イーサンの指輪
イーサンのサファイア(婚約指輪)
広場デビューは いいコトもあった。朝食時には、ドロシーが 大人しくなったのだ。肉弾戦の 突撃の舞台は、広場になった。お互い 装備は子供服と、屋内用の 柔らかい靴。武器は おもちゃの盾や剣だ。戦闘中は、危険なので おしゃぶりは、早々と卒業した。
「ちょっと!何でオムツしてないのよ?普通歩けない赤ちゃんは、最大級の運動阻害になる、オムツは必着でしょう?」ドロシーは、突撃を かわされて、大声で文句を言う。
「あまままぁててっ!(お前のせいだっ)」と、叫ぶボク。オムツをしていると、理不尽極まりなく 動きにくいのだ。対策は、ママに貰い マジックアイテムを、飲み込んだ。排泄の心配は ないのである。サザンクロス帝国は、山脈の大陸一の財力がある。伝説の勇者の チートアイテムが、沢山あるのだよ ドロシー!秘密だけどね。
「ふんっ!逃げまわるタメに おもらしするがいいっ!せいやあっ!」盾を 投げつけるドロシー。
「もももっ ててててあ ももまちちあいっ!(ボクは おとなだあ おもらししないっ、)」フリスビーの如く 飛来する盾を、又々躱す。
「歩けないのに 何で翔べるのよっ!ちょこまかとっ!きいっ!くやしいっ!」ドロシーは、おもちゃの剣も投げてくる。
「あちあぇあ ぷちゅっ!(あきらめろ ブスっ!)」ドロシーの 攻撃は、もう見切った!
「あちゃいゃにゃにゃいにゃ うううぉううもももあい!(当たらなければ どうということもない)」一度 言ってみたかったのだ。ドロシーは、突撃からの 盾と剣投げを、全部躱されて 地団駄をふんで、くやしがる。ぴょんぴょんしている。
「ハイハァーイ!ドロシーちゃん 今日はここまで!明日また 突撃しましょうねぇ!もう少し?そうねぇ、ア・ソ・コかア・ソ・コを狙う訓練を、してみましょうね?突撃からの足蹴とかね♥」ドロシーママ!魔王ですか?
「ドロシーさんと、ハヤトくんは お話しデキてるんですよね?不思議ですよね?」おっとぉ!何と、第一王子の嫡男 イーサン王子参戦か?
「イーサン様 赤ちゃん同士は、話せるのですよ ほほほほ」ママが解説する。
「ちがいますうっ!赤ちゃんは コノ子だけですうっ!」ドロシーっ!ボクを指指すなっ!
「ハヤトくんは、赤ちゃんで 歩けないのに、何歩か 翔べるなんて、もう 魔法が使えて・・・本当に 天才だね?」イーサン王子は、魔法に 興味シンシンなんだ。サファイアの指輪を 触りながら、考えている。
「てててぃいむむっ!うううぃもんもも!(生命の危機 防衛本能)」そうだよね?痛みを防ぐタメに、ドロシーの攻撃を 必死で防いでいるんだからね、ここ何日も続けて…
「生命の危機を感じて 自然と防衛本能で、魔法で 何歩か翔んで、逃げれるようになったと、言っていますね。ホホホ」ママが 通訳してくれた。
「じゃあ ドロシーのおかげ(突撃)で、魔法に目覚めたのか?!有りそうだね、何か納得できる自分がいるよ。」イーサン王子は 首をふりふり話す。
うと…うと…すうすや…ボクは 電池切れで 眠くなったよ。
「あらあら ワタクシ達は、今日はここで…」と、ママは挨拶もソコソコに 転移しておウチに帰って来た。アノまま 魔法の話しは、色々マズいよね。ボクは おっぱいをお腹いっぱい飲んで、ぐっすり眠った。疲れたもん。
翌日、ママ専用の転移室から出ると イーサン王子の執事が、ドアの外に控えていた。広場そばの サロンに、招かれてしまった。ママが 少し警戒している。「申し訳ありませんが、広場に10日続けて 通う決まりが、あと2日で完了できます。ご招待は、その能地におねがいします。」ママは、執事さんに 丁寧にお断りをした。
イーサン王子は、多分 ボクの、数歩翔べる 魔法について、色々聞きたいのかも知れない。きっと、検証とか されるかもしれないのだ。ママは、今日は ボクを抱いたまま、広場に顔を出して 挨拶だけすませ、急いで転移して おウチに帰って来た。二階で ボクを寝かしつけると、1階で 3人の秘密会議があるみたいだ。ボクは、また 夢の中・・・
♡……リ …リ アサヒトトモニワレニセップンヲ ♡すう?すうすやぁっー?誰なの?せっぷん?接吻って キッスだよね?アレっ?くりくり・・
お昼寝の夢は、とても 刹那くて、あまぁ〜い香の大切な祈り?の ことだま!。むぅ…ムんぅ*目覚まし時計っ!*意味は よく解んないけど、魂の叫びっ!!
