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転生少女は今度こそ 錬金術で幸せになります  作者: チャッピーミイタン
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第79話⬜妖精王の木

魔物のスタンピードが収まった次の日 俺は騎士団に頼まれて魔物の死体運搬を行っていた。マジックバッグがあるのでどうしてもと頼まれたからだ。


騎士団の名前で冒険者ギルドに魔物の死体を持って行き解体してもらいお金にするんだそうだ。


謝礼は今回手伝った学生にも支給される予定らしい。解体は1つのギルドでは対応でしきれないので いろんなところに持って行っている。騎士さんもついてくるので時間がかかる。


結局午前中いっぱい かかってしまった。ご飯を食べに行こうと思ったのだがそこで騎士団の皆さんに呼び止められた。


「ルーナさん お仕事ご苦労様でした。よかったら一緒にご飯を食べませんか。奢りますよ」


何だこいつら?何企んでるんだ?結局ご飯という言葉に乗せられて一緒について行ってしまった。近くのステーキ屋さんに来ている。


「ん、うまいね。もぐもぐ」


「実はルーナさんに折り入ってお願いがありまして。昨日使ってたあの巨大なゴーレムを譲っていただきたいのです」


「もぐもぐウーレム もぐもぐ」


「あ 食べ終わってからでいいですよ」


「はあ、何に使うの?帝国と戦争でもするの?」


「昨日の件もありますし いずれはそうなるかもしれないです」


「ルーナさんに言われるまで魔物のスタンピードが人為的に行われたなんて気がつきもしませんでした。捕まえた連中はほぼドレーヌ帝国の者でした」


「帝国の仕業だと分かったんですか?」


「いや証拠はありませんが狙ってくるとしたらドレーヌ帝国しかありませんので」


まあそうだよね。南のクーヘン共和国とはそんなに仲悪くないしね。北は魔の森だし。するともう西側のドレーヌ帝国しかないもんね。


どうしようかな。ドレーヌ帝国なんて恨みしかないけどね。ただ あの国も全員悪人っていうわけでもないし。うーん。


「それじゃあ自衛のために使うんならいいですよ。大型ゴーレムを使ってよその国に攻め入ったりしなければお譲りします」


「おおーありがとうございます!」


「でも魔力の方は大丈夫ですか?あれは魔力で動いてるので」


「大丈夫です。魔法使いはうちの国にもたくさんいますから」


とりあえずブラスター付き5メルト級のゴーレム20機を販売する事になった。


「しかし すごいものですな。あんなものを作れる人がいるとは」


「それはどうも。約束は守ってくださいね」


「このゴーレムを使って他国を責めたりしないということですな」


「そうです。もし破ったら・・・」


「破ったら・・・」


「ゴーレムはルーナが回収しに行きます」


「わ、分かりました」


そうだ冒険者ギルド行ってマジックマッシュルームを売ってこよう。黒竜村の薬草園のマジックマッシュルームはあれからどんどん増え続けている。場所を増やして栽培しているのだ。


