第16話⬜ぼっちルーナがんばる
誤字の指摘ありがとうございます。気をつけます。
しばらくして領主様から連絡が来たのでコメットねえさんとユノねえさんは2人仲良く出かけてしまった。
ソレイユねえさんは護衛の仕事だそうで2週間は帰らない。ついに俺一人になった。
今日はポーションをギルドが取りに来てくれる日だ。後は予定がない。
今俺は自分の作ったゴーレムさんを10体並べてだるまさんがころんだをしている。
「ゴーレムさんいきましゅ。だ・る・ま・さ・ん・が・ころんだ!」
振り返るとちゃんと止まっている。できるんだ。
「だ・る・ま・さんがころんだ!」
すごい身体能力!誰も倒れないし動かない。つまらないので後ろ向きにさせた。
「だるまさんがころんだ!」
倒れた倒れた。アハハハハハ。
「はい!倒れたゴーレムはこっち来てー」
一通りやって次に行く。今度はみんなを座らせた。
「はいみんな!ルーナが好きな人ー!」
みんな動かない。う〜ん。
「そういう時はマルだよマル」
腕で丸をつくる。もう一度聞く。
「ルーナが好きな人!」
みんな腕で丸を作った。あれ?一体バツしてる。地味に傷つくんですけど。
「君!ほんとに嫌いなの?」
今度もバツをつくる?ああ、好きってことね。冗談通じるんだ。なんか虚しくなって来たのでやめた。
ギルドが来たのでポーションを売る。これで今日の予定は終わり。どうしよう。
そうだ!たまには外にご飯を食べに行こう!村の食堂に行ってみる。
「いらっしゃい!おやルーナちゃんじゃない珍しいねえ。今日は一人?」
「はい。お金あるので何か食べたいでしゅ」
「分かったよ。じゃあオススメ出すね」
少しして料理が出てきた。一人で食べる食事は寂しい。全部食べ切れなかったけどお腹いっぱいなので銅貨8枚はらって出てきた。
昼からは錬金術に役に立ちそうな鉱石を探しに行くことにした。黒ゴーレムを10体ほど連れて死の森に入っていく。
最低でも鉄鉱石、できればミスリルなんかが欲しいと思う。オリハルコンなんてないだろうけど、まあ一応探してみよう。
黒竜村の南の方一帯を探してみるが なかなか見つけられない。谷のようなところを発見しようやく鉄鉱石があることが分かった。
レーザービームで岩を切ってそれを黒ゴーレムたちに取り出させた。マジックバッグを2つ持たせてどんどんと掘らせている。
時々鑑定を使ってどんな鉱石があるのか確かめている。
「な〜んだ?」
おおミスリル見つけた!ちょっとゴーレムが足らなくなってきたので ここでもう10体ほど作って追加した。
エクスプロージョンでどんどん爆破して鉱石を取り出させている。
「どかりん!どかりん!どかりん!」
エクスプロージョンを込めた魔法玉をゴーレムに30個ほど渡して夕方まで鉱石を掘ったら帰ってくるように伝えた。
俺はこれまで掘った分を先に持って帰って何か作るつもりだ。15分ぐらい飛んだら家に着いた。
早速錬金部屋で加工をする。黒ゴーレム10体に巨大ハンマーを持たせて鉱石を細かく砕かせる。そして土だけまず魔法で集める。コレクト。
「あつま〜れ!」
こいつは黒ゴーレムを作る材料にするのでマジックバッグにしまっておく。
鉄鉱石の方は錬金釜に入れて魔力で柔らかくして練っていく。ある程度頑張ると鉄のインゴットが出来上がる。
同じようにしてミスリルのインゴットも無事作ることができた。こんなことをしていると黒ゴーレムたちが戻ってきた。もう夕方なのか!しまったご飯を食べなければ。
お昼を食べた食堂の近くに屋台が出ていた。今日はこの屋台の串焼きで夕ご飯としよう。面倒なので銀貨2枚で50本ほど買って家に帰ってきた。屋台の親父さんは嬉しそうだった。
一人で串焼きを2本も食べるとお腹いっぱいになってしまった。俺は続きの作業に入る。ゴーレムたちが持ってきた袋にはなんとオリハルコンが少しだが含まれていた。
素晴らしい!オリハルコンを生成してしばらくすると夜も随分ふけてしまった。
あれなんか涙が出たきた。寂しいのか?もう泣き出しそうだったので今日はこの辺でやめて水色ゴーレムに抱っこされて俺は眠った。
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