ダバノン?誰だそれは。
と、まあ、ここまで書いてきたわけなんだけど、これは、俺、オン・ダバノンのドキュメンタリー、実体験なんだ。なんで急に語り出したかって?この後、どうなったかって?そんないっぺんに聞かないでくれ。まず、なぜ急に語り出したのかというと、俺は高校の頃から、どこか宇宙的な、そう、さっきまで書いてきたように、ものすっごくSF的な体験を渇望していたんだ。でも、キメラ教諭や、エイリアンバスターズ、セーラ、リーダス、グレイ(この存在に一番驚愕した!)、らに出会って、宇宙人もナマで見て、俺は、俺の現実はもう完全に非日常になってたってわけだ。そしてなぜいきなり語り出したかと言うと、さっきまでの話、俺らが至高の芸術を作っていけばいいってみんなで納得しあったって話があったよな?そこで俺は早速家に帰って、小説の執筆に取り掛かったわけだが、これが……、なにも浮かばない……、いや、浮かぶが、どれも俺がさっきまで経験してきたSF的現実の範疇にしかならなくて、そうだな……、言っちゃえば、俺の『現実』自体がもう、どんなSF小説よりもSFだったんだ……。だから、俺は決めたんだ。そうだ、これまで経験したことを小説にしよう、と、そしてさっきの五十一話まで書き上げた。そしてこの後どうなったかだが、それは読者の皆さんの想像力にお任せする。とりあえず、俺は今になってキメラ教諭が言ってた「宇宙人を倒すには小説はあまり有効的ではない」ってな言葉の重みを噛み締めているよ。SFは毎日が、日常が、SFじゃない、退屈と想像力を抑えきれない識者が、頭をこねくり回して、考えに考えて、未来的想像力を駆使して、書き上げる物なんだ。これじゃ、俺の場合、ドキュメンタリー、ルポ、実体験、もっと下げて言えば、絵日記に過ぎなかったんだ。だから、俺はこの小説を五十一話まで書いた後、ここからは俺が全てを体験し終わった後、それこそ、小説以外の何かでグレイの親玉を倒したあと、余生に全部書き切ろう、と思う。おっと、皆がこれを読んでいるように、もちろん、この小説、「コズミック・フロンティヌス」はリーダスらに言った通り、ネットに載せた。これを読んだ、悪玉の宇宙人、ならびに親玉に少しでもダメージを与えられていれば、これ以上、幸いなことは無い。え?じゃあ、ダバはなにで芸術表現をするのかって?そりゃ〜、音楽だよな。あと、たまに絵!やっぱラクしちゃいかんわ。ちゃんと技術をともなった表現をしてかなきゃ、一創作者としても、エイリアンバスターズとしても、失格だな、と。え?映画はやらないのか?って?そりゃあ〜、多少未練はあるけれど、どんな道を選んでも、何故か分からんが、また撮れる、いや、撮ることになると思うんだよな……、だから、それは今の所、とりあえず、いい。ちなみに俺は今、『総合芸術探索科』に所属している。茨の道なのは覚悟の上だ。とりあえず、俺と仲間たち、エイリアンバスターズと、悪玉のエイリアンたちとの熾烈な戦いはまだ続いている。……、おっと、探索科の連中に楽器の練習誘われたから、ちょっと行ってくる。あ、未来は明るいよ。
P.S. 今、言えるのは俺は芸術を諦めないと言う事だ。