取ろうとしたらマッシュルームがぴょんぴょんと飛び跳ねて逃げて行ってしまった。これは一体?近くにあった薬草はどんどん増え続けている。


そうか!このスーツの影響なのか。 一旦薬草園から離れてスーツを脱いでもう1回採取することにした。


マジックマッシュルームを収穫してマジックバックに入れた。


待てよ。今はマジックバッグに入ってるから何ともないが これをこのスーツを着た状態で外へ出したらどうなるんだ。


またぴょんぴょん暴れだしたり増えたりするんだろう。それはまずいな。


よし浮島要塞に行って実験してみよう。妖精の棲家近くでマジックバッグからマジックマッシュルームを出してみた。


すると予想通り自分の手の中には収まらず どっかに跳ねて行ってしまった。跳ねて地面に着いた先でどんどん増殖している。


やっぱりだめだ。この体では持っていけない。いや持ってはいけるが手で触れられないな。


とりあえずギルドへ行ってみるか。あれ妙に閑散としてるなどうしたんだろう。


「ルーナさん!昨日はどうしてたんですか。スタンピードがあったんですよ! Bランクなら当然戦わなきゃいけなかったんですよ!」


「あーでも私 戦ってはいましたよ」


あ そっか。この体では戦ってなかったな。


「それならギルドカードの提示をお願いします。カードに討伐数が記されてると思いますので」


何ー!そんな機能があるのか。便利だがこれはまずくないか。戦っていたのはルーナだし このティターニアボディで戦ったんじゃないからな。


今更 間違えました。なんて言えないし えーい なるようになれ!カード 受付嬢に渡した。


なんかの機械の上に置いた。それでわかるのか。


「うわー!すごい討伐数ですね。すみません!ギルドに見えなかったからどっかに行ってたんだと思いましたよ。ちゃんと戦ってたんじゃないですか」


「だから 戦ってたって言ったじゃないの」


「すみません。それで今日はどうなさいますか?仕事の方は今日はほとんどないですよ。魔物の買取の方も今日は解体が忙しくて無理のようです」


「なるほどね。それじゃあポーションを買ってくれる」


「え?ルーナさんポーション作れるんですか」


「作れるんですよ。錬金術師ですから」


「嘘でしょ?あんなに強いのに錬金術師なんですか?魔法使いかと思いましたけど」


ポーションならすぐにできるし たくさん持ち合わせもある。下級 中級 上級 特級ポーションを出して買ってもらう。


「少しお待ちください。鑑定してもらいますので」


10分後


「どのポーションもすごいですね 普通のものより良質です。低級 100本 中級 100本 上級 30本 特級 3本でお願いします。昨日の戦いでけが人も多く出てましたので大助かりです。ありがとうございます」


今日はもう仕事もないようだ。一旦家に戻ってみるか。学校に転移して学校の転移門から浮遊要塞に帰ってきた。


妖精の棲家に足を運ぶとティターニアが妖精たちと遊んでいた。


「こんにちはティターニア。このスーツありがとうね。とっても役に立ってるよ」


「まあ母じゃ中に入っておるのじゃな。見えなくても分かるぞ」


俺はティターニアの手を取り感謝の言葉を述べた。そこへ自分の拡張空間から出てきたタイターニアが現れた。


「母うえ、どうしたのです?とっても嬉しそうですね」


「うん。この体があるから冒険者になれたんだ。今お礼を言ってたとこなんだ。本当に感謝してるよ」


「よかったですね」


3人で手を取り喜びあった。感謝の気持ちを込めて俺は魔力を送った。すると3人の足元から透き通った木の根がどんどん空中に伸びてきて合わさり始めた。


ぐるぐると絡み合い俺たちの真ん中をどんどんと空へ向かって伸びていった。途中で枝分かれをして更にいろんな方向へ伸びていく。枝は細くなっても透き通ったままだ。


しばらくすると木は成長を止めて動かなくなった。高さは10メルトぐらいある。透き通ってはいるが いろんな色がついている。枝の先にはその色の葉っぱがつき始めた。


なんだろう。この木はとってもありがたい物ような気がする。


「母じゃ これは妖精王の木じゃ」


「妖精王の木?」


「そうです母うえ。力のある妖精女王がいることで この木が生まれるのです」


「そうなの?2人はすごいんだね」


「「いやすごいのは母じゃ(うえ)です!」」


何がすごいのかよく分からんが とにかく おめでたい事みたいだ。俺はいつのまにか楽しくて踊り出していた。2人も一緒に楽しそうに踊っている。


そこへ妖精たちも加わってみんな楽しそうに騒ぎ始めた。


妖精王の木の枝にはそれぞれの葉っぱと同じ色の実がついていた。桃のような実がたくさん付いている。


赤 橙 黄 黄緑 緑 空色 青 紫 白 黒 茶 金色 銀色などの色の実がたくさん実ってきた。


何かやってしまった感はあるが妖精たちは喜んでいるので良いことなのだろう。


「あたい妖精王の木なんて初めて見た!」


「私もですよコメットねえさん。はあすごい力を感じる!」


「さすがルーナおばさま。ターニャ 感動しています!」


「ねえティターニア あの実は何か意味があるの」


「あれは妖精たちの力を高めてくれる実です。自分に合ったものを食べれば力を伸ばすことができます」


すごい!スーパーアイテムじゃないか。


「自分に合った物って自分でわかるの?」


「分かる者もおりますが分からない者には私が示してあげます」


「まずは母じゃからどうぞ」


え そんなこと言われても俺は妖精じゃないし・・・見ても何にもわからないよ。どうしよう。

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