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「イスカ。

今まで、本当に申し訳なかった」


絶対に迷惑ばかりかけていたに違いない。

俺は、最上級の謝罪表現として、土下座を選び、実行した。


「や、やめてください。

王子を土下座させたなんて知られたら、私の首が飛んじゃいます」


「許してくれるか?」

「何をですか?」

とぼけるくらいに俺に対して、恨みを持っているのか。


「俺の今までの行いを許してくれ。

虫が良いのは、分かっている。

でも、一生かけて償うから、どうか、どうか見捨てないでくれ」


イスカはどうしたらいいか分からず、あたふたしている。


「まったく気にしていないと言ったら、嘘になりますが、大丈夫ですよ。

レイ様の事情も聞き及んでいます」


「私は常にレイ様の味方で居続けますから、頭をどうか上げてください」


レイは幼少期から、親に構ってもらえる機会がなく、構ってもらおうと、わがままをいうようになった。

それが災いして、権力を使って、わがままを言うという悪癖が染みついてしまったのだ。

そういった事情を彼女は知っていた。


「イスカは、心まで美しい。まるで、優しさと慈しみの化身だよ」

俺は、涙が出てきた。


すると、彼女は、俺の様子を見て、優しく俺を抱き留めた。


せ、聖女だ。


彼女が光り輝いて見えた。

明日も同じ時間に投稿します。

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