を見つめていると……。
「うおっ!?」
その指先から、炎が出現した! 突然のことに、俺たちは思わず目を丸くする。
そんな俺たちを尻目に、湊さんが淡々を口を開いた。
「……生命力を火に変換する技を作っておいたわ」
「……!?」
「空さんが言ってたハン○ーハン○ーのネ○能力を参考にしたの。ドラ○ンボールの気のほうはちょっと応用性が低かったからね。どうも私、変化系らしいわよ」
そ、それはあれか? ワイングラスに満たした水の上に葉っぱを乗せて、オーラをアレする儀式をやったのか、湊さんや。
「……スズちゃん、それガチ? そもそもオーラを別のものに変化させるって、あのマンガによればめっちゃ訓練必要だったと思うんだけど……」
ビビりながらも、空さんは質問を投げかける。
「不眠不休で火に触り続けたわ。死んでるせいで熱の感じがいまいちで、温度って点ではちょっと普通の火には劣るかもしれないけど……まあ、オーラを電気に変えられるんだったら、これくらいできて当然でしょう」
別に大したことない、と湊さんは言いたげだが、それは絶対大したことあると思うぞ。
○ンター○ンターは俺だって読んだことがある、人気の作品だ。その中で出てくる登場人物は、みんな並み以上の才能を持っているからああした特殊能力も生み出せているわけだが……湊さんは、そんなキャラたちと肩を並べられるレベルの天才ってことか?
「ちなみに、火を選んだ理由を聞いても?」
「特殊能力は連結する。だったら、フレアロードと組み合わせられるようにするのが一番でしょ。第一、道具禁止のエリアに当たったらフレアロードは無意味だし」
「ごもっともー」
質問に即答が返ってきて、空さんは頷く。だが、その声はちょっと裏返っていたので、彼でも予想の斜め上を行かれたことは想像できる。
もちろん、俺たちもならって頷いておく。有益性は十分わかったからな。
ただ、俺はそれよりも道具禁止の言葉に耳を疑った。なんだそれは、けしからん単語だぞ。
「それより、道具禁止なんてエリアが存在するのか?」
「するわ」
「マジかよ!?」
湊さんの即答に、俺は今度こそびっくりした。
道具禁止なんてされたら、うちの面子じゃ攻撃力を喪ったも同然だ。……ああいや、アクアロードなら、なんとか水をどこかから調達して戦えるかもだが……少なくともフレアロードは無意味になる。
「じゃ、じゃあ湊殿の選択はものすごく重要ですな……」
「そ、そーだね……フレアロード、火は起こせないもんね……」
「もちろん、生命力を使う、イコールバトル中のライフを使用する、という前提は崩れないわ。
時間や強度のスキルを上げておいたから、使うライフの量は少し減ってるけど……それでも多用ができないことは間違いないから、注意してね」
「お、おう、了解」
もう一度頷いて、俺はしかしなるほどとも思う。
ライフを使う以上、使いすぎはイコール自滅だ。加減はもちろん、オーラロードで作った火で、普通の火を作るということも考えていかないといけないだろう。
うーん、やることはまだまだたくさんあるなあ……。
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「さーて、次の議題だけど……ズバリ、次のバトルについて!」
空さんの言葉に、俺たちは顔を引き締める。……湊さんがいつも通りなのはいつも通りだ。
「みんなももう知ってると思うけど、遂にトーナメント本選のオーダーが発表になりました! ということで、次のバトルのことを具体的に考えたいと思います!」
そうなのだ。
実は集合の直前、メッセージ機能でもってオーダーが発表されたのである。
唐突、かつ地味すぎて気づかないという発表の仕方ではあったが、ともあれ組み合わせがわかったので、これからのことをよりしっかり考えておかないといけないというわけだ。
「我々の初戦は、乙女元という方のようですな」
「どんな人だろうねー?」
とりあえず、名前の雰囲気からして男だろう。苗字はそれに合わないが、これは仕方ないだろう。
それよりも気になるのは、その性格や特殊能力だ。空さんからの受け売りだが、敵を知れば百戦は危うくならないのだ。
「……乙女元、享年四十。今大会最年長。職業は鳶、死因は建設中のビルからの転落死。生前のニックネームは、文字にひっかけてゲンさん」
