【2話 後西小学校の魔王】
彼の人生は危ない事だらけであった。
生まれた頃,喘息を患いそしてノロに掛かった
状態で生まれてきた。
ミルクが飲めず脱水症状で死にかけたりも
した,若い頃から喘息で全く運動が出来なかった。
喘息を治療するために粉薬を服用して,その
食欲増進作用や,運動すると喘息をぶり返す
事により,年に見合わない体重になって行った。
保育園時代,兄貴と風呂に入っていてボクシングの避けを軽く習っている兄貴の顔面に二撃パンチを入れて鼻血を出させたりしていた,兄貴が
弱いわけじゃない,バスケ部所属で握力が60あるから。
親と一緒に自転車に乗って,後部座席にいた彼は,遊び動いて自転車を倒してコンクリートの
道路に頭を叩きつけて一生の傷が頭に出来た。
それでも彼は徐々に成長して行った。
当時6歳の宏窪は,非常に悪運に苛まれていた
子供であった。
校内のブランコに乗れば。
「ほっほーい!」
スポーンとぶち脱げた靴が6年生の顔にぶち当たり泣かせたり。
「うがぁぁぁ!」
机をぶん投げたり,彼と言う男ほど凶暴に
見えて悪運に苛まれた人物は居なかった。
自転車に乗れば。
「うぉぉぉ!」
細い道で壁にカチ当たり吹っ飛んで地に叩き付けられて自転車に腕や足が絡まったりと生傷の絶えない小学校であった。
図工の先生は。
「君はその力を制御しなさい」
そう何度も釘を打っていた。
そんなある日のこと,大事件が起きた。
当時小学4年生にして体重は50kgを雄に超えていた。
「ブランコは俺らが使う」
小学6年生の8人の集団とブランコを掛けた
喧嘩が始まった。
初めての喧嘩はあまりにも初々しく,凶暴だった。
まず細くて小さい奴からタックルで吹き飛ばした。
次にでかい奴にも突っ込んだ。
殴る蹴るではない,タックルや押し出しといった
相撲メインの戦闘スタイルであった。
何せ彼は相撲スタイルに自信があったんだ,
地域主催の相撲大会に学童で出て,初めて出て
準優勝の地位を得たのだ。
7人を倒した後だった。
気づいていなかった強襲,身長160cmはある
小学校ではでかい奴が金玉に蹴りを入れたのだ。
「うぐ」
悶絶した彼は,人生初めての喧嘩に敗北した。
そうして時は経つ。
「またかよ」
そんな感じで校庭で同級生を回してぶん投げて遊んだりもしていた。
小学校6年生にして体重は70kgに達していて
それを見な畏怖の念を込めて魔王の名前を
つけた。
彼は成長して三山中学に入学した。
中学生に成る,当時親に急かされて野球部に
入った。
毎日間違えた200回の自重トレーニングは
彼を徐々に壊して行った,テストは全く点数を取れず,野球部も180cmの同期により全く
相手されず,ATMのような酷い扱いであった。
「,,,」
中学生時代,彼は落ち着きを持つようになったが
破壊力は健在していた。
「なんでだよ!」
カーテンの白いプラスチック部位が布部位を軽く触れただけで下に落ちる力でパチンと
壊れたりした。
3ヶ月は経とうと言うとき,野球部を退部した,
体に合わないのだ,スモウレスラーな短期決戦タイプの筋肉だと,持久力が必要な野球部では
通用しなかったんだ,当時100kgに簡単に
突入していて握力は左46右45に行った。
だが彼は体育の授業で50mを8秒台に行ける
くらいに早かった。
そうして更に時間は過ぎる。
柔道の授業で体育教師とフィジカル単体で
セリあったり,腕相撲で一度勝ったりと,
もはや成人男性並みの強さはあった。
数十回と,制服のズボンも簡単に壊れて行ったが人生最大の破壊は2年生のときに起こった。
トイレ周りで友人で遊んだりしてトイレに
入る。
「ふう」
トイレのドアに軽ーく,腰をかけると。
ギシィ。
「は?」
まるで殴ったかのようにトイレのドアが
ぶち壊れてしまったんだ,攻撃すらせずに。
賠償金,草むしり,この2単語でわかるように
宏窪は自身の圧倒的な力に絶望してしまった。
その後も酷かった。
1日前買ったばかりの少し高いペンは筆箱に
入っていたのにへし曲がったり。
カーテンのプラスチック部位じゃない,
レール部位が壁からもげたり,窓ガラス辺りで
遊んでいたら軽くヒビが入っていたりと,
あまりにも破壊的過ぎた。
「沢山のやつを泣かせてしまった」
180cm越えの野球部員のやつや元々護身術で合気道習っていた緑帯,剣道部の脳筋,同級生高学年含めって中学生最強を欲しいままにしていた。
脳筋だったから大体がゴリ押し,フィジカルオンリーワンにして技術使うくらい強い人間は居なかっただけだが,フィジカルオンリーで生徒内だと一番強かった。
基本的に殺す以外はルール無し,噛みつき,金的,目潰し,武器や環境利用okななんでもありの場合だと,もとボディーガードで180cm100kgは
あろう先生以外の全教師にも勝てるくらいは
強かった。
彼は絶望感に苛まれていた。
そうして高校に上がる前から彼は120kgを
超えていた。
彼は技術力の凄さを中学生時代から理解して
いた,何せ当時2年生115kgの頃。
120kgの3年生を相手に相撲をして勝ったんだ。
だがしかし相撲大会で自分より小さいやつに
優勝を奪われたのだ。
理解していた,体重や身長など意思や成長力や
潜在能力の前には無力だと。
彼は独自の喧嘩技術を極めた。
「発勁,,,柔道,よし」
部位鍛錬で家の壁を殴ったり,百均に売っていた
握力を鍛える器具を使って鍛えたりして肉体を
作った。
技術を得るために鍛錬した。
「手で目を防いだら更に転ばせやすい!」
こうして目隠し大外刈りや。
「オラァ!」
風呂でスクワットやカーフレイズ,ジャンプトレーニングをしていたが,パンチを鍛えるために壁を殴るトレーニングをして。
風呂の壁をへこませてヒビを入れる発勁パンチとワンインチパンチを体得していた。
高校1年生になってから,指先だけだし鷲掴みじゃないがりんごに指をぶっさせる位のパワーも健在していた。
高校1年生にして寓話に聞こえるほどに高い
戦闘能力実績を積み上げたのが彼,宏窪嫋除だった。
こんな奴が師匠だぜ?水涛洋介は,魔王の異名を持つ寓話クラスの実力者が,それは頼もしいことであった。
やつには大切なもんがある,それは猫と母親である。