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不器用すぎる恋のレシピ ~料理スキルゼロから始まる彼女たちとの恋愛ストーリー~  作者: 睡眠の精霊ぽち。
第五章「掃除をしましょう そうしましょう」
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口も行動も災いの元

 LOneでも女子会の後、皆の待つ部室に向かった舞羽。しかしそこでとんでもない事が起こる!

 「お疲れ様でーす」


 舞羽が部室に訪れたらいつもとちょっと違う、当たり前の光景が広がっていた。


 「あ、舞羽先輩。お疲れ様でーす」


 「…お疲れ様です」


 綾とまりもはいつもの席に座り料理本を見ていた。


 「あ、悠季ちゃんお疲れ様。って和々先生!まだお説教は終わってませんよ!」


 「ひっ!ねえ、私先生でお姉さんなのに何で怒られてるの?」


 和はいつもと同じ様に洋を椅子に座らせてお説教をしていた。


 「身に覚えは?」


 「………ありまーす…てへっ」


 「正座!」


 「はいっ!」


 「…なあ舞羽、俺の知らない間にこんな事になっているのだけど綾やまりもちゃんは全く気にしてないのだけど何があったんだ?」


 完全に蚊帳の外になっている郁巳が頬を掻きながら苦笑いをしていた。


 「ああ、気にしなくて良いよ。ただ和々先生が悪いことしただけだから」


 当の舞羽はあっけらかんとして笑って郁巳の真向かいの席に座った。


 「んで今日の夕御飯はどうするの?」


 舞羽が当たり前の様に郁巳に聞いた。


 「ん~、たまには野菜が食べたいかな~。あ、でも麺も食べたい」


 「じゃあちゃんぽんだね~。え~っとじゃあ豚バラとキャベツ、人参、もやし…後何かいる?」


 「はいはい!私シーフードミックスが欲しい!」


 「今和々先生には聞いてません!ってか和々先生、今日郁巳の家行くんですか!?」


 「いやいや、この状況で場を和ませようと思って」


 「へっ?場を和ませようって……あっ」


 舞羽が洋の言葉を聞いて周りを見渡して顔がボッってなった。


 「………」「………」「おー……」


 周りも周りでボッとなっている女子達がいた。和、まりもは何も言えなくなる位顔を真っ赤にして固まっていた。綾に至っては顔を真っ赤にしながらもにやにやとゲスい顔をしていた。


 「………何があったんだ?皆、顔が赤いけど。そんなに暑いか?」


 朴念仁の郁巳は今の状況が理解できてなかった。


 「ん、んんっ!いくみんは気にしなくて良いんだよ!い・く・み・ん・はっ!」


 「ん、そ、そうなのか…」


 郁巳はいまいち納得出来てない感じだったが舞羽の迫力に気圧されて首を縦に振った。


 「ほほ~う。今から尻に敷くのかい。これでかかあてん……」


 「和々せ・ん・せ・い!何か言いましたか!!」


 「いえ!何も言ってないであります!デイム!」


 「何でそこがマムでないんですかっ!」


 「ん~…じゃあレディ?」


 「…それも夫持ち。しかも夫ナイト」


 「わ・わ・せ・ん・せ・い」


 「はいっ!床に正座しますっ!マムッ!」


 洋は刹那に床に正座した。


 「和々先生。さすがに舞羽先輩を弄りすぎですよ~。まあ私が舞羽先輩に最初に会った時には私が…というかマーちゃんを弄ってましたけどね。ね、舞羽せ・ん・ぱ・い」


 フッ


 舞羽は即座に綾達から顔を背けた。


 「…というかあの時は郁巳先輩も弄りましたね。ね、い・く・み・せ・ん・ぱ・いっ!」


 フッ


 郁巳も即座に綾達から顔を背けた。


 「…郁巳先輩、こっち向いて下さいよ!ほらっ、こっち!」


 「ぐっ…」


 まりもが郁巳の顔を両手で掴んで無理やりまりもの目を見るように顔を近づけた。


 「…どうして顔が赤いんですか?」


 「……いや、ちょっと近いな~っと…」


 「…へ?………あっ」


 気がついたらまりもは郁巳にキスしそうな位顔が近くにありお互いの目にお互いの顔が映っていた。


 「ごっ…めんなっさいっ!」


 「あっ…いや、こちらこそ……」


 「………」


 「………」


 つかの間の二人の世界の沈黙。そして周りは顔を更に赤くした四人がいた。若干一名わなわなしていた。


 「ちょっ!ちょっとーーーーーっ!!!」


 舞羽が沈黙を一気に破った。


 「ど、どうした舞羽っ!?」


 郁巳が照れと沈黙、そして舞羽の大きな声で少しパニックになりながら舞羽の方を向いた。


 「ひっ!」


 「…ま、舞羽先輩!?」


 「え?なーにー?」


 「悠季ちゃん!顔!顔!」


 和は透かさず手鏡を舞羽に向けた。


 「ひっ!」


 舞羽は今の自分の顔を見て驚きと恐怖を感じた。


 「えっ!?これボク!?こわっ!」


 「…(こくこく)」


 「悠季ちゃん、今般若がいたよ…」


 「ぐはっ!」


 和が舞羽に現実を物理的にも言葉的にも突き付けた。

 

 「ほらほら、悠季ちゃん、笑顔笑顔~。ぐに~」


 「ぐに~」


 和が場を和ませ様と舞羽の両頬を引っ張り笑顔を無理やり作らせた。


 「もう、そんなんじゃ夫に逃げられるよ~」


 「………」「………」「………」


 「………」「………」


 洋が無意識に爆弾を投下し場が凍りついた。


 ぷつん


 「………ん?………あ………あの~……ゆう、き……さん………」


 洋は爆弾を投下した事に気付き舞羽の方を向きそうになった。が


 ガタガタガタガタガタッ


 洋の除く皆が一斉に動いた。


 「舞羽先輩、落ち着いて!落ち着いて下さい!ステイ!ステイッ!!」


 「…舞羽先輩、落ち着いてっ!落ち着いて下さいっ!!」


 「落ち着け!落ち着け舞羽!ぐっ、和々先生!早く逃げてっ!!」


 洋の見てない所で赤鬼、いや、鬼神が出たらしく綾、まりも、郁巳が必死に舞羽を抑えてる空気がビシビシ伝わってきた。


 「お姉ちゃん逃げてっ!!」


 和に至っては普段学校で和々先生と呼ぶのを心掛けているのに今は妹として姉の生死の心配をしている悲痛な叫びだった。


 「う、うんっ!!ごめんみんなっ!!」


 洋は舞羽の方を見ない様にして部室を勢いよく出て行った。


 「う…うがーーーーーーっっっ!!!!」


 その時、家庭料理部、いや、部室塔全域に鬼神の叫び声が響いたのだった………。

 この後家庭料理部は焦土と化した…訳はないのでご安心を。

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