じゃれるハムスターと猫を見守り隊
皆の帰宅に当たり前の様な異様な話
洋の虚しい声が響いてる頃、郁巳達は帰路についていた。
「さーてと、じゃあ行こうか」
「「いつもありがとうございます舞羽菩薩様」」
「いくみん綾ちゃん、恥ずかしいよ~」
「…とか言いながら満更でもない顔をしている舞羽先輩であった」
「ちょ、ちょっとまりもちゃん!?」
「あはははは!まっちゃん、ナイス!」
「もう!……おほん、さてといくみん綾ちゃん、リクエストはあるかい?」
「肉」「にくー!」
「…うん、模範解答ありがとう。……となるとどの肉が良い?牛?豚?それとも鶏?」
「すき焼きー!」
「綾ちゃん、すき焼きは肉じゃないよ」
「うーん、じゃあ牛!」
「だそうですよお兄さん」
「うーん、俺的には豚なんだけどな~。しょうが焼き」
「しょうが焼き!食べたい!」
「だそうですよシェフ」
「あはははは!じゃあ豚肉のしょうが焼きだね。和先輩とまりもちゃんも材料費だけ出してもらえれば一緒に作るけどどうかな?」
「「行きます!」」
「あは、あはははは……とりあえず二人とも家に電話入れときなよ」
「「分かりましたお母さん」」
「だーれがお母さんじゃあ!まだ恋人すらいないわー!」
「まあまあ舞羽先輩。でも舞羽先輩ほどだと引く手あまたじゃないですか?」
「うっ!……うん、まあ……ね」
「おっ、悠季ちゃんモテモテだね~」
「もう和先輩!」
「あーはっはっはっ!まさか!舞羽だぞ。男子連れてる所見たことないぞ」
「「「「……………はぁ」」」」
「な、なんだよ四人共?」
「舞羽先輩、これは先が長いですよ」
「…朴念仁」
「悠季ちゃん、強く生きろ…」
「…何なんだ?なあ何なんだ舞羽?」
「………」
「おい、舞羽。何かしゃべってくれ」
「……知らない。ぷいっ」
「お、おい。舞羽、先に行くなって!」
「(全く、肉兄には失望ですよ)」
「(本当にだよ。これじゃあ悠季ちゃんが浮かばれないよ)」
「(…でも舞羽先輩、心なしか少し楽しそうですよ。多分郁巳先輩から少し動揺が感じ取れたからだと思われます)」
「(あ、本当だ。悠季ちゃん笑ってる)」
「(あ、肉兄も笑ってる。何だかんだで今はあの距離感がお互い楽しいのかもしれませんね)」
「聴こえてるよ~お三方~」
「あ、やっぱり聴こえてましたか~。じゃあこのまま舞羽先輩と肉兄のお二人で買い物お願いしまーす」
「なんでだよ~!荷物持ちは多い方が楽なんだが~!」
「何いってるだよ肉兄ー!そこは男見せないと~!」
「じゃあ綾ちゃーん!いくみん借りていくよ~!」
「お、おい舞羽」
「さっきのお返し。ふふっ」
「はぁ、まあしょうがないか。分かったよ。おーい綾!それじゃあ舞羽と一緒にちょっと決闘場行ってくるわー!」
「はいはーい!行ってらっしゃーい!」
「じゃあ行こうかいくみん。何なら夫婦っぽく腕でも組むかい?」
「お、組めるのか?組んでみるか?」
「え!?あ!?いや……止めときます……」
「……舞羽は受け手にまわると弱いよな~」
「う、うっさいな!ほら!いくみん行くよ!」
「あ、おい!待てって舞羽!まーいーはーねー!」
「……行きましたね二人共」
「いくみんは朴念仁だけど悠季ちゃんはノリが良いけどヘタレだからね~」
「全く。二人を見ているとヤキモキしますね」
「…うん、全くの同意見」
「でも少しだけ二人の距離感変わってない?」
「うーん、そうですか?あんまり変わってない感じがしますけど…」
「…舞羽先輩が琴乃葉家の料理を作る様になってから奥さん的ポジションになった」
「おお!おおおおお!そう言えばそうだ!じゃあお義姉さんだ!こんどから悠季お義姉さんと言おうかな?」
「止めときなあーちん。悠季ちゃん、ゆでダコになっちゃうよ」
「「あー」」
「じゃあこれからもあの二人を見守っていきますか」
「「さんせーい」」
同級生の異性が普通に夕食を作りに来る生活。
もうお前ら付き合っちゃえよw
とはまだ言えない見守り隊




