表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/37

闖入者

あ!!

ダバノン・セーラ「うわあああ!!!」


……


 二人は地面いうずくまった。


「記憶?消えたのか?あれ??覚えてるぞ??」


 そして、セーラの背後から違う叫び声が聞こえてきた——


「うわあああ!!!」


 そこには、ダバノンとセーラのクラスメイトの——


ダバノン・セーラ「サイモン!!」


 そう、そこにいたのは今朝、ダバノンに茶々を入れた、ダバノンの旧友、サイモンだった——


「どうして——?」


 ダバノンは驚愕の色を隠せないようだった——


「驚かせて悪かったね、二人とも。そこの、サイモンとかいう若造を出し抜くために、少し演技をさせてもらった。セーラくんの方には知れても危険は無いと思っていたからね。」


 セーラは改めて、キメラに謝罪した——


「すみません。ダバノンとキメラ教諭にどんな関係性があるかは全く知りませんが、ダバを尾けて、二人が親しいことだけは、今、知ってしまいました。ところでサイモンは?」


 キメラは落ち着き払って——


「そのサイモンとかいう若造はおそらくきみ、セーラくんに興味を持って、セーラくんを尾けてきたようだ。きみはダバノンくんを尾けておきながら、自分が誰かにつけられている、ということに気が付かなかったのかい??これから、嘘じゃない、私たち三人の関係性を作っていくのに、きみら二人には用心深すぎるくらいに用心深くなってもらわねば困る。サイモンくんにはセーラくんを尾行した、という記憶も、わたしとダバノンくんを見た、という記憶も無くなって、目を覚ましたら、自動的に母校の教室に帰るだろう。きみ、サイモンくんに惚れられていたのかな?」


 セーラは動揺して——


「え……?」


(わたしを尾けてたサイモンがわたしに惚れてたのか?って聞くっ、てことはダバを尾けてたわたしがダバに惚れてたのか?って聞かれているようなものだわ。恥ずかしい……。どうか鈍感であって、ダバ!)


 心の奥で願うセーラだったが——


「ところで、セーラ、何しにきたんだ??」


(ばかでよかった〜〜)


 セーラは胸を撫で下ろすのであった。


 キメラは言った、


「セーラくん、きみは学業優秀だし、ダバノンくんとは親しいみたいだから、この秘密の同盟の有資格者であるし、ダバノンくんとの親しさゆえ、いつかバレることだと思い、瞬時にきみを合格にした。しかし——」


 キメラは地面に伏せるサイモンをあごでしゃくり、


「サイモンはただの凡人であり、あまり仲間に加えても、良い影響があるとは思えず、瞬時に記憶をかき消させてもらった。大丈夫、この後の日常生活には支障はない」


 「とりあえず、二人とも、わたしの家まで来なさい。話はそれからだ——」


 取り残されたサイモンと、それを尻目に、キメラ宅へ向かう三人であった——

評価していただけると大変嬉しいです。。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