バカップルの余波
バカップルの余波
シヴァは 破壊神だ。何が悲しくて ネコ耳の、イーサンのメイド長の 愚痴を、2時間も聞かなくてはならないのか・・・香り高く美味しい紅茶も もうお腹いっぱい!グチグチせめられるのも お腹いっぱいである。しかし、何万年も生きてきた 破壊神シヴァにしたら、生まれたての ひよ子みたいな、ネコ耳メイド長に メソメソなかれては、エンシェントドラゴンと 闘った方が、マシな気分だ!
そもそも 神が、この世界に 手を出してはイケないのだ!しかし あの、アホなバカップル(ゼウスとヘラ)の、痴話喧嘩のせいで、宇宙消滅の危機とあっては、仕方ないこと。
全知全能の神神ゼウスが、消滅したら この宇宙も、消滅してしまう!
女の嫉妬ほど 恐ろしいモノはなく、
★宇宙など 消滅しても、ただの些事!みんなで 消えればよいでしょう!……フン!★ヘラは 神々の説得にも、傲然と胸を張り パッと、ワザとらしい 効果音まで残し、姿を消した。
全知全能の神ゼウスは、今だ 赤ちゃんの姿であり、神だった記憶も ほぼ失われ、ただその神通力だけは かろうじて(人としては 無敵?)残っている。残っているが 赤ちゃんなので、弱い!!しょうもない程に 赤ちゃんは弱いのだ!
神々は、赤ちゃんゼウスを護る為 砂の大陸に顕現し、極力 この世界の流れのままに、日々研鑽しているのである。神通力は 使わない方針で、この世界に溶け込みつつ 赤ちゃんゼウスを護る。その為 破壊神シヴァは、紅茶より 酒!をガマンして、ネコ耳にイヤイヤ 付き合っている。あのバカップル!絶対 一発は、全力で殴る!!と、心のページに刻んである!
イーサンのメイド長は、イーサン王子の為に 目の前にいる、コワモテのコック長シヴァから、ハヤト王子の居場所を 探りださなければならない。イーサン王子は、王家の激務に疲れ 赤ちゃんハヤト王子と、スキンシップ等で 癒やしを望んできる。イーサン王子は、家族のヌクモリ等
ほぼほぼ関係なく 毎日公務に、おわれていたのだ。あの 可愛らしい赤ちゃんハヤト王子で、存分に癒やされ、次の次の王様になる やる気スイッチを 再稼働してもらわねばならない!
コレは、イーサン王子の世話係全員の 創意であり、全員の命が かかっている!
ネコ耳メイド長は、ナンなら このコック長シヴァと、相打ちになっても・・・と、覚悟をキテメいた。(ソコは 相手は、破壊神なのだけれど、メイド長は そんなの知らないからね…)
もう 今は泣きながら、必死で 赤ちゃんハヤト王子の居場所を、シヴァに 聞いているのに、何とシヴァは ウトウト居眠りを始めてしまう。
イーサン王子の執事長は、その様子を マジックアイテムの、カクシカメラで観ていたが ため息をついてしまう……。泣き落とし 失敗。ナゼか、第11王子ハヤトの 居住場所は、王家の極秘事項になっている。ダイアナ妃や ハヤト王子の存在は、お披露目されて 1年にみたない。
その移動は、全てダイアナ妃の魔法 転移で行われるタメ、王様以外 誰も、連絡などとれないのだ。
しかし、今日ばかりは ムリを押し通す!!執事長は、命がけの 作戦を開始する。
トントントンと、落ち着いたノックの音がした。泣きながら メイド長が、ドアを開けると
執事長が立っていた。
「お疲れ様。ここからは 私とかわろう。」執事長の嗜み、年季の入った響きで話す。
メイド長と 執事長は、ナゼか パチンと、右手の平で タッチを行った。プロレスじゃないだろうに……。メイド長が出て、ドアが閉まる。
コック長シヴァは、そろそろ 帰ろうと考えた。今までは、若くてかわいい ケモ耳女子だったのに、初老のおじさん相手では 話す事もないのだ。
しかし、この執事長 タダならぬ気配がする!
暗器で 急襲する気だろうか?
コック長シヴァは、破壊神シヴァの顔に なりつつあった!
その瞬間!!!
「お願い申しあげます!!!何とぞ 何とぞ台11王子ハヤト殿下の、お住まいをお教え願いたいのでございます!!!この国の 案ねの為(自分の命だげどね)、何とぞ 何とぞお願い申し上げます!!」
ジャンピング土下座!執事長は キレイな、10点満点の 金メダル級、ジャンピング土下座をキメた!
「10点!!」破壊神シヴァは、神通力(普通の魔法)で 10点と、大きく書かれた A3用紙程もある、プラカーブを 思わず出していた。
イーサン王子の執事長は、赤ちゃんハヤト王子との お茶会の、招待状をゲット出来た!!!
金メダル級ジャンピング土下座は、ナゼか 破壊神シヴァの、意表を突くことで その 琴線に触れたらしい!
命懸けの 執事長の覚悟は、ケモ耳 かわい子ちゃんの、涙に勝った。
「まっ、おやつを 一緒に食べる位、いいだろ?」シヴァは、かる~い気持ちで、招待したコトを 人生(神生?)最大の失敗だと、もうスグ 後悔することになる。
全知全能の神ZEUSだった、赤ちゃんハヤト王子は、びっビクッと 身震いをした。
「どうかされましたか?」執事イリアが、身震いした 赤ちゃんハヤト王子に尋ねる。
「あかんにゃい(わからない)」と答えた ハヤトは、念話で続ける。
……なんか、夢みも イヤなよかんがしたんだ。じいちゃん達との お昼ごはん、あんまり 気が、進まないヨね?ボクは イリアの、アイテムBOXから 離乳食と、搾りたて母乳をいぢくのにさ?
