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Qこいつとは誰か?他
飲み会の帰り、俺は深夜に帰宅した。
妻は寝ているようだ。
「おっと」
忘れないうちに、メモしとかないと。
飲み会の会計を、同僚に立て替えてもらったのだ。
〝払う忘れない〟
酒に酔って眠い。だから、こんな雑なメモになってしまった。
でもまあ、自分用のメモだし、伝わればいいんだよ。
翌日、俺は頭を悩ませることになる。
「えっと、こいつ、誰だっけ? 忘れないって、忘れちゃったよ」
Qこいつとは誰か?
呪いの道路があるらしい。
誰もいないのに、声が聞こえるのだとか。
わたしとCは、さっそくその道路へと向かった。
寂しい道路だ。周りにあるのは雑木林と、大な石と、塗装の剥げたガードレール、それと捨てられたタイヤくらい。
「※※※※※※※※※」
うわっ! 何を言ってるかまでは分からないけど、本当に、どこからか声が聞こえる!
でも、Cは平気な顔をしていた。
「こんなの、科学で説明できますよ」
Qどこから声が聞こえているか?