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学院での授業は退屈だった。
というのも、この王子の頭脳は優秀らしく、説明されることは、すべて、自習済みだったからだ。
流石、中ボス、といったところか。
暇で、やることもないから、今後の予定を考えておく。
主人公ロトが今日、編入してくるはずだ。
地方の魔獣退治で、頭角を現し、その才能を買われて、魔術学院に編入してくる。
俺の婚約者がどこかのタイミングで決まり、その婚約者をいじめる。
すると、婚約者を寝取られる。
何らかの不幸に見舞われたり、直接ロトに倒されたりして、最終的に俺は、ジ・エンドである。
それなら、寝取られないように婚約者をつくらなければいいのか?
それとも、婚約者をいじめなければ大丈夫なのか?
ストーリーから逸脱してしまう話だから、正直そのあたりは、全然分からない。
まあ、当面は婚約者をつくらないという方向で行けばいいんじゃないか。
それなら、フラグも立たんだろ。
ストーリーから逸脱する以上、問題が起きたら、そのときに考えるしかない。
ぼーっと、考えていると、いつの間にか、教室の前のほうに、ロトが先生に連れられていた。
「皆さん、今日は編入生がいらしています。
ロト君です」
「ロトと言います。
これから、長い付き合いになるので、よろしくお願いします」
ロトは、教室を見渡すと、俺をにらみつけてきた。
どういうことだ?まだ、何もしてないはずだが。
俺は困惑したが、用意しておいた質問を投げかける。
「ロト君は、今の日本の総理大臣を知っているか?」
「意味が分かりません」
「なら、いい」
ロトは、本当に知らないようだった。
嘘をつくと、人間、目に出るものだが、その気配もなかった。
もしかしたら、嘘をつくのがすごく上手な可能性があるが。
俺が確かめたかったのは、主人公が転生者か否か、そして、どの時代の人間なのか否かだ。
どうやら、主人公は転生者ではないらしい。
何にせよ、俺の死亡フラグは彼の行動にかかっている。
とりあえず、魔術学院にいる間は、主人公君を観察することに決めた。




