2
「おはようございます、レイ様」
レイ様?
俺は、様を付けられるような大層な身分だったっけ?
目を開けると、そこには、金髪巨乳美少女メイドがいた。
大事なことだから、もう一度言う。
そこには、金髪巨乳美少女メイドがいた。
「レイ様、どうかなさいましたか?」
俺は、彼女のたたずまいに魅了された。
茫然としたまま、返事をしないでいると、彼女は、みるみる顔色を悪くした。
「申し訳ありません。何かお気に障るようなことしたようで」
「ベッドの端に座れ」
俺は静かに言う。
「えっと、こうでいいですか?」
彼女は、ちょこんと、ベッドに腰かける。
夢ならば、覚める前に満喫するのが吉だ。
俺は、彼女の太ももに頭を乗せた。
すなわち、膝枕である。
「れ、レイ様!?」
「動くな。気が散る」
威厳たっぷりに言う。
が、やっていることは、仰向けに横になっているだけである。
目を開けば、双子山が目に入る。
まったくけしからんことこの上ない。
重力という自然法則に完全に逆らっている。
「名前は?」
「わ、私ですか?イスカです」
「イスカはすばらしいな」
「そ、そうでしょうか?」
彼女は、恥ずかしいらしく、顔を赤らめている。
柔らかな太ももを堪能していると、イスカがこちらをのぞき込む。
「レイ様、このままでは、また私が叱られてしまいます。
貴重なお時間を無駄にしてはいけません」
「貴重な時間だと?
これ以上貴重な時間はこの世にはない」
イスカはあわあわしている。
しかし、俺は、それを気にせずに、無言で、顔を彼女のおなかに押し付ける。
やはり、柔らかい。
しばし、俺は思考するのをやめて、その感触を楽しむことだけに集中した。