と思っていたら、湊さんがすらすらっと個人情報をそらんじた。
当然、三人分の視線が一斉に彼女に突き刺さる。
「この間言ったでしょ? ポイントさえあれば、生前の個人情報も閲覧できるって」
「……そう言えば、言ってたような」
「……続きよ。
生まれも育ちも東京下町で、性格は一本気、曲がったことが大嫌い。おかげで職場でも衝突は絶えなかったが、その竹を割ったような性格から、嫌われていたわけではない。
なお、実家は鳶ではなく剣術道場で、本人も師範を務められるレベルの有段者」
「なにそれこわい」
空さんがそう漏らしたが、乙女さんという人の生前のことか、それともプライバシーに対することか……どちらに対するものだろう。あるいは両方か。
彼はぎょっとした顔を、隠すことなく湊さんに向けていた。
「データベースにアクセスして確認できる情報はこれくらいね。次はどういう戦い方をするかだけど……」
「えっ? ま、待ってくれ湊さん。そんなことまでわかるのか?」
「もちろん。私、予選は全部見てたからね」
俺たち三人は騒然となった。
「まーじーで。それ、めっちゃ有益な情報じゃん」
「主観によるから、本当かどうかはわからないわよ?」
「じゅーぶんじゅーぶん、とっかかりさえあれば」
そうして空さんは、湊さんに改めて続きを促す。
湊さんも特に拒否することもなかった。アイテムボックスから取り出したタブレットの画面を時折見ながら、自身が見聞きしたことを言っていく。
曰く、乙女元という人は確かに剣の達人だが、その性格ゆえか、からめ手には比較的弱い。その分、正面からの斬り合いは極めて強く、正攻法で勝つのは難しい。
どうやら俺にとって、どことなくシンパシーを感じるお人らしい。俺が正面から戦うのが強いかどうかはさておいて、俺もからめ手が苦手なのは間違いないのだ。
もちろん相手の裏をかくのは、俺にはとても思いつきそうにないが……少なくとも現在、こちらには湊さんという頼れる参謀がいる。ここは、十二分に頼らせてもらおう。
それから、恐らく彼の能力は「物を飛ばす」能力。ただし、本人の剣術が強い分、あまり能力に頼った戦い方はしないらしい。
剣術使いなら、遠距離攻撃ができるようになるいい能力だと思うが……よっぽど自分の腕に自信があるのかな?
まあ、仮に遠距離攻撃をされてもこっちにはグロウロードがある。至近距離でもない限り、そこまで脅威にはならないだろう。
その他、彼が下した相手の能力は、空を飛ぶ能力、冷気を操る能力、触れたものを操る能力、とのこと。
もちろん乙女さん本人の能力をとっても、湊さんの推測でしかないわけだが……少なくとも、この三つに関しては、見れば大体察しがつく能力だから気にしなくていいだろう。
この中で特に気をつけなければならないのは、冷気を操る能力だ。こいつは、根本的に俺たち四人の能力と相性が悪い。
まず、温度を下げられれば火は消えてしまう。
燃料がある限り火は燃え続けるという湊さんの言があるので、即座に消されるというわけでもないが、そもそも俺のフレアロードの最大の攻撃力は火の熱なのだ。温度が下げられるだけで、俺の攻撃力はかなり下がる。
火を起こせるようになったオーラロードを使ったとしても、結果は同じだろう。
さらに、温度を下げられれば液体は凍って固体になる。固体になれば、当然「液体を操る」アクアロードの対象ではなくなってしまう。身の回りの液体を凍らされてしまったら、アクアロードは封じられたも同然なのだ。
もちろん、バトルエリアが水がたくさんあるところが来れば話は別だが……それはあまりにも楽天的だろう。
そしてもう一つ。冷気という、認識しづらいものはグロウロードの対象にもしづらいのだ。
元々グロウロードは、使用者が認識しているものにしか効果を発揮しない。音波の動きを止めて無音で行動する、という中央集権はあくまで特殊な使い方で、空さんがそれだけ努力をしたからこそ身についた技なのだ。
だが、冷気は単に温度の変化なので、見た目で認識するのは難しい。グロウロードで冷気を止めることが出来なければ、当然先にもいった、液体を凍らされるという道が待っている。
それ以外にも、冷気はフレアロードと同じく熱でダメージを与える力があると考えられる。もちろん、この場合の熱は高温ではなく低温だ。
低体温症とか、凍傷という症状が生前にはあったのだから、低温でも間違いなくダメージを受けるだろう。
