表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コズミック・フロンティヌス  作者: 西島嵩人
〜先鋭たち〜
42/52

ダバノン、君はどうしていつもそうなんだ…。

キメラ教諭の詰問に、半ば恐怖さえ抱いたダバノンだったが——


「わかりました。では、はなしますねっ」


「うむっ」


「たぶん、これはシェルドン学生科長から連絡があった、ということで、すでにご存知でしょうが、僕は学生科室に転科届を出しに行きました。もちろん、キメラ教諭のお墨付きで。映画監督科から総合芸術探索科へ……。総合学科はキメラ教諭に勧められたからそうしたんです。ここまではいいですね?」


「ああ」


「しかし、事はかんたんには運ばず、シェルドン学生科長が僕が総合芸術探索科に進むことに頑なに立ちはだかりつづけたんです。

話を聞いたら、総合学科は他の学科を受けて、試験に落ちた者たちの受け入れ皿になっている、とのことでした。」


「それは知らんかったな。初耳だ。」


「このまま僕が総合学科に入れば、優等生が劣等生の集団に入る、かんたんに言えば、腐ったみかんの中に僕が入っていくのと同じだ、と例えていました、シェルドン学生科長は。」


「それは、シェルドン氏も鼻白んだろうな。ついていけん。」


「そこで本題!!僕はひらめいたんです!ある固定観念を覆す案が!」


 キメラ教諭はかちんときた。


「君!(わたしも確かにそういうところがあるが)、勿体ぶるのはやめて単刀直入に言え!心臓が持たん!」


「テェラー私立芸術大学、文芸科に転科することです!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