バタフライエフェクト
バタフライエフェクト
イーサン王子は、オギャーと生まれた時から 王子様だ。父親は、王国王太子!その嫡男なのだから 王座確定は、ほぼ決定事項!!何人もいる 王子とは、格が違うのだ!赤ちゃんの時から 王様になるため、王国権力の限りをつくし、大切に 育てられてきた。
新生児から、1歳までは、腫れ物に触るよう 感染症や、ゲガによる 破傷風などにならぬよう、とにもかくにも 生かさなければならなかった(新生児男子の死亡率は高いのだ)。
1歳からは 英才教育、帝王学 魔法の訓練も始まった。イーサン王子専用チームによる 王様育成プロジェクトチームが始動。最近までは、順調に イーサン王子は、何事も 無難にこなしていた。表面上は しごく順調だった。いや、イーサン王子は、素直に 言うことをきく、育て安い子どもだったのだ。
イーサン王子は、「王様に なられるのですから、このお勉強は とても重要です。覚えなければなりません。」とか、「王様に なられるのですから、他の貴族との 挨拶や会食も必要です。上品に マナーを守らなければなりません。」とか、「王様に なられるのですから、遊んでいるひまはありません!!ソロソロ 婚約も決まります。王様に なられるのですから、お妃様の10人位は、当たり前に必要です。」とう、耳にタコが出来ているのだ。
「王様に なられるのですから?」イーサン的には、何で自分が 王様になるんだろう?と考える。四六時中 お付きや警護がついてまわり、ドコに行くにも、ぞろぞろとうっうしい!!家族の団らんなんか、王族朝食会くらいで 秒単位のスケジュールをこなし、もう うんざりなんだ。ナンなら 王様なんかにならず、魔法で 小鳥に鳴って、自由に空を飛べたらいいのに!いやいやいやいや、それは ヤバいな…小鳥は、普通に植物連鎖の 最下層だから、直ぐ食べられちゃうよね。ふっ、なんとか、お城を抜け出して 自由になりたいんだ。などと、モンモンと ストレスを溜め込んでいた。
最近、朝食会でお披露目になった 王様の一番末っ子、第11王子ハヤト。王子継承権など ないに等しく、イーサン王子は 全く気にもとめていなかった。いなかったが、ソコで事件は起きた。今まで 末っ子で王女な、一同のかわいいを独り占めしていた、ドロシー姫が 突然ハヤト王子のほっぺたを、思い切りつねって 泣かしたのだ!女ってコワイ!全く無抵抗 無防備な、ぷにゅぷにゅの ほっぺたを、びっよ〜んと!!
この事件で、ドロシーは 王族にあるまじき、下品で最低な 性悪女の称号持ち確定した!!翌朝も、コリずに 突進したが、焦ったのか ヨロケて転び、額にタンコブを作り 自滅した。王様は 2日連続の、ドロシーの蛮行に激怒し、直々に叱ったそうだ。そして 王族恒例、お子様広場デビュー時も、おバカなドロシーは、ハヤト王子に挑んだが、魔力の差が ハンパなく、一度も勝てなかった。ハヤト王子は、よちよち歩きもデキないくせに、数歩翔ぶのだ!ドロシーの突進も ドロシーのおもちゃの剣も、翔ぶハヤト王子には まるで届かない!地団駄ふんで 悔しがるドロシーは、もう 王族の品位ゼロであり、他王家や 主要貴族との、政略結婚にも 恥ずかしくて、王家からは出せないだろう。自業自得なドロシーなのだ。しかし、イーサン王子は ソコではなく、ハヤト王子の 数歩翔ぶ魔法が、とても羨ましかった。人間のまま 空を翔ぶ!王様になる 決まった運命からの脱出には、一番必要な 魔法ではないだろうか?何とか ハヤト王子と、友達になれないだろうか?翔ぶ魔法を 教えて貰えないだろうか??イーサン王子は、最近そればかり、考えて つい昼間、ボーッと考えこんでしまっていたのだ。
そんなある日、メイド長が 長期休暇があるから、やりたいコトはないかと、質問する。最初メイド長が、忙しさのあまり 壊れたのかと考えてしまった。しかし、収穫祭の10日前まで、本当に 自由時間に なるらしい。イーサン王子は、小躍りするほど喜んだ。
お堅い 宮廷魔法(生活魔法)だけではなく、攻撃魔法とか、教えて貰える!イーサン王子は、火魔法の属性があり、水魔法は、スクロールで習得していた。
イーサン王子は、執事長と メイド長に、ハヤト王子と 遊びたいと、希望した。そして、執事長とメイド長の誤算は イーサン王子が、かわいい赤ちゃんを 可愛がり、癒やされたいと イーサン王子が 考えたと判断したことだ。イーサン王子は、癒やされたいから ハヤト王子を選らんでいない!!自分が 自由になる武器や、手がかりをもとめて、ハヤト王子を指名したのだ。
皇太子である父親も、祖父である国王も、執事長のイーサン王子の ハヤト王子による、癒やされたい休暇届けに、思わず破顔して サインとハンコを押し、ポケットマネーで 2人の王子に、お小遣いの 金貨100枚ずつをくれたほどだ。ハヤト王子は赤ちゃんだそ!1000万円の 小遣いって、何して 遊ぶんだよ!とは、突っ込んだら ダメなヤツだからね。
王様と 皇太子様の、許可済なら もうイーサン王子の休暇は、国の行事といっても過言ではない。王城や王都をまきこんで、イーサン王子の思惑は、動き出した。
むぅ…ぅうぅ…何か…またまた…寝苦しい……最近、夢見が悪いというか、イヤな予感が続くよ…
すう…すや…でもちゃんと、ママのいいニオイがする!もう少し ゆっくり寝ちゃお……すや…
…トントントン ノック3回、朝ごはんだね…
ボクは、起きたら 生活魔法で、顔を洗い 光りのシャワーをあびて、パジャマを 着替える。もう少しで 1歳なので、着替えは 1人でできるんだ。魔法に 手伝ってもらうけどね?
今日は、妖精ティン○ーベルの かわいいコスチューム!透き通る羽根が、とってもキュート!
「おはようございます。ハヤト様。朝食の支度ができています。」と、執事イリアは ボクをダッコして1階に降りていく。さあ!今朝も 認証のグラッセとの 熾烈な闘いが始まる!目標は
1枚食べ切ること!




