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転生少女は今度こそ 錬金術で幸せになります  作者: チャッピーミイタン
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第97話⬜合同葬儀の奇跡

いやー話が通じる奴がいてよかったよかった。人間の軍隊があんまり弱いんで俺が悪者みたいな気持ちになってたとこだ。


自分の戦争はフレンジーやハボックを倒したところで終わってたんだな。


明日の朝に話し合いか。それまではひまだな。エローラにご飯作ってもらおう。


「ご飯はいいんでありますが明日の話し合いはどうするつもりでありますか?」


「そうだねー食べてから考えようよ。お肉がいいお肉ー」


「分かったであります。野菜もたっぷり入れるであります」


「うえーそれはちょっとー大将閣下ー」


ご飯を食べてから2人で話し合ったがやはり領土をもらうのが普通ではないかな。


そうすればミルキーウェイ王国も大きくなるしね。俺としては鉱石がたくさん取れる東側の山沿いの方をもらえれば文句ないな。


この日は疲れたのか すぐ眠ってしまった。次の日の朝 体調も万全で会見に臨むことになった。


今日は会見だから白いドレスで来ている。頭にはティアラが輝いている。 俺はこんなのは付けたくなかったんだけどエローラがなめられるからって用意して持ってきたんだ。


まあ つけてみると これはこれで自分には合ってるのかな とも思う。


エローラはいつものラフな格好ではなく今日は軍服姿だ。紺色の軍服は彼女の青い髪によく似合う。胸には この間あげたルーナ勲章をつけている。これで紺色の帽子をかぶると本当に大将閣下に見えてくる。腰にはサーベルを下げている。


なんか2人だけだと格好がつかないので黒動物ゴーレムを大きくして何体か連れて行くことにした。


一緒に来てるのは 黒猫 黒犬 黒ウサギ 黒キツネの4体だ。もともと4本足で移動はしない。人間のように2本足で移動する。大きくしたからなんかちょっと怖い。


みんな緊張しているのか?4体とも黙ってついてきている。ゴーレムだから緊張はしないか。


会談の部屋まで来たので そこで待っててもらう。


「ルーナ様頑張ってくださいにゃん」「ルーナ様のご活躍を期待してるわん」

「ルーナお嬢様頑張ってくださいぴょん」

「吉報をお待ちしていますこん」


「うん。期待しててね」


「さあ行くであります!」


部屋は何にもない会議室だった。真ん中の大きなテーブルには2人が腰かけていた。


ドレーヌ帝国皇帝と近衛騎士隊隊長のリサ・フラナガンだ。


俺たちも礼をして席に着いた。俺たちの他には書紀官が2名いるだけだった。


俺の知ってる皇帝ではなく代替わりした40歳ほどの精悍な男が目の前にいた。2人共軍服を着ていた。


皇帝が立って挨拶をした。


「この度は不幸な行き違いが起こってしまった。ここで お互い十分に話し合って良い結果を導き出したいものだ」


「そうですね」


話し合いは今回の争いの経過報告から始まった。会談は30分ほどで終わり こちらの目論み通り鉱山付近の土地をもらうことになった。


解散して今はリサと一緒にお茶を飲んでいる。なぜリサがあの会談の場にいたか俺はずっと不思議だったのだが彼女は皇帝の姪にあたるそうだ。


公爵家の一員ということになる。それにしてもあの場にいるということは よほど信頼されているのだろう。年齢は18歳になったばかりだという。全く驚きだ。


「しかしルーナ殿は素晴らしい剣技を持ちだ」


「いえ剣技ならリサさんの方がよほど優れてると思いますよ。私のは何でもありのインチキですから」


「そうかな?私はそれも才能だと思うが」


「ありがとうございます」


「それにしても残念だ。もう少しあなたと早く会っていれば・・・もうあの者たちと稽古をすることもできないのだな。あ いや すみません」


「誠に残念な話です」


彼女が言っていたのは騎士団の人たちのことだろう。うちのゴーレムたちの活躍で大分亡くなった人が出たようだから。


今日 遺体は一堂に集められ合同で葬儀が行われるそうだ。戦争状態だったから仕方がない。


リサさんと別れエローラと共に帰ろうと廊下を歩いていたら大勢の鳴き声が聞こえてきた。


さっき言っていた騎士たちの合同葬儀の場だろう。まずいとこに出くわしたな。


「いくら国のためとはいえ あんな巨大なゴーレムに立ち向かっていったらやられるに決まってるじゃないか」

「言うな! これも騎士の務めだ」


「お兄ちゃん!目を開けておくれよ。うわーん」


「せっかく騎士になったと喜んでいたのに最初の戦いがあれじゃあね。全く不憫な子だよ。うう・・・」


ああ だめだ。頭ではわかっているがこのルーナの体には耐えられないものがあるようだ。


俺はいつの間にか腕輪を外してティターニアボディーに入って葬儀場に向かっていた。


「あ、ルーナ様だめでありますよ!・あちゃー・・・・であります」


会場全体にエリアヒールをかける。


「痛いの痛いのとんでけー」


「痛いの痛いのとんでけー」


そして指先から妖精女王の雫を垂らす。魔力が上がったせいか妖精女王の雫は数滴で効果が現れ始める。


フライで空を飛びながら妖精女王の雫をかけて回った。効果はすぐに現れ息を吹き返すものが続々現れた。


人数が多いのでなかなか終わらない。人々がざわめきだしたが今更止めるわけにもいかない。


続けて妖精女王の雫を垂らしていく。全部で356人を復活させたようだ。みんな こっちを見て驚いている。家族と抱き合ってるものもいる。手を合わせて拝んでいるものもいる。


信じられない光景を見てみんな腰を抜かしていたが そろそろ現実に戻り騒ぎが起こり始めていた。復活も終わったし これ以上いたらまずい。飛んで逃げよう。


「お待ちください!あなた様は一体どなたなんですか?神様なんですか?」


まずい!リサがいる。急いて飛んで2階に逃げてきた。


「もうルーナ様 またやらかして どうするんでありますか?下が大騒ぎになってるであります!」


ティターニアボディーを脱ぎエローラの小言を聞いている。


「これじゃ帰れないでありますよ」


「ううっごめんなさい〜やってしまいました〜」


「私を抱えて転移できるでありますか?」


「はい。出来るであります〜」


「では行くであります!」


「はぁはぁはぁ あれはルーナ殿?まさか?」


この日の出来事は『合同葬儀の奇跡』として後世まで語り継がれることとなった。

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