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不器用すぎる恋のレシピ ~料理スキルゼロから始まる彼女たちとの恋愛ストーリー~  作者: 睡眠の精霊ぽち。
番外編「女子たちのクレープ会」
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他人の迷惑省みず大人。人の為に勇気を出す少年

綾達は駅ビルに向かう為にバスに乗ることにしたのだが…

 「じゃあお母様」


 「「「「行ってきまーす」」」」


 「はい行ってらっしゃい」


 琴乃葉家当主を家に残し綾達四人が家を出た。


 「さてと、ここから駅のビルまで少し距離がありますがどうします?若さで徒歩にします?それともゲームセンターでの体力使う為にバスにしますか?」


 綾が他の人達に聞いた。


 「う~ん、歩きかバスか…因みにここからだとバス幾ら位するのあーちん?」


 和が顎に手を当て首を傾げた。


 「ここから駅までだと…二百五十円です」


 「う~ん、二百五十円か~。微妙だね~…。まりもちゃんならどうする?」


 舞羽がまりもに丸投げした。


 「………うーん………」


 考えて悩んで決断したのは


 「…バスで」


 バスだった。


 「うん。やっぱりマーちゃんならバスにしてくれると思った~」


 綾が嬉しくてまりもに抱きついた。


 「…(フンスッ)綾ちゃん、暑い…(フンスッ)」


 「(まりもちゃん…綾ちゃんの香り嗅いでる…)」


 「(…あーちんの香り嗅いでるね…)」


 舞羽と和が同じ事を考えアイコンタクトをした。


 「じゃあ若い二人は徒歩にして年上の私達はバスにするよ~。じゃーね~」


 舞羽がスタスタと先に歩いて行った。もちろん笑顔で。


 「ほっほっほ。じゃっあね~」


 和も舞羽と同じく綾とまりもを置いて先にバス停へ行った。笑顔で。


 「あ!舞羽先輩、和先輩!待って下さいよ~!」


 綾が舞羽と和を追いかける形でまりもから離れた。


 「………ぶぅ」


 まりもは凄く不服そうに頬を膨らませながら三人の後を追った。そしてまりもが三人に追いついて数分後に最寄りのバス停に着いた。


 「えっと~、後13分程で来ますね」


 綾が時刻表を覗いて言った。


 「けっこう直ぐだね」


 和が当たり前の様に言った。


 「くっ、これが都会だと数分単位でバスが来ているのに…これだから田舎は!」


 舞羽がオーバーリアクションで言った。


 「はいはい、地元民が地元の愚痴を言わない。他だともう少し間隔が空く所だってあるんだから。でも同感」


 「…地方あるある」


 和が笑いながら応え、まりもがフォロー&ツッコミを入れた。


 「あはは。まあここは都会ではないので地方あるある&仕方ないという意見ですね」


 「「「そうそう」」」


 綾のまとめに三人が頷いた。そしてどんな調理器具が欲しいか、昼食に何が食べたいか、郁巳への愚痴などを言い合っていたらバスが来た。


 「ささ、先輩方どうぞ」


 綾が舞羽と和を先に進めた。


 「さっすがあーちん。でっきる~」「ありがと」


 和が先に乗りその後に舞羽、まりも、綾とバスに乗って行った。


 バスの中はほぼ席が埋まっていて後ろから二列目に二人用の一席しか空いてなかった。先にバスに乗った和と舞羽がその席に座りその横にまりもと綾が立つ形でバスが発車した。発車したのだが


 「俺の妹が有名高校に進学して俺も大手企業に就職しようかと思ってるんだ~」


 「おー、スゴいな~お前!」


 人が多く乗っているにも関わらず和達の後ろでかなり大きな声で話す同い年位の男性二人がいた。


 「(和先輩…)」


 「(うん。ここに座ってないのってそういう事だったんだね)」


 舞羽と和がヒソヒソ声で話した。綾とまりももその会話を聞きながら周りを見回すとチラチラとこちら(の後ろ)を見る人が複数人いた。


 「でさー!俺だとチョーヨユーだと感じてるんだよ~!」


 「ギャハハ!マジかよ~!」


 「…」「…」「…」「…」


 四人の堪忍袋が切れそうになってたその時、


 「あの~、すみません」


 「「「「!?」」」」


 最初にその二人に言葉を発したのは綾達ではなく和達の隣に座っていた小学生だった。


 「もう少し静かにしてもらえませんか、()()()


 その小学生は落ち着いて話してはいたが確実に社会的ルールを守らない自分より大人の人に対する敵意だった。


 「あ、すみません…」


 それによりさっきまで大声で話していた二人はしゅんとなりそれからバス車内は刻み良いバスの音が響いた。気のせいか車内の雰囲気も先程より落ち着きがあり数人が微笑みを浮かべていた。そして終点の駅前に着くと乗車していた全員が降りた。男性二人は綾、まりもが降りれる状態になって直ぐに降りて行った。乗っていた人で最後に舞羽、和、先程の小学生と降りた。降りる際に小学生は乗務員から「君、先程はありがとうございました」と感謝の言葉を言われて降りて行った。


 「君、ありがと」


 「え?」


 舞羽から急に声を掛けられた小学生は不思議そうに四人を見た。


 「…格好良かったよ」


 まりもが笑顔を向けた。


 「君いいね~」


 和がニヒヒと満面な笑顔を向けた。


 「キミ、良くあの人たちに言ったね。皆スッキリしたよ」


 綾が三人と同じく笑顔で小学生に話しかけた。小学生は少し恥ずかしそうにしながらハッキリと答えた。


 「あの…多分あの人達は他の人達の迷惑そうにしているのに気付いてなかったんだと思います。怖かったけど…でも悪い事は悪いって言うことも大切だと思って言ったんです」


 「「「「おお~っ」」」」


 小学生の言葉に四人が感心してパチパチと拍手をした。


 「いや、お姉さん達、恥ずかしいです…」


 「「「「あははははっ!」」」」


 先程大人な対応をした小学生は子供らしい恥じらいをして四人も笑った。そして話の中心の小学生も恥じらいながらも「えへへ…」と笑顔を見せた。

自分の自慢話で周りが見えない人って居ませんか?そんな人がいたら注意出来る様にしたい。

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