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不器用すぎる恋のレシピ ~料理スキルゼロから始まる彼女たちとの恋愛ストーリー~  作者: 睡眠の精霊ぽち。
番外編「女子たちのクレープ会」
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寝起きを襲う者たち

 夜はしゃいでぐっすり眠った女子一同。朝最初に起きたのは…

 あれから朝になり最初に起きたのは郁巳たちの母親だった。


 「あらあら。皆ぐっすりね~」


 一階に降りてきた郁巳たちの母親はスヤスヤ寝ている四人を見てスマホを手に取った。


 パシャ


 「うふふ、「マル秘」っと。さっそく郁巳に送信~」


 「…うーん…あれ、お母様?おはようございます~」


 「あら綾、おはよう」


 寝惚けた綾を見てサッとスマホをポケットの中に隠す郁巳たちの母親。


 「私も今起きた所だからご飯まだ作ってないの。どうする?自分達で作るの?私が作ろうか?」


 「…あー…、作ってもらえますか?」


 「うふふ、いいわよ~。愛しい娘達の為にお母さん、頑張っちゃうわよ~。って言ってもトーストと目玉焼きだけど。あ、ご飯も仕掛けましょう」


 「…うん。ありがと…ふむゃ」


 「ほらほら、顔洗って来なさい。他の人は起こすの?」


 「ん…起こさない…」


 「ふふ、そう」


 そう言って郁巳たちの母親は微笑んだ。そして綾の方は洗面所へふらふらしながら行った。綾が洗面所へ行って数分後。


 「ふ、ふゎゎ~」


 和が大きな欠伸と背伸びをして目を覚ました。


 「おはよう和ちゃん。今朝ごはん作ってるから早く顔洗ってきてね~」


 「あ、おば様。おはようございます。じゃあ顔洗って来ますね」


 和はそう言って布団を畳み洗面道具一式を持ってスタスタと洗面所へ向かった。そして洗面所の方で綾と和の話し声が聞こえ始めた。


 「うふふ、仲良いわね~」


 「ん、ん~。……あれ?私起きるの遅かった?」


 「おはよう悠季ちゃん。まだ七時にもなってないわよ。今ご飯作ってるからちょっと待っててね」


 「あ、おば様おはようございます。じゃあ先に顔洗って来ます」


 そう言って布団を畳み始めた。


 「あ~、それがね~。今、綾と和ちゃんが顔洗っているからもう少し待ってもらえる~?」


 郁巳たちの母親が少し困った様に舞羽に言った。


 「あ、はい。じゃあ先に着替えちゃいますね」


 「分かったわ~」


 そう言って郁巳たちの母親はご飯の準備を、舞羽は郁巳たちの母親からの死角で着替え始めた。


 「ふふ、まりもちゃん、まだ眠ってるる。ちょっとお寝坊さんだ…」


 舞羽は着替えながらまりもを見て微笑んだ。


 「ん、ん~…」


 「あ、起こしちゃった?」


 舞羽がちょっと申し訳なさそうに小声になった。


 「ん~………すー、すー」


 「……あれ?まだ寝てる?」


 舞羽がキュロットスカートを履きながらまりもの様子を伺った。


 「すー、すー」


 まりもはまだ眠りの中にいた。


 「まりもちゃん、すごいな~。初めての他人の家で良くこんなに寝れるな~」


 「ふふ、何だかんだで舞羽ちゃんも四人の中で三番目に目が覚めてるから良く寝てるとは思うわよ~」


 郁巳たちの母親がキッチンから舞羽に言った。


 「お、おば様!」


 「うふふ。歯を磨く前で嫌でなければ飲み物、飲む?」


 「あー、はい。じゃあ頂きます。何がありますか?」


 そう言って舞羽は台所へ行った。


 「え~っと、アイスコーヒーに牛乳、後は昨日の残りのジュースかしら」


 「そしたらコーヒー…牛乳頂きます」


 「あら、そしたらシロップもあるからコーヒー牛乳はいかがかしら?」


 「あ!じゃあコーヒー牛乳で!」


 「はいはい、コーヒー牛乳ね。舞羽ちゃん、先に居間に行ってていいわよ~」


 「あ、はい。分かりました」


 そう言って郁巳たちの母親はコーヒー牛乳をサッと作り、先に居間のイスに座った舞羽に差し出した。


 「はいどうぞ」


 「あ、ありがとうございます」


 舞羽は差し出されたコーヒー牛乳を一口飲んだ。


 「あ、美味しいです」


 「うふふ、まあコーヒーに牛乳とシロップを混ぜただけだから」


 「あはは…」


 反応に困ることを言われて半笑いをする舞羽だった。


 「あ、悠季ちゃん。おはよう~」


 そんな時、先に洗面所を使っていた和が居間へ戻ってきた。


 「和先輩、おはようございます。じゃあ、私もこれ飲んだら顔洗っちゃいますね」


 そう言うと残りのコーヒー牛乳を急いで飲んで慌てた様子で洗面道具一式を持って洗面所へ向かった。


 「…悠季ちゃん、何かあったんですか?」


 「あらあら、ちょっと悪いことしちゃったわね~。あ、和ちゃん、何か飲む~?」


 「はあ…、じゃあ牛乳を…」


 イマイチ理解できない和だった。


 「それにしてもまっちゃんはまだ寝てるのか。起こさなくて大丈夫ですか?」


 すやすやと眠るまりもを指差して困った様に郁巳たちの母親の方を向く和。


 「うーん、もうそろそろ起きて欲しいわね~。和ちゃん、悪いけど起こしてもらえる?」


 「はーい。ほーらまっちゃん、起きて。朝だよ~。ご飯出来るよ~。トーストもお米もあるよ~」


 まりもに朝ご飯を囁く和。


 「ふぇ?ご飯…食べたい…」


 そう言ってスッと上半身を起こすまりも。


 「お、起きた?」


 「…むにゃ…」


 「ほら、起きて。まっちゃん」


 未だに半分夢の中にいるまりもの肩を揺さぶる和。


 「…ふぁ?…あ、おはようございます和せんぱ…」


 「ほら!起きて!もうすぐごはん出来るから顔洗ってきて。今あーちんと悠季ちゃんが顔洗ってるから」


 「くわっ!」


 「あ、完全に起きた」


 綾と言うキーワードが出た所で覚醒するまりも。それを見て少し苦笑する和。


 「綾ちゃんが顔洗ってる!そしたら水に濡れた綾ちゃんが見れる!?」


 「ん~私がどうかした~?」


 「あ、綾ちゃん…」


 「おはようマーちゃん」


 「はわわわわ…」


 綾の顔見て赤くなり硬直するまりも。


 「…おーい、マーちゃーん?あれ?私、何かした?」


 「いや、何かしたというよりも…これは…」


 少し困った様にまりも、綾を見る和。それを不思議そうに見る綾。


 「マーちゃん、ご飯の前に顔洗ってきなよ」


 まりものナイトの様に微笑む綾。


 「ふ、ふぁい!」


 変な返事をしてバタバタしながら洗面道具一式を持って洗面所へ駆け出すまりも。


 「あー…」


 見てはいけない者を見てしまった感を感じる和。


 「あはは、時々ああなるんですよねマーちゃん」


 まりもの反応に鈍感な綾。


 「うふふ…」


 それをキッチンから聞いてて微笑む郁巳たちの母親だった。

 朝、一番ガードが緩い時。そんな時にストレートを喰らわれたら?

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