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【8話 100年の継承】
待ち合わせしていた男とは。
「師匠!」
「勿論彼だった」
「あの〜なんか人が来ていまして」
「人?」
「あぁ初めまして,私は鵺丸と申します」
「え⁉︎教科書に載ってる100年前の戦争の
英雄⁉︎嘘言っちゃいけませんよ,生きてたら
123歳くらいですし」
「信じられないのも無理はない,ならこうしよう
,技術を見て私に鵺丸を名乗る権利があるかを」
「,,,」
「師匠,,,」
こうして二人はこの鵺丸を名乗る男の
技術を見るのであったのだが。
「まるで高等な手口かのように語るなぁ?英雄」
「心理術の一つのバーナム効果を引き起こすのが
占いの手口やなぁ,統計学を使って誰にでも
当てはまる項目をツラツラと述懐する口話術だろ?俺の呪言の完全下位互換,貴様は鵺丸なのを
認めるのは会話じゃなく,肉体だなぁ」
そうして三人は,街に出かけるのだった。