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不器用すぎる恋のレシピ ~料理スキルゼロから始まる彼女たちとの恋愛ストーリー~  作者: 睡眠の精霊ぽち。
第五章「掃除をしましょう そうしましょう」
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和の提案、皆の疑案

 とある家庭料理部部室、のんびり過ぎてだらけていたら部長が提案をしてきた。その提案は何と片付けだった!?

 郁巳が北海道旅行から帰ってきて数週間。家庭料理部はのんびりとしていた。


 「舞羽せんぱ~い」


 綾が部室のテーブルにだらけながら舞羽に言った。


 「なんだ~い綾ちゃ~ん」


 舞羽もほぼ同じ姿勢でテーブルにだらけていた。


 「こんどのりょうりは~、なにつくるんですか~?」


 「う~ん、なにつくろう~?のどかせんぱ~い、なにかつくりたいものとかありますか~?」


 「おいおい二人共、ちょっとだらけ過ぎじゃないか?」


 和はテーブルにだらけてはなく雑誌を読んでいた。


 「え~、だって~。暇なんですもーん」


 綾…ではなく舞羽が駄々っ子みたいに言った。そこにガラッと部室の扉が開く音がした。


 「…おつかれ様です」


 「あ、マーちゃ~ん。おつかれ~」


 「…何ですかこれ…」


 まりもが惨状を見かねて室内の唯一のいつもの和に聞いた。


 「あはは。これと言って特に何もしてないからだらけてしまってるみたいで…」


 「…どうにか出来ないですかこれ?」


 「マーちゃ~ん。これ呼ばわりは酷いよ~」


 「…こんな人たちをこれ呼ばわりして何が悪いの綾ちゃん…」


 「うーわー。ひーどーいー」


 「…全然響いてない…」


 「あはは…」


 まりもと綾のやり取りを見て和が苦笑いをした。


 「お疲れ様でーす」


 「あ…郁巳先輩。お疲れ様です」


 「……これは酷い…」


 最後に来た郁巳が部室内の惨状を見て一言呟いた。


 「何ですか、これ?」


 「うーわー。肉兄もマーちゃんと同じこと言う~」


 「この現状を見てこれって言わない方が無理だって」


 「よし!部室の片付けをしよう!」


 現状二対二の拮抗を見かねてパンッと見ていた雑誌を閉じて発起した。


 「「「「え?」」」」


 和以外の四人が言葉を疑った。


 「…和先輩が片付けを提案してきた…」


 まりもが戦々恐々しながら言った。


 「明日…いやこの後すぐに天候が荒れるんじゃないんですか!?」


 だらけていた舞羽がガタッと椅子から立って慌てた。


 「お、落ち着け!べ、別に、の、和先ぱ、先輩がかた、片付けをしようと言った事に、あ、慌てなくても、いいんじゃないかなー!」


 「肉兄、慌てすぎ」


 「…逆に綾ちゃんが落ち着きすぎ」


 「マーちゃんだって」


 「…」「…」


 パンッ


 ハイタッチをする綾とまりも。


 「ちょっと待って!これ夢じゃないかな?そうだよ!さっきまでゆっくりしてたからうたた寝したんだよ」


 「お、おう!そうだな。こ、これは白昼夢だ!」


 「…夢の中でも綾ちゃんと一緒…」


 「皆が夢に出てくるなんて、夢占いでは何て書いてあるだろう。後で調べよう」


 「はいはーい。皆、慌てるのは分かるけどちょーっと和先輩傷つくなー」


 「「「「すみませんでした」」」」


 「よろしい」


 四人の素直な謝罪ににっこり笑顔を返す和だった。

 まさか和先輩が片付けを提案するから皆が夢だの何だのって。和先輩の普段の片付け下手が見えてくる今日この頃です。

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