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「はいはい、みなさん、注目。

新しいクラスメイトですよ。留学生のペネロペさんです」

ニール先生が紹介してくれた。


やはり、というべきか、ペネロペが魔術学院に転入してきた。


凛としたたたずまいのクール系銀髪褐色姫騎士。

ショートの髪がよく似合っている。


「めっちゃ美人だぞ」

「しかも、皇女殿下らしいぞ」

「え、マジで?俺、結婚出来たら、逆玉の輿じゃん」

「お前、よくそのツラで言えたな」

「うるせえ、夢くらい見させてくれよ」

などと、クラスの男子連中は盛り上がっている。


なるほど、気持ちは分かる。

クール系銀髪褐色姫騎士。


言葉の響きだけで、飯が三杯いけそうだ。


しかし、正確にはこうだ。

クール系銀髪褐色姫騎士。ただし、死亡フラグ付き。


どうだ。ゲッソリしただろ。


「私は、ペネロペ。

強くなるために魔術を学びに来た。

ところで、この教室で、一番強いのは誰?」


そういえば、いきなり、こんなことを言い出すんだったわ、こいつ。

鎧を常に身に着けてるし。姫騎士って設定に忠実だな。


「ロトだろ」

「そうだな、ロトだな」

「あいつ、全適性だろ」

「それに、あのすげえつええオークを倒したくらいだからな」

クラスの連中が口々にロトの名を挙げる。


まあ、オークを倒したのはロトでというのは、間違いではないよな。

俺が手助けしたとはいえ、致命傷は明らかにロトの魔術だったから。


「ロト、放課後、闘技場に来て」

「分かった」

ペネロペの誘いに、ロトが応じる。


「どういうこと?」

「いきなりの急展開!?」

クラスメイト達は、興奮していた。

大方、愛の告白とでも思っているのだろう。


しかし、ペネロペに限って、そんなわけないだろう。

基本的に強さしか頭にないような堅物だぞ。


あ、思い出した。

これイベントだわ。



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