《体内時計の スキルを、獲得しました。明日の未明、明日の出る前に アラームを設定しました。よく わからないコトは 質問してください》???何ダロ…明日起きれるみたいだし 何か説明キタァー?ボク 赤ちゃんだから、深く考えない・・・きっと…考えたら負けなヤツ…
コロコロコロ ベビーベットの端っこ、1階から お菓子のニオイがする!あまぁ〜い香は、コレかな?ボクは 赤ちゃんだから、まだ 固形物は、食べられない…クスン…。でも この頃、スープとか 果汁とか、うすーいケド とってもおいしい味が、楽しめる!ちょこっとゼリー? ちょこっとヨーグルト?ちょこっとアイスクリーム?
ボクは、最近食事回数 5食以上です。おっぱいは ミルク瓶(哺乳瓶)を、卒業して ママから直で、お腹いっぱい飲みます!あと、コックのシヴァや 執事イリアが、愛てんこ盛り離乳食を ちょこちょこと、口に入れてくる!ちいーっさな ボク専用銀のスプーン(アイテムだね!)で、何をなん匙食べれたか リビングに、ホワイトボード記録をしているんだ!栄養と 味、見た目とか(色が違うだけで、みんなトロみ系じゃないの?色々あるらしい。)ボクの 特技のヒトツに、秘技 くちびるとべろのパーフェクトブロックぅ!!…と、いうのがある。コックのシヴァと 執事イリアの離乳食には、やっぱり ボク的に、イヤなモノもあるからね!ニガイ系や すっぱい系は、む〜んと パーフェクトブロック!
離乳食・・・とってもおいしいけど、時々は ドロシーの突撃位 ヤバいものです。食事って、食べるだけで 闘いなのです。あと、絶対シヴァとイリア ボクで遊んでいるよーな?時々ママと3人で、酸っぱ顔のボクを しあわせそうに観察してるし・・・
みたいな感じなので、お昼寝のあと おやつの時間だ。ママ達は メープルシロップとホイップクリームたっぷりの ホットケーキ!いいなぁ…ボクは 赤ちゃんなので、蜂蜜とか 食べられない。プリンっぽい やわらかなタマゴ?すこぉーし 野菜の甘みがするかなぁ?銀のスプーンで 7匙分食べた。浮いたり 翔んだり、コロコロしたり 歩いたり、運動も沢山するし、お勉強もする。ボクは 赤ちゃんなので、身体も のうりょく(スキル)も、ガンガン伸びてるんだ。ドロシー!お前をそんなに待たせず、ボクに 跪かせてみせる!そして 昼間、一生懸命頑張ったので いつも通り、早く寝た。
メロディ〜♪心地よいメロディで 目覚めた。コレが アラームなんだね。ボクは 未明、まだ気持ちよさそうに眠っている ママを起こす。ごめんなさいママ、ボク お庭に連れて行ってほしいんだ。
「まぁま! まぁま! あーぁ うーぁ!」必死なのだ。ママは ちょっと眠たそうに、そしておもしろそうに ちょっとわらいながら、ボクを ダッコしてくれた。
「あーっ! まぁま…あーっ!(ママ あっちに連れて行って?)」と 手を伸ばして訴える。1階に 降りると、コックのシヴァが ポンボン付きの帽子の 寝間着姿で、執事イリアは パジャマに、ガウンをはおり、ボク達と一緒に 早春の庭に出る。ほっぺに当たる風が 冷たくて、ブルっとした。
「あーっ! まぁま… あーっ!」ボクが 目指したのは、1年中 咲いている、デッカい向日葵。いつも おウチの方を向いていて、明るくポカポカみまもっているみたいな 元気なお花。
もうすぐ 朝一番の お日様の光!ボクは お日様の光と 一緒に、向日葵に キッス(接吻)した。ボクと 向日葵が、朝日で 煌めく!
♡私は メーテス…元カノです。奪われている チカラ(能力スキル)を 少しだけ、戻せます。精進してください。♡ぉ…お…、ボクは ポカポカやさしさに つつまれて、二度寝突入!…すや〜
「ありゃりゃ!眠っちまわれましたね?」シヴァは アキレ顔だ。
「ナニカ 発光されましたよね?」イリアは 眉間に、3本シワをつくる。
「ワタクシの魔法では ありませんから、ナニカ 加護をイタダイたのかも知れません。煌めくのは きっとよいことですよ。さぁ…この子が、眠っている間に、朝食の用意をしましょう。」ママは とても、ご機嫌だ。それで 2人も安心したのか、笑顔になった。ボクは 夢の中、ステータスを確認する。