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不器用すぎる恋のレシピ ~料理スキルゼロから始まる彼女たちとの恋愛ストーリー~  作者: 睡眠の精霊ぽち。
第五章「掃除をしましょう そうしましょう」
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酔っぱらい注意

 帰宅して小言から逃げた郁巳と綾。一息つく為に飲んだ飲み物が騒動の元に…

 「「ただいまー」」


 「「「お邪魔しまーす」」」


 郁巳、綾が帰宅して直ぐにただいまを、舞羽、和、まりもはその後に続いてお邪魔しますと言った。


 「はーい、お帰りなさーい」


 家の中から郁巳達の母親が奥から出てきながらお帰りなさいと言った。


 「お母様、今日は舞羽先輩の豚肉のしょうが焼きだって」


 「あらあら、いつも悪いわね~」


 「いえいえ~。その内に覚えてもらえる様に部活でもしますから」


 「「びくっ!」」


 「…いくみん、綾ちゃん。後で副部長としてお話があります」


 「いえ、お気遣いなく副部長!我々はちゃんと部活動に勤しんでおります!」


 「であります!」


 「…郁巳先輩、綾ちゃん…目が泳いでいて説得力が全く無い…」


 「うっ……そ、そんなことないよマーちゃん!我々は…ちゃんと部活動に勤しんで……いますよ~!」


 「…何で某お笑いコンビのパーマの人みたいな口調になってるんですか綾ちゃん…」


 「じゃあじゃあ、部長として聞きます。何覚えた?」


 「うっ……先ずはリビングに行こう。その話はその後で」


 そう言うとそそくさと靴を脱ぎリビングへ消えて行った。


 「あ!ずるい肉兄!」


 そして郁巳の後に続きサッと靴を脱いでリビングへ消えて行った。


 「はぁ……本当に息子達がごめんなさいね。そしていつもありがとう」


 郁巳達の母親が親として呆れと感謝を舞羽達に述べた。


 「あ、いえいえ!好きでやってるだけなんですから」


 「ほほ~う。()()()、ね~」


 「なっ!?言葉の綾ですよ和先輩!」


 「…胃袋を掴め(グッ)」


 「ちょっとまりもちゃん!何親指立ててるの!?」


 「それはほら、ね~」


 「…ねー~」


 「ね~」


 「お、お母様まで!?」


 和、まりもに郁巳達の母親まで加わって舞羽を囃し立てた。舞羽は顔を紅潮させながら必死に弁明したがお三方は全く納得をしようともしなかった。


 「…何か玄関が騒がしいね肉兄」


 「…うーん、あんまり聞こえないけど、まあ世間話だろうって。綾、何か飲むか?」


 「あ、じゃあジュースある?」


 「ちょっと待ってな。ジュース…リンゴでも良いか?」


 「うーん、他に無い~?」


 「他に~…何故か甘酒がある…」


 「甘酒!良いね~」


 「じゃあ甘酒っと。俺も甘酒にしよう」


 「いや~、人が入れてくれる飲み物は良いね~」


 「はいはい」


 綾の言葉に郁巳は生返事をしながらコップを出して甘酒を注いだ。


 「しょうが…はいらないか?」


 「うーん、今回は良いや。冷えているやつだし」


 「そうか。…ほい」


 「ありがと肉兄。…んくんく…。ぷはぁ、うん美味しい」


 郁巳が注いだ甘酒を綾は一口飲み満足そうに美味しいと言った。


 「んく。お、本当だ。いつものと少し違う。何だろう。少しカーっとなるけど美味しいな」


 「本当にね~んくんく。美味しい~!ねえ肉兄、もう一杯もらえるかな?」


 「おう!じゃんじゃん飲め」


 「ありがとーう肉兄!んくんく。ぷふぁ!うん美味しいっ!」


 「なー」


 「ねー」


 郁巳と綾は上機嫌に何杯も甘酒を飲んだ。


 「あらあら郁巳達、何そんなに飲んでるの?」


 郁巳達の母親が舞羽達を引き連れてリビングに入ってきた。


 「あ、お母様!この甘酒すっごく美味しい!」


 「…はわわ、綾ちゃんの頬がピンクに…可愛い!」


 「ありがとうーマーちゃん!大好き~。んちゅ~」


 「ちょっと綾ちゃん!それ以上近付くと泣くよ!まりもちゃんが余りの嬉しさに」


 「ん、じゃあいいじゃん。んちゅ~~~」


 「はわ、はわわわわわわ…」


 「ちょい!本当にまっちゃん嬉し泣きして昇天しそうだからダメだって!ほら!あーちん!」


 和がまりもにキスしようとしている綾を羽交い締めにして引き剥がした。


 「あーん!マーちゃんにちゅー出来なーい。んじゃあ和先輩でも良いや。んちゅ~~」


 「止めい!ちょっと悠季ちゃん!たーすーけーてー!!」


 「はいっと」


 トスッ


 「ちゅう!?ガクッ……」


 舞羽の一閃により綾が膝から崩れた。


 「ほっ。ありがとう悠季ちゃん…って何してるのいくみん!」


 「ん…何って可愛いハムスターを可愛いがってます」


 郁巳はそう言いながら舞羽を壁に押しやって壁ドンをした。


 「はわ、はわわわわわわ…」


 舞羽はいつもと違う攻めの郁巳にドギマギした。


 「わー!今度は悠季ちゃんが昇天しそう。こら!いくみん!ダメだって!まだ早いって!」


 「ん……早いって事はいつか来るんですか?この可愛いハムスターを可愛いがられる日が」


 「来るよ!何なら今来てるよ!」


 「ふふ、自分から言うなんて、何て可愛いハムスターちゃんなんだ」


 そう言うと今度は舞羽に顎クイをした。


 「ちょいいくみん!まっちゃんヘルプ!」


 「…はわ…はわわ…くふっ…」


 「駄目だ。まだ魂が戻ってきてない!あーん!誰か助けて~!」


 「もう良いかしら。はいっと」


 コーーン


 郁巳は母親の(フライパンにより)一撃で頭から崩れた。


 「お、おば様…?」


 「あら。うふふ。嫌だわ郁巳ったら。こんな少女を襲うなんて~」


 「あ、ありが…とう…ございました…」


 「悠季ちゃん、何故に少し残念そうなの?」


 「べ、べべべべ、別に!?そんなことないにゃ!さてと、しょうが焼き作ろうかなーっと」


 舞羽は茹でダコみたいな顔を隠しながらキッチンへ逃げて行った。そして正気で残された和は一面の死屍累々を見て呟いた。


 「…これどうしよう…」


 「とりあえずソファーに座らせましょう」


 「おば様~。頼れるのはおば様だけです~」


 「はいはい、泣きべそかかない。じゃあ先ずはまりもちゃんから、その後に綾、郁巳とするわよ。良い?」


 「は、はいっ…ところでいくみん達は甘酒のアルコールで酔ったのですか?」


 「それは無いわね。あの甘酒にアルコールは入ってないもの。多分甘酒の美味しさに酔ったのね」


 「な、何て言う達の悪い人達なんだ…」


 「はいはい。大丈夫まりもちゃん、立てる?」


 「ふふ…うふふふふふ~…」


 「うん、おば様。ダメですね」


 「みたいね~。じゃあ和ちゃん、そっち持って」


 「はい」


 そう言って郁巳達の母親と和はまりも、綾、郁巳の介抱をしたのだった。そしてその三人の意識が回復したのは舞羽の作った豚肉のしょうが焼きが出来上がった後だった。

 気分で酔う郁巳と綾。この二人が成人になってお酒を飲むと絡み酒で大変そう…。

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