パジャマパーティー開演
片付け終わってからワイワイ。お風呂シーンは無いです。
「やった!片付け完了~!さすが皆で片付けると早いですね!」
綾が万歳をして喜んだ。
「まーね、この位朝飯前だよ」
和がイスに座ったまま言い切った。
「…和先輩、何もしてない。…そして今は夕食後…」
「あははっ、まあ和先輩には後片付けは期待してないけど、ここまで言い切られると凄さを感じるよ」
舞羽が麦茶の入ったコップを片手に苦笑いをしていた。
「そうですよ~。ほとんど舞羽先輩とマーちゃんがしたんですから~」
「あらあら、じゃあ綾は和ちゃんと一緒で何もしてないのかしら~?」
郁巳たちの母親が両手で湯飲み茶碗を持ちのほほんとした感じに言った。
「!?そ、ソンナコトナイデスヨー。ねー、舞羽先輩!」
「え!?え、え~、そ、そうだね。うん、ちゃんと手伝ってくれたよ。むしろ率先してしてましたよ!」
舞羽はしどろもどろになりながらも模範解答を示した。
「あら~、そうなの~?その割りには綾の手がカサカサしてないみたいだけど~?」
「!?」
綾には母親の声が少し重たく聞こえた。
「…まあいいでしょう~。じゃあ、後は若い人達だけで、ごゆっくりと。じゃあね~」
郁巳たちの母親はそう言って流れる様に二階に上がって行った。
「……ぶふぁ~」
そして綾が女の子らしくない安堵のため息をついた。
「あ、綾ちゃん大丈夫?」
舞羽が心配して声をかけた。
「は、はい…。あ、和先輩、すみませんが緑茶をついでもらえませんか?喉が渇いたので…」
「う、うん…。でもそんなに怖かったの?おばさま」
「あはは……そりゃ怖いですよ!ご飯抜きにさせられるわお小遣い減らされるわこれ以上逆らうと次に何がくるのか!もー怖い!怖い怖い怖い!!」
綾が半狂乱になりながら叫んだ。
「…綾ちゃん、ほいお茶」
「あ、うん。ありがとうマーちゃん。んぐんぐんぐ…ぷふぁ!旨い!やっぱりお茶は怖いなー!」
まりもがマイペースを見せながら綾を落ち着かせた。
「おお…すご、まっちゃん…」
和が感心した。そして舞羽がコップ音が鳴る様に置いて皆に話しかけた。
「さてと、片付けの前にお風呂入った事だし一息ついた所で皆の内緒話を…の前にパジャマに着替えようか?」
「「「さんせーい」」」
舞羽の提案に皆が笑顔を見せた。そして数分後…
「うわ~っ!まりもちゃんも可愛い~っ!」
舞羽が瞳にハートを浮かべながらまりもに抱きついた。
「ま、舞羽先輩…苦しい………でもありがとうございます」
「あ、マーちゃんが照れた」
「うんうん、可愛い女の子が二人寄り添う。絵になるね~。あ、写真良い?」
そう言って舞羽とまりもの写真を撮る和は黄色のTシャツに白の半パン、ロングの髪の毛は左右の二つ結びにして首筋やうなじが見え隠れしていた。
「うう、和先輩…エロい…これどれ位欲しがる人いるかな…」
そう言って和先輩の写真を撮る綾は上下オレンジの生地に藍色のドットのパジャマを着ていた。
「ま、舞羽先輩!これ、かなり恥ずかしいんですけど!」
そう言って恥ずかしがるまりもは着ぐるみパジャマ、色は白と黒を基調とした某格闘ゲームのキョンシー風柄。袖口が指先に向かって広がっていた。一方の舞羽は白と黒を基調にしたパジャマで腰元に黒の透かしが入ったロングフリルでまるでみにくいアヒルの子のバレリーナの様な姿であった。
「あはは、これは慣れだねノリだね、諦めだね!」
前にも同じ事が同じ家で起きたので半場ヤケになってポーズをとる小さなバレリーナであった。
「さーて、お宝もガッポリゲットしたことだし、布団敷いて寝ようか」
スマホを締まってお開きにしようと和が言った。
「「はーい」」
舞羽とまりもが流れる様に答えた。
「ってなるかいっ!」
綾が流れに逆らってツッコミを入れた。
「デスヨネ~」
和がアッケラカンとしながら返した。
「おほん、まあでもお布団を敷くのは賛成です」
綾が咳払いをして一部賛同をした。そして布団を四人共が顔合わせする様に敷いて綾の隣にまりもが、まりもの前に和が、そして和の隣、綾の前に舞羽が座った。
「で、何から話をする?」
舞羽がワクワクしながら言った。まるで自分自身に隠し事が無いかの様に。
「うーん、じゃあ先ずは舞羽先輩と和先輩が出会った事からお願いします」
綾が人差し指をピンッと立てて言った。
「おおっと、私と悠季ちゃんの出会いからですか~。これは少し長くなるかもしれないよ~。朝までかかるかもしれないけど良いかな~?」
和がニシシと笑って言った。
「あははっ、まあ出会いは偶然、運命は必然な感じでしたね」
舞羽が出会いを思い出したのか微笑んだ。
「さてと、じゃあ語ろうか。私と悠季ちゃんとの出会いを…」
さて、これから先は四人はお互いを語り合います。さてさて、どんな物語が出てくるのか…




