心、ここにあり
一通り遊び時間も時間。帰ることにしたが…
「さーてと、一通り見たけどどうしよっか?」
舞羽がうーんと背伸びをしながら三人に聞いた。和、綾、まりもは時間を見てうーんと腕を組んで考えを巡らせた。が、
「…特に思いつかないね」
「ですね…」
「………」
三人共出てこなかった。
「じゃあ本屋…に行くと多分一時間位滞在するから今からだと無理だとして…やっぱり後は頼まれた買い物をしてから帰ろっか?」
「そうですね。じゃあ買い物」
綾が行く前に渡された買い物リストを取り出した。
「え~っと、冷凍うどん、ごぼう、ニンジン、玉ねぎ…これなら決闘場で買った方が早いですね」
「じゃあ一旦バスに乗って、それから決闘場へ向かおうか」
和が三人に提案をした。三人は頷きバス停へ向かった。
「綾ちゃんまりもちゃん、今日はどうだった?」
舞羽が今日のことを綾たちに聞いた。
「どうって…楽しかったですよ。ね、マーちゃん」
「ん…」
「良かった~」
綾とまりもの応えにほっと胸を撫で下ろす舞羽。
「調理器具を見に行ったのは「いかにも部活」って感じだったけど、実際してみたら普通に遊んだ感じでした」
「…ん」
「そっかそっか~」
綾が前でテンポ良く歩く。多分ニカっと笑っているのだろう。
「まあ調理器具はいわば部の備品みたいな物だからね。ちゃんと自分にあった物、自分の思い入れが強い物を愛着を持って使うことで使い勝手が出てくるから」
「だからちゃんと選んでちゃんと使う。それが大事なんだよ」
和、舞羽が先輩らしいことを言う。そして舞羽は買ったフライパンの袋をまりもに見えるように目の高さまで持ち上げた。まりももそれを見てネコのお玉を思い出していた。
「……あの!」
急にまりもが立ち止まり皆に真剣な顔で言った。
「ちょっと買い忘れた物があるんで…買って来ても良いですか?」
まりもの言葉に三人は始めポカンとしていたが笑って頷いた。
「うん、いいよ」
「まだ時間あるしね」
「マーちゃん、一緒に行こうか?」
舞羽、和が優しく応える。綾に至っては一緒に着いて行こうとまで言ってくれている。
「ううん、大丈夫。…じゃあ先輩達、綾ちゃん、ちょっと行ってきます」
「行ってらっしゃい」「ほいほーい」「うん、じゃあ後でね~」
そうお互いに声をかけてまりもは駅ビルへ戻って行った。
「ところでまっちゃんの買い忘れた物って何だったんだろう?」
和が意地悪そうに言った。
「多分調理器具だと思います。ネコのお玉。さっき調理器具見て回った時にマーちゃんが気にかけていたしマーちゃんネコ好きだから」
「ああ、なるほど。じゃあ戻ってきた顔が予想できるね」
「まあすっごく可愛い笑顔だろうね」
和がニカっと笑った。
「じゃあちょっとジュースでも買いますか」
「あ、和先輩、ありがとうございます」
「ちょっとあーちん、それは図々しい…」
「和せーんぱい、ありがとうございます」
「うん、悠季ちゃん図々しい」
「あはは、冗談ですって」
そう言い合いながら目の前の自動販売機の横でまりもを待った。
数十分後、まりもが小走りで三人の元に戻ってきた。戻ってきたその顔はすっごく可愛いかった。
※ちょっと試行錯誤しながら書き方を変えてみてます。もしよろしければ読みやすいや、前の方が良かったなどメッセージ貰えたら幸いです。




