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初心忘るべからず

大笑い

「ワハハハハハハハっ!」


——一同は笑いにつつまれた——


「ところで、」


 ダバノンは言った——


「宇宙人に目をつけられているのは、おれとキメラ教諭の二人だって、以前言ってましたよね?キメラ教諭には銀紙の情報遮断装置は必要ないのですか?このままだと危ないと思います。キメラ教諭だって一教師、やっぱり教鞭をふるわない訳にはいかない。ずっと、自宅の研究室に閉じこもってるわけにもいかないでしょう??」



 フフッとキメラ教諭は笑った——


「ダバノンくん、きみとぼくには道は同じくともおおきな違いがあるのだよ……、以前にもきみには伝えた。お忘れかな?」


「以前言っていた?なんだっけ?」


 ダバノンは必死に考えた———


 だが、結局思いつかない、または、思い出せないのであった。


 キメラは真剣な表情になって——


「何度も言わせるな。きみはオカルト趣味を極めた。そして、どんなひょんなことでも“ひとつの事を極める”ことは、全てに通ず。『達成者』なのだよ。きみは。そこで、宇宙人がより、警戒するのは“極め人”であるきみなんだよ。宇宙人のマークがわたしに対しては10パーセントだったとしたら、きみには90パーセントのマークがかかっている。注目度が違う。思いだしたか?」


「は、……はい。」


「だから、きみは、わたしなんかより、徹底して彼らの監視を警戒しなければならない。」


 ダバノンは自分でも納得してるんだか、それともまったく分かっていないんだかわからなくなった。


「じゃあ、どうやって宇宙人を撃退するんでしたっけ??」


「きみは馬鹿か?」

「あんたばか?」

「ダバ、あんたバカ?」


 キメラ、リーダス、セーラは同じ反応をした——


リーダスが一喝した——


「なんのためにテェラー私立芸術大学に入ったのよ!??……、はぁ〜ほんとあきれた……。」


「いや、この前、キメラ教諭に、映画制作に関しては、というか、一般生活全般に対して、“自然に、いつも通り”のイメージで良い、って諭されたから、つい、使命を忘れていた。」


 ダバノンは取り繕うように弁解した—


 すると、キメラは——


「きみのオカルト趣味が現実に昇華するんだ、おおいに遊びたまえ、とも言おうと思っていた。ああ、確かに言った……。確かにきみが本命を忘れてしまうのも無理もない。すまんな、ダバノンくん。きみが芸術を創作すると、悪玉の宇宙人が死に、善玉の宇宙人が癒やされる。もちろんリーダスくんや他のわたしの同志たちの映画制作も、きみの影響力に比べれば微々たるものと言ってはナンだが、少なからず影響を与えることはできる。みんなでやるんだ、みんなで!」

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