3品目 お嬢様が顧客の場合
不定期とかいいながら続けています。
私は、とても大きな屋敷でみんなから「お嬢様」って言われるんだ・・・
私の親、何だかとても偉いそうなの。大金持ちだし、その箱入り娘として私は多くの人達に、期待されているの。
だからね、お友達と仲良くしたいんだけど何だか、よそよそしいの。はぁ、もっと自由になりたいよ。今日はバイオリンとピアノの稽古があるから、また自由になれないよ。
私は趣味であるガーデニングをやってたの。そしたらね・・・
「お嬢ちゃん。まだ小さいのに頑張るんじゃのぅ」
急に小さなお婆さんがいたの。おかしいな。警備員もいるのにどうやって入ったんだろう?
「あ、あの。怒られますので、お帰りして頂けませんか?」
「なんじゃ、ワシが邪魔なのかのぅ」
「い、いえ。あの警備員って人達に怒られますから・・・」
「そうじゃ。これをあげよう。手首に巻けば、自由で楽しいことが起こるのじゃ」
な、何だろう。茶色の布でできたブレスレットみたいなんだけど・・・
「巻いてから1時間以内に外さないと、とんでもない事が起こるのじゃから。注意せぇのぅ」
え?あの、これお返しします。と言う前にお婆さんは消えた。貰ってもいいのかな
よく見ると、結構可愛いな。早速巻いてみようかな。
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その少女はお婆さんから貰ったブレスレットを大変気に入っていたそうな。だから、老婆の言った事を忘れ、一時間以上巻いていたそうな。
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何だろう?外が騒がしいよ。様子を見ようかな・・・
「なっ!見つけた!侵入者だ!」
警備員は私に指をさし、そういっているんだけど・・・
「あ、あの。侵入者って?」
「とぼけるな!外に摘み出せ!」
私を警備員達が、外に放り込んだ。
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私は、フラフラと夜の商店街へと歩いていた。なんでみんな私を忘れたのだろう。
その少女は自分が身に付けているブレスレットの事を完全に忘れていました。お婆さんの忠告なんてとうに忘れていたのです。
何だかいい匂いがする・・・何だろう。お腹が空いた。私は無意識にそのいい匂いがする所に行っていた。
ふと、目の前にポリバケツがあった。この辺はゴミ捨て場なんだけど・・・これ生ゴミじゃない!なんで!?
蓋をしていたポリバケツからいい匂いがするのです。気になって少女は開けて、黒いゴミ袋を破き少女は・・・
「・・・ちょっとだけ」
なんと生ゴミを食べ始めたのです。
「美味しいー!何で!?」
少女は自由になった事で、元気いっぱいになりました。少女は何処かへと、生ゴミを捜し求めていくのでした。
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Side 老婆
「よかったのぅ、自由になれて。本当に幸せじゃのぅ。ワシは何かに縛られている人生のほうが、いいんじゃがのぅ。フェッフェッフェッ・・・」
老婆は今日も誰を幸せにしました。さて、次のお客さんも幸せにするため、いつかまた現れるでしょう。
うーん。また次の日も更新するかもしれません。