「そうですね。しかし コミュニケーションの基本、会食は 威力的には、あなどれません。」執事イリアとて 渋面なのだ。
……本当は、コック長にも 一緒に、伝説の勇者の話し したかったんだけどね。後で話しておいてね?……ダッコされて、王都でも 超一流のレストランへ入る。ドレスコードがある 貴族専用みたいなお店だけど?孤児院関係者が 利用するのは、いかがなものかと 考えたのは、ナイショだ。蝶ネクタイのウエイターに ついて、最奥の個室まで ついていく。
……高そうなお店だよね?一食おいくら万円?…
「孤児院関係は、よほど稼ぎが良いのでしょう。商業ギルドや 各産業も手広く、経営してますからね?それも 伝説の勇者の 遺言だそうです。」
……先祖代々の 伝統を、護っているんだね…
広く ゆったりした、落ち着いた雰囲気の 個室で、じいちゃん達は お茶を飲みながら待っていた。
「こんにちは よく来てくれたの!!約束の15分前じゃ!!ジャストじゃの!」じいちゃんの中では、約束の 15分前が、ジャスト何だね?
……こんにちは ご招待ありがとうございます。最初から、念話ですみません。ボク 赤ちゃんで、舌たらずの 齒は、4本しかまだないんです。発音が 機能的に、難しいので……
「ほほう!赤ちゃんなのに 器用に、フルスピーカーの念話かの?日々 一日一日 魔法もうまくなるのじゃの?フォッフォッフォ!」じいちゃんは 破顔する。
「このような店に 招待してすみません。しかし この国の王子様を招待したので、額面上 最高級な場所でなければ ならなかったのです。」ハイエルフの孤児院院長先生は とても申し訳なさそうに、挨拶してくれた。
「ガッハッハ!超ブラックな 人の何人分もの、仕事を 日夜しとるんじゃ!タマニハ 最高給のウマイ飯を食って 英気をやしなわんとイカン!!今日は スケジュールは、全て先送りしたんじゃ!心ゆくまで 料理を堪能シて、嬢ちゃんの 武勇伝を、聞こうじゃないか?おっ!この食前酒で 乾杯じゃ!お嬢!よく 無事で帰還したのぉ!めでたい!乾杯じゃあっ!!!」
チン チチチチん…グラスの澄んだ響き
「コレは 梅酒じゃのぉ!程よく甘い…蜂蜜では なさそうじゃし、お嬢ちょっと ナメてみい?ウマイぞ?」じいちゃんは また笑ってる。
……じいちゃん ボク赤ちゃんだよ?……
「ガッハッハ!何を言ってる!!ドワーフなんぞはの?生まれてすぐ ウオッカを舐めるぞ!そうするとな…直ぐに泣きやむんじゃ!生まれてすぐ、極上の酒をナメて 大感激するんじゃろうのぉ!!ガッハッハ お嬢なぞ、もうスグ1歳じゃもん?大人と 一緒じゃ!ナンなら ナメトランで、グイッと 一息にあおって飲んでみい?梅酒は 身体にもいいしのぉ?ほれ!!!」じいちゃん お茶じゃなくて、お酒飲んでたんじゃないの?ボク ドワーフの赤ちゃんじゃなくて 本当によかったよ!マジで 生まれたてで、ウオッカナメサせられたら、ショック死しちゃうよ!
……じいちゃん 遠慮しとく…ボクの分の 梅酒あげちゃうよ!ボクの身体には、搾りたての母乳が 一番だからネ?(ちなみに ママのだから)ソレに 人参やほうれん草の、パテもプディングと一緒に 食べれるんだよ!えっへん!……
ボクは、胸をそらしすぎて 後ろに、ひっくり返リソウになっけど、ちゃんと 執事ですが、片手を伸ばして 元に戻してくれたよ。
「フォッフォッフォ!そうかそうか!偉いの!おっ むむむっ!この前菜は まるで芸術じゃのっ!白身魚の カルパッチョ!!絶品ジャのっ!れ!」じいちゃん サッキから、びっくりマークの オンパレードだね。
ボクは、魔法で ボク専用の、銀の匙に 魔法で、白身魚のカルパッチョを 小さく刻んで、お口に 運んだ。白身魚 最高給品!流石だね!
いつも 薄味な離乳食だけど、少しずつ いろんな味も、体験しているんだ!食べるコトは お口で、味わって 食べるコトは、本当に 大切で素晴らしいコトだからね?
「この店は、ゴテゴテした 見た目重視の、しょうもない腕の 料理人ではないようですね?魚や肉、野菜そのもののチカラを 引き出す料理をしています。うちの、コック長にも…」
「オレは、ココにいるぜ?」いつの間にかに、コック長シヴァが 自分の席に座っていた!
恐るべし シヴァ!!
「こんにちは 本日はご招待ありがとうございます。」食前酒を かかげ、遅れたことを 詫ながら、シヴァは 梅酒を、一口で 飲んでしまった。シヴァは ウワバミだからね……飲むよ?
メインの最高給牛肉 3種のステーキを、ジュウニブンに堪能したあと、ボクは 伝説の勇者の部屋での、出来事を 大人達に報告し始めた。




