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強硬派と対策

皆一緒。

「宇宙人の撃退は、みんなでやるんだ、みんなで!」


 キメラはダバノンを見て言った——


「みんながいっしょだ。寂しくなんか無い。なんならわたしも付いている。何も案ずる事は無い。気楽にいこう。」


 ダバノンは、ははっと笑って—


「そうですね、みんなが付いている、教諭も……っ、何か、楽しんでやろうって勇気と希望が湧いてきました!!ありがとうございます。キメラ教諭。」


「ハハハ、気にするな。本当を言うと、わたしは君がうらやましいよ。それこそ、SF映画のように、地球の存亡をかけた宇宙人との戦い。それに関わって、いや、その中心にいるきみの状態がうらやましいよ。」


 キメラは興奮気味に話した——


「そ、そうなんですよね。今までフィクションの中で主人公にかなわぬ感情移入をして、追体験していただけのおれが、「リアル」にSF体験をしているんだから。でもね、でも……、ですよ?映画に関わらず創作をすることで宇宙人を撃退するのはなんだか楽しそうだ。でも、中にはこの前ショッピングモールにエイリアンパトロールに行った時のような、比較的おとなしい宇宙人なら、いいですが、中には“強硬派”の過激な宇宙人、エイリアンもいるんじゃ無いんですか?もし、そうなら僕らは悠長に映画なんて撮ってられない!!襲われたら終わりだから……。」


 ダバノンは必死に訴えた—


 キメラは——


「確かに……、そういうエイリアンは存在する。暴力でもって地球を制圧しようという一部の過激派は……。」


「えええッ!」


 一同は驚愕した。


リーダスは、「暴力!?おだやかでないね。あたしは嫌だ!!」


セーラは、「ぜったいいや!!」


ダバノンは、「どうするんですか!?対策はあるんですか!?例えばこちらも「武力」を持つ、とか……!?」


 一同が、軽いパニックにおちいれかかっている時に、キメラは言った——


「解決策はある。考えている。かんたんなことさ。正当防衛はアリ、というルールでこちらも武器を持つ、ということだ。ダバノンくんの予想は当たりだ。まだ、時期尚早だとは思うが、武器も開発途上だ。近く、きみらを含めエイリアンバスターズ全員に持たせたいとは思っている。だから、みんな、心配するな。」


 セーラは悲劇的な心情で——


「どうしても、エイリアンと戦わなければいけないんですか!?」


 キメラは——


「悪玉エイリアンが武力に出たら、戦わなけりゃならんだろうね。大丈夫、言ってなかったが、そういうわかりやすい方策に出るエイリアンは一部だけだ。それも、よっぽど切羽詰まらない限り、やつらは攻撃してこない。安心しろ。」


 リーダスは、


「戦いは避けられないって事か……。まあ、強硬派の割合が少ないごく一部ってのが唯一の救いかな?あたしって、この性格だから、けっこう周りから、喧嘩強そう、とか、好戦的とかって見られるんだけど、本当は喧嘩なんて一度もしたことがないんだ。口喧嘩はしょっちゅうだけどね。ダバノン、あんたとも入学早々したようにねッ!」


 ダバノンはハハハと軽く笑った———


 そして、ダバノンは試しにキメラ教諭に聞いてみた。


「教諭が開発している武器ってどんなのですか?」


 キメラはふふっと笑って——


「驚くなよ?ビームガンだ!」


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