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不器用すぎる恋のレシピ ~料理スキルゼロから始まる彼女たちとの恋愛ストーリー~  作者: 睡眠の精霊ぽち。
第五章「掃除をしましょう そうしましょう」
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日頃の行い

 ようやく始まる部室の片付け。まりもが指揮を取りながらだけど上手くいく?

 「…おほん、では気を取り直して部室の掃除をしましょう。よろしいですか先輩方?」


 「「「「「はーい」」」」」


 まりもを会話の中心に部室内の掃除が始まった。


 「…では、当初の予定通り先ずは和先輩の机の上の雑誌の山を片付けましょう」


 「「「「はーい」」」」「ふぁ~い」


 「…おほん」


 「ひゃい!」


 不届きな返事をした洋に咳払い一つをして規律を正すまりも。


 「…では和先輩は必要な本と必要ない本の仕分けをして下さい。郁巳先輩は…舞羽先輩と一緒に紐で結ぶのをお願いします。…ちなみに郁巳先輩は本を紐で結んだりする事って出来ますか?」


 「おう!出来るぞ」


 「あの~、まりもちゃん。何でボクには聞かないのかな?」


 「…」


 「…」


 「…はぁ、じゃあ一応聞きますが本を紐で結ぶコツとか知ってますよね?」


 「聞き方が雑!って言うか出来るの前提!?」


 「…出来ますか?」


 「…出来ます」


 「…じゃあ問題無いですね」


 「うわ~ん!和せんぱ~い!まりもちゃんが虐める~!」


 「おーよしよし。どちらの気持ちも解るよ~」


 「和先輩!」


 「あはは、ごめんごめん怒らないで悠季ちゃん」


 「…おほん、で綾ちゃんは…和々先生と一緒にお掃除グッズを買ってきて下さい」


 「「はーい」」


 「マーちゃんマーちゃん、お掃除グッズって何買ってくれば良いの?」


 「それはですね綾ちゃん!まず本を縛るビニル紐と凄落ち君とペットボトルに付けて水を流しながら掃除が出来るブラシと必要であれば雑巾ですかね!」


 「う、うん」


 「はっ………おほん、では綾ちゃん、和々先生、よろしくお願いします(キリッ)」


 「わ、分かったわ」


 「はーい」


 少し引き気味の洋に全然気にしない綾。そしてそのやり取りをしてまりもと綾以外の四人は「まりもちゃん(まっちゃん)、切り替えた」と思った。


 「では和々先生、行きましょうか」


 「うん、でも何で顧問の私が後を付いていく形になってるのかしら。ねえ綾ちゃん、先に行かないで!ちょっと!廊下は走らない!スキップも駄目!コサックも駄目に決まってるじゃない!カバディも近所迷惑!そのモノマネ、私は知ってるけど他の子が分からないと思うわよ!って言うか良く知ってるわね!え!今度ネタを披露してくれるの!ありがとー…」


 「「………」」


 「「騒がしい姉(妹)で本当に申し訳ございません」」


 蚊帳の外にいたはずのもう一方の兄妹が頭を下げた。


 「…おほん、じゃあ騒が、先輩方仕分けを先にしていきましょう」


 「うん、まりもちゃん。本音が漏れてる」


 舞羽が笑顔でツッコミを入れた。


 「さてと、騒がしい人達がいないから気楽に仕分けできるよ」


 「…和先輩、えぐらないで下さい」


 「あはは、ごめんごめん。じゃあ…ところでこの本の山はどう片付けたら良いのまっちゃん?」


 「…先ずは和先輩が片っ端から要る本を右に、要らない本を左にと分けて行って下さい。それを崩れない山にまとめて邪魔にならない所に置いて下さい。後で綾ちゃん達が買ってきた紐で結びます」


 「「「はーい」」」


 「…じゃあ開始!」


 パンッ


 まりもの手の合図に作業に取りかかる和達。途中お約束で雑誌を読み始める和にせっつく舞羽。郁巳に関しては雑誌の記事タイトルに意味不明だったりして中身を見ようとすら思わなかった。まりもは雑誌の仕分けを先輩ズに任せて他の片付け(ゴミの仕分けや物品の整理整頓)をしていた。そして作業を始めて約一時間後。


 「「たっだいまー!」」


 綾と洋が元気良く帰ってきた。


 「買ってきたよ~!肉まんとあんまん、ピザまんを二個ずつ」


 「「「「お掃除道具は!?」」」」


 「うん、期待通りの反応ありがとー。もちろん買ってきてるよ~。でも一息つこう。breke timeは大事だよ~」


 和達の反応に満足をした洋はまりもが片付けた机の上に買ってきた物を置いて和達にウインクした。


 「む~」


 「…まあまあ和先輩。確かに休憩は大事です。少し休みましょう」


 「そうだよ~。ボク疲れた~」


 「そうだな、確かにずっと同じ姿勢だったから肩が凝ったかも」


 「分かった、分かったよ。悠季ちゃん達が言うなら仕方無いからね」


 「わーい休憩~!ボクピザま~ん!」


 「あ!舞羽先輩!希望者が多い場合はじゃんけんですよ!因みに私は肉まんです」


 「私はあんまん」


 「…肉まん」


 「私は最後で良いわよ。何たって顧問ですからキリッ!…でも~もし良ければピザまんが欲しいな~」


 「じゃあ俺はあんまんになるかな」


 「ねえねえ肉兄!半分こしない?」


 「お、良いな。じゃあ…ほら半分こ」


 「わーい、ありがとー。じゃあ…あ、半分に割れなかった…お兄様~」


 「分かったから。小さい方で良いよ」


 「わーい!さすが肉兄!良く解ってる~」


 「伊達に兄妹してないっての」


 「てへ」


 「ねえねえ和ちゃん」


 「な、何ですか和々先生?」


 「半分こし」


 「しません」


 「まだ言い切ってない!しかも断られた!?何で!?」


 「日頃の行いだね」


 「…ですね」


 明暗の別れた兄妹(姉妹)の図に舞羽とまりもがスッと半分こをしたのだった。

 対応だけで判断が付かないのが兄妹(姉妹)の仲の良さ。

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