【9話 武装集団】
街中を歩いていると演説中の過激派無神論宗教団体が群をなしていた。
「推測してぇ〜だいたい一万か?」
鵺丸の推測は当たっていた,一万十二人の信者,演説は十二人だが隠された地下部分には一万人のしかも皆がS-P1を摂取済み,肉体の悪い部分は,P-C1に変え済み,その上全身を装甲にする,
つまりは筋肉の外側と筋肉がフル活用可能なタイプの[形状記憶合金/アマルガムアロイ]の
フルアーマの部隊が完成されていた。
「なぁ,もし仮にこの集団を制限時間内に
全滅させられたら,鵺丸と認めてくれるか?」
「あぁ良いぜ」
「ならさぁ,本気で行くぜ」
彼の真の得手,それは斧使い。
「行くぜ相棒」
イーグル・ボア,西洋の樹を切る為に開発された
斧,アックスタイプではない為返しが難しいが,
重心が偏る性質上威力は高い。
その殺戮はあまりにも一方的であった。
演説中の観客の全員,洋介,スローモーションしかも一万人が同時に捉えられない早さで,
完全皆殺しをしてみせた。
「ね?今の大体1秒掛からんかったんぞよ?」
「え?師匠何か見えましたか」
「当たり前や,見えるに決まっている」
「さぁ洋介の師匠!我は誰だ!」
「英雄鵺丸,貴様を認めよう」
こんなことがあった。
「私は貴方と戦いたい」
「いいぞ英雄!」
こうして2体の怪物が戦うことになった。