「じゃあ、ボクはしばらく冷蔵庫とか寒い場所がモデルのトレーニングルームで冷気を認識する修行をするべきかな」
「できるのございますか? 拙者には、とてもわかるようになるとは思えぬのですが」
「できるんじゃないー? だって音波とか光も認識できてるんだし。なんとなくだけど」
空さんが冷気を認識できるようになれば、当然冷気を止めることは可能になる。防御という面で、それは極めて重要だろう。
「俺としては空を飛ぶ能力も怖いな。いきなり目の前に剣の達人が降ってこられたらたまったもんじゃねーし、逃げるに逃げられなくなりそう」
「そうだねー、逃げるはある意味で有効な戦術だけに、それが封じられるのはつらいね。ジョースター家だって逃げまくったもんね」
「触れた物を操る、というのも厄介よ。これは予選でゲンさんが一番苦労した相手だからね」
「どういうことだ?」
珍しく口を挟んできた湊さんに、俺は問いかける。
「この能力の対象は、『触れた物』なのよ。自分が触れれば、大抵のものが対象になってしまう。もちろん、相手が持っている武器すらもね」
「……うげっ、そりゃ確かにやっかいだ」
「なるほどー、剣術使いが剣を封じられるのはつらかったろうねー」
「……予想だけど、たぶんそれだけじゃないわ。炎だろうが水だろうが、触られたが最後、相手の制御下に入ると思う」
「強くね!?」
「こっちの能力の範囲内でも効くのー!?」
「それはあまりにも卑怯でござろう!」
そんなんでどう戦えっつーんだよ!?
「一度に操れるものの数は、限られているはず。それに、効果時間も限度があるはずよ。それはグロウロードの例からも恐らく間違いない。
だからその最大値を見極めるしかないでしょうね。あとは、ゲンさん本人の能力じゃないから、他の能力が出ているときはさほど警戒しなくてもいいと思う」
なるほど、納得だ。納得だが……。
「それでもこっちの選択肢がかなり削られることは間違いないな」
「ですな……いかがいたしましょうや?」
「狙撃、する?」
そんなことを言いながら空さんは、いつの間にかアイテムボックスから狙撃銃を取り出していた。
「……一理ありますな」
「そうだな。他人のスキルも適用されるなら、俺も狙撃ができるはずだ。音はグロウロードで消せるし」
これには、湊さんも頷いた。
「じゃあ、方針としてはなるべく近づけさせずに狙撃するってことでー?」
「うぃっす」
「異議なしですぞ」
「右に同じく」
とりあえず、方向性は決まった。
もちろんバトルエリアがどうなるかにもよるが、まず最初のうちは狙撃でダメージを与えていく。ある程度接近されたら、油と火の合わせ技、あるいは酸を弾丸にして削っていく。
そして接近されたら、できるだけダメージを受けないように立ち回る。できるなら反撃する。
……接近されてからの方針があまりにも適当だが、これ以外に言いようがないから仕方ない。相手が正面から切り込んでくるなら、対応はある程度できるだろうし……それに、湊さんに状況を見極めてもらえれば、そこまでまずい結果にはならないだろう。
うん、やはり湊さんの存在は大きい。彼女がいる限りは、負けないんじゃないかという気すらしてくる。
もちろん、彼女のサポートが前提というのは不安なことでもある。なるべく彼女に依存しない形を、少しでも考えていかなければならないだろう。
……あれ、もしかして俺たちの強みって、最大の弱点でもあるんじゃね?
当作品を読んでいただきありがとうございます。
感想、誤字脱字報告、意見など、何でも大歓迎です!
ふう……やっとここまで来ました。
次回は、ようやく本選のバトルに持って行けると思います!
能力が先に出たので、ここでスペシャルサンクスを紹介しておきます。
◆アイディアを提供してくださったみなさん◆
・ものを飛ばす能力:夢意識の梟様
正確には物を対象に飛ばす能力、となります。
・触れたものを操る能力:ジョニー・デブ様
提供案よりも強くなってますが、めっちゃ強く感じるのは涼の主観で述べているからです。
さすがの彼女でも、予想を外すことくらいあります。
皆さん、アイディア提供ありがとうございます!
来世に(ryではまだまだ能力とバトルエリアの募集をしています。
もし案がありましたら、どうかよろしくお願いいたします!




