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不器用すぎる恋のレシピ ~料理スキルゼロから始まる彼女たちとの恋愛ストーリー~  作者: 睡眠の精霊ぽち。
番外編「女子たちのクレープ会」
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ウインドウショッピング(ひねりなし)

 調理器具を見に来た四人。各々が見るものは?

 「じゃあねお姉さん達!ばいばーい!」


 「「「「ばいばーい!」」」」


 それから他愛の無い話をして駅ビルの入り口で少年と別れた。


 「良い子だったね」


 「…うん」


 綾とまりもが過ぎ去った少年の後ろ姿を見つめながら言った。


 「こんな時代でもあんな子がいるなんてまだまだ捨てたもんじゃないわ~」


 「和先輩、ちょっとおばさん臭いですよ」


 「ちょ!?悠季ちゃん!それ酷くない!?」


 「さてと、じゃあ調理器具を見に行きますか」


 「おー!」「…おー」


 「ちょ!悠季ちゃん!ちょっと!ねえ、ねえ!…みんなー!」


 和の虚しい叫び声が響きわたった。そして調理器具の売り場に着いた。


 「さてと、じゃあ何見ようか?」


 「調理器具でしょ和先輩?」


 綾が『何を言っているのかこの人は』と不思議そうに言った。


 「あはははは。調理器具って言ってもフライパンだって何種類もあるし他にも鍋やその蓋、フライ反しやお玉等々ピンからキリまであるよ~」


 「ほー」


 和の説明に綾が感心していた。


 「…じゃあ私はお玉を」


 「じゃあボクはフライパンを見に行くよ」


 「じゃあ私はマーちゃんと一緒にお玉見ようかな~」


 「うーん、皆バラバラだね~。じゃあ三十分後に集合で良いかな?」


 和が部長らしく指揮を取った。


 「「「はーい」」」


 「じゃあ解散!」


 和の一声で皆が各々散っていった。



 ~舞羽~

 「フライパンって見てて飽きがこないんだよね~。安いのは買いやすいけど…やっぱり普段使いする分には持ちやすくて使い回しが良くって洗うのが楽なのが…ってなるとやっぱり高いんだよね~あはは…」


 ダイヤモンド加工の軽いフライパンを持ちながら値段を見て苦笑した。


 「う~ん、前に使いやすそうで安いのを買ったけど…あれはボクにはダメだったな。フッ素加工で底が凸凹してたから金属のフライ反しを使っていると擦れて引っ付く様になったからな~…。うんやっぱり今度は底がまっ平らなのにしよう」


 そう言って再びフライパンを選び始めた。



 ~和~

 「さてと、私は何を見ようか。前にフライパンは見たしお玉や木ベラは今使ってるので充分だし~。…よし!オーブントースターでも見よう」


 和はオーブントースターや電子レンジのコーナーに向かった。


 「おおっ!流石にいつ見ても圧巻だな~。ほふほふしますな~。おおっ!これ水蒸気出るんだ~。あは、やっぱ高いわ~。おおっ!これこんな値段するんだ~。これ使ったらどんな風に料理作れるんだろう?」


 和はおもちゃを目の前にした子供の様にキャッキャした。



 ~まりも&綾~

 「ところでマーちゃん、何でお玉見るの?」


 「…ん、お玉って良くステッキみたいに振り回している感じがするから。「闇の炎に~」みたいに」


 「あはは…マーちゃん、セリフが中二病…。まあ私も嫌いじゃないけど」


 「…でもお玉一つにしても大きさや素材なんかも違うんだね。ほらこれなんかネコの顔が彫られてるよ」


 「あ、本当だ。うわっ、こっちのはスゴく小さい。…あ、これってあれだ。ラーメン屋さんで使ってるのと同じっぽいやつだ」


 「…うん、こっちのもラーメン屋さんのスープ入れるのに使ってるのと同じっぽい。…これ買う人いるの?」


 「うーん、分からない。けど、ここにあるってことは需要があるんだろうね」


 「…うん」


 「さてと、じゃあ他のも見に行こうか」


 そう言って手を差し出す綾。


 「…うん!」


 まりもはその手を嬉しそうに取り他のコーナーへ行った。



 ~三十五分後~

 「うーん、和先輩はともかく舞羽先輩遅いね」


 「…うん」


 綾とまりもは集合場所で舞羽と和を待っていた。


 「ところでマーちゃん、何か良さそうな物あった?」


 「…ネコのお玉が可愛かった…」


 「あはは、ネコ好きだね~マーちゃん」


 「…ネコっていうか…動物全般好き…ムカデやハチ以外なら大体触れると思う」


 「うわ~。私は…虫はダメだな。特にゲジゲジは…うわっ!鳥肌が~!」


 「…綾ちゃんには絶対にゲジゲジ見せない様に気を付ける…」


 まりもと綾が動物談義をしていると舞羽が袋を持って合流してきた。


 「お待たせ~。いや~、なかなか決められなくって~」


 ほくほくな笑みを浮かべて綾とまりもに袋の中身を見せた。


 「…フライパン?」


 「うん!大きめの二十六cm。ちょっと高いけどマーブルコートにしたんだ~。あ、マーブルコートって言うのはね」


 「ま、舞羽先輩。ちょっと!必殺技みたいな名前はさておき、ほら、和先輩着ましたよ」


 綾が舞羽の言葉を遮りこちらに小走りで来る和を指差した。


 「いや~、ごめんごめん。オーブントースターを見てたら時間があっという間に経っちゃってて~」


 「もう!和先輩が三十分後に集合って言ったのに!」


 綾が少し怒り気味に言った。


 「だからごめんってば。ほら、お詫びとしてアイスかクレープ買うから許して。ね、どうかな?」


 和が顔の前で手を合わせながら上目遣いで綾達に謝った。


 「うーん、クレープは今日の夜食べるから…ボクはアイス…かな?」


 「…ドーナツ」


 「ケーキ!」


 「皆統一感がない!どれか一つにまとめて~!」


 和が呆れながら叫んだ。そしてじゃんけんの結果、ドーナツとなった。

 調理器具、それは料理を作る人の夢とロマン

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