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王都の七不思議伝説 ①

 

 知らなくてイイ事(開かずの扉)孤児院


 王都には、9つの 七不思議都市伝説がある。伝説の勇者様がらみの 物本ホンモノバキバキの、ヤバい七不思議だ。

 伝説の勇者が、ハコを創造したので 王都全体が、マジックアイテムみたいなモノだ。石畳の広い道路 水路は、計算されて張り巡らされ 上水道と、下水道は 大噴水の泉から、滔々と流れて来る。清潔が保てる仕組みで 伝染病など、1ミリも 入り込めない。もし 微生物や毒物が、上水道に混入したら、それは他国のテロ位だろう。しかし、伝説の勇者様は 綿密な仕組みを考えたらしく、異物混入時 その周りは、一時機能停止してしまう。伝説の勇者様 大大大魔法使いだ!


 ボクは、ふよふよ…ふよふよ…と そんな王都の中央広場に来た。淡いピンク色の 大理石の石畳は、ゴミ1つ落ちておらず 王都民に、大切に使われている。広場の 噴水の前の、ベンチに座る。いや ベンチに座っている、コックのシヴァの 膝に、座る。冷たい ボク専用果実水を、ミルク瓶で ちゅうちゅうする。水分補給は大事だ。広場の南側 一番の一等地に、大きな孤児院が どど〜んと建っている。

 王都の七不思議都市伝説 筆頭である。ナゼ孤児院?と 普通の人は考えるダロ??伝説の勇者様は、戦争孤児や 災害孤児、冒険者等の孤児等が とにかく多いこの世界で、孤児達が 1人立ちデキる仕組みを 考えた。王城の次に 一番目立つ、ゆったりと ガンバれる環境を創った。

 孤児院に 併設しているのは、技術者養成学校。貧しい人々が 日々の糧に困らぬ位は、稼ぐ方法を 叩き込んてくれる!結構スパルタらしいが、脱落者は珍しい。【働かざる者食うべからず】が 校則。あらゆる職業訓練を 叩き込んで貰える。誰だって 得手不得手があるから、その者にあった職業訓練があるのだ。

 孤児院の経営陣は とにかく長命な、ハイエルフ達が君臨している。職業訓練学校経営の 大牧場と ミルク関連の工場、王都周辺の 大農場経営、そして 商業ギルドの経営で、収容人員 6千人の ギカマンモス孤児院だ。

 あと、年一回の収穫祭も 王城とともに、取り仕切り 武闘大会では、博打の胴元も担う!ドンナ経営陣なのだろう。いやいや 関わったら、イケない案件だよね?と、普通の人は考えるので、年一回の 心付けの寄付金だけで、あとは、関わらないのが 一番だ。 

 しかし、生活に困ったちゃんは 孤児院の門を叩けば、即働き口と マズシクてもお腹いっぱいの食事、ぐっすり眠れるベットは 保証してくれるのだ。伝説の勇者様 エラい!!とか、膝の上で うとうとしだす。う〜ん…ナンか 寝苦しいぞ??シールドを使っているのに 魔力の圧?を感じる。シヴァも ボクを縦抱きにして、警戒している。

 でも、穏やかないつもの 広場の雰囲気は、かわりない。おかしい…キョロキョロしてしまう。突然 圧も消えた…。 

 「タマゴサンドと コーヒーをくれんかの?」と、ドワーフのおじいさんが 露店の店主に注文している。ソコは お酒じゃないんだね…ふふ。でも、1人で 3人前も食べれるらしい。おじいさんは、ボク達の 隣りのベンチに座った。

 「こんにちは、儂は鍛冶屋のベンハーだ。いい 天気じゃのぉ?嬢ちゃんは ドコから来たんじゃ?嬢ちゃんは 噂話の天使ちゃんかの?」スッゴい 話しかけてきたぞ!

 「ん…ちゃ!」一応 挨拶だけはしたよ?ベンハーって、何かおもしろいおじいさんだなぁ?

 「まだ 赤ちゃんなのに、話しは理解出来るんだの?それなら、昼から 儂の鍛冶屋を観に来てみい!おもしろいぞ?儂は じいちゃんと呼べ。面倒は 全部とっぱらって、一緒に遊んでみるかのぉ?ホッホッホッ!」じいちゃんは 白いアゴ髭を、一回撫で下ろした。じいちゃんは ソレから、タマゴサンドを食べながら、世間話をシヴァとして 明日の朝、このベンチで待ち合わせ じいちゃんの 鍛冶場見学の約束をした。じいちゃんは タマゴサンドを食べ終わると、コーヒーをおかわりして 広場をゆったりと眺めたあと、

 「それじゃあバイバイじゃの!」と 堂々と転移して消えた。

 「勝手に 約束したが、イリアに 文句言われるかもな? ダイアナ様は 出張中だしな?」シヴァは ちょっと困り顔だな…でも、本当に おもしろいじいちゃんだったし、明日楽しみだ。


 晩ごはんは、搾りたての母乳を ミルク瓶からちゅうちゅうする。離乳食は マッシュして、クリーミィにした ジャカちゃんと、天敵の人参、ほうれん草と 3色で、キレイではある。ボクのタメに いつも用意してくれる、コックのシヴァ様、人参と ほうれん草のダブルパンチ、ヤメてくださいm(_ _)m でも、ボクも もむもむゴクンと、離乳食に 挑む!自分のお口なのに 魔法補正しないと、銀の匙は ほっぺたにもご馳走してしまうし、何かナナメになって ポタポタの ベットベトになっちゃうんだ!おかしい!離乳食と 格闘して、おいしい果実水を ちゅうちゅうしながら、うとうとしてしまう。

 暫くして、ウスメを開けたら ベビーベットに コロコロしていた。執事イリアは、生活魔法で ボクを清潔にして、寝間着に 着換えさせて、寝かしつけてくれていた。ボクは かなり、寝相が悪い。自慢だけど スゴく寝相が悪い!夢も 沢山みるし、眠っる時間って とても大切だよね??ボクは でも、ママのベットに ふよふよ…翔ぶと、ママのニオイを いっぱいすって、ママのお布団で眠った。ママは あと2日、お仕事で 帰らない。… … クスン…サミシイ…すやすや…

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