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まだ時期ではないと寝言をいう女神の戦い方

掲載日:2024/12/31

「まだ時期ではない」


自分の発した言葉にハッとなり、目を覚ます。


周りの武官たちも私の寝言を笑っていいのか、聞かなかったことにするのか、迷っている様子だ。


私はこの国を束ねる女神。


そして、この国はいま異教神たちの侵略に脅かされている。


兵たちと共に戦へと赴くのだが、結果は芳しくない。


私の奇跡は「まだ時期ではない」と呟くと、全てを夢にさせて、時間を移動することが出来る。

周りのもの達は、その言葉をただの寝言としてしか捉えないが。


今も現実が夢となった時間から、開戦前の時間に戻ってきた。


我ら軍勢がやるべき事は兵站だ。食料の補給がまるで足らず、大切な兵士たちが疲労の果てに、次々と倒れていった。


戦地でも物持ちをし栄養を得るのは、お芋だ。


商人と農民を城に招いて、お芋の提供を相談する。


この地域の人々にとってお芋は人気はなく、容易に大量に用意された。


幸いだが、愚かなとも思う。このお芋を蒸して塩を振りバターを載せただけのものでも、美味だというのに。


お芋を細切りにし、油で揚げものも作った。塩や様々な香料をまぶすことで様々な味を作る事が出来るので、飽きず、尚且つ、腰の巾着に入れといて、剣を振るいながらでも食べれるのでとても便利だ。


またやはり、お芋をこねて小麦粉をまぶして、やはり油で揚げたものは、ボリュームがあり、単体でも満足度は高いが、パンに挟んだ時の多幸感は兵士たちの士気が一気に上がる。


異教新との幾度目かの決戦直前、私の前にも大量のお芋の小麦粉揚げが供えられた。人々であったならば、その量の油で胃をやられてしまうが、私は女神。もちろん苦なく平らげ、栄養が身体の隅々まで行き渡るように、しばしの眠りにつく。


I Will Go(私が行く)


自分の寝言に目を覚ます。私から発せられたこの言葉は、兵士たちの士気を一気に上げる効果があり、武官たちが女神が出陣すると声を挙げれば、多くの兵士もやはり雄叫びで返してくる。


任せよ。これは勝利を約束された寝言であるぞ。


一気呵成に異教神を薙ぎ払い、我らは見事に勝利を収めた。


最高位武官が私に、絶対神として世界を収めて欲しいと願い出たが、言葉を聞き終わる前に眠りに落ちる。


そして私は「まだ時期ではない」と寝言を呟いて、違う時間で新たな民を導いて、全ての人々が幸せになる為の道を探すことにした。

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