番外編 参照ログ:問題なし
当該期間における運用状況は、概ね良好であった。
数値上の異常は確認されていない。
逸脱率、低。
介入必要度、なし。
⸻
該当生徒は、
在籍中を通して安定していた。
出席率、良好。
成績推移、緩やか。
対人トラブル、報告なし。
⸻
面談記録を確認すると、
初期段階では相談件数が多い。
内容は深刻ではないが、
継続的。
⸻
当時の担当者コメント。
「本人が聞き役に回ることが多い」
「感情処理能力が高い」
「負荷が一点に集中する懸念あり」
⸻
この指摘に対し、
是正措置は行われなかった。
理由:
数値的問題なし。
⸻
中期以降、
相談件数は自然減少。
急激な断絶は見られず、
段階的な低下。
⸻
制度的には、
望ましい移行と判断される。
役割の固定化が解除され、
依存構造が解消されたため。
⸻
当該生徒からの
直接的な申告はない。
困難の訴えなし。
不満の表明なし。
⸻
ノート提出時、
一部欄に未記入が見られたが、
評価基準外項目のため
指導対象とはしなかった。
⸻
空白について、
言及は不要と判断。
理由:
結果に影響しない。
⸻
卒業時評価。
《総合所見:安定》
《将来的懸念:特になし》
⸻
圧縮処理により、
個別ログの多くは削除対象となった。
保存理由なし。
⸻
最終確認時、
一名の職員が
画面を止めた。
「この生徒、
少し静かすぎませんでしたか」
⸻
返答は即時だった。
「問題はありません」
「数値は正常です」
⸻
その後、
再確認は行われていない。
⸻
制度は、
記録されたもののみを扱う。
記録されなかった反応は、
存在しない。
⸻
本ログに
追記は行わない。
理由:
参照価値なし。




