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北海道旅行独り旅(最後に全員!集合家庭料理部)

 後は帰るだけでも気を抜かない。それが旅行


 「家に帰るまでが旅行です」

 外の明るさに郁巳は目を覚ました。


 「…うん、この時間でもやっぱり明るいな。午前五時。いつもこんな風に早寝早起きだったら良いのに俺」


 郁巳は普段の自分の起床時間に苦笑しながら身支度を整えて朝食バイキングに足を運んだ。今日は北海道最後の朝ということもあり最後にカレースープとパンとスクランブルエッグ、そして牛乳を食べたのだった。


 朝食を食べ終えて自室でゆっくりとしながら今回の旅を思い返していた。


「時計台の資料に興味が湧いて大通公園で事実上の一時間のウォーキング、札幌市資料館での写真展、定山渓温泉でゆっくりして小樽まで足を運んで………俺、歩いてばっかだったな。でも体調崩すことなく無事に終えそうだな」


 郁巳は旅での体調管理に自画自賛しながら帰る為の身支度を整えた。そして札幌に来たのとは逆に札幌駅から空港へ電車に乗った。そして特にハプニングがなくゆっくりと手荷物検査場を通った。勿論行きと同じく水筒の中身の事は聞かれた。しかし


 ピンポーン、ピンポーン


 「お客様に申し上げます。福岡行き290便は到着予定時刻より遅れております。つきまして搭乗予定時刻を五分下げたいと思います」


 ピンポーン、ピンポーン


 「…うん、やっぱりハプニングは付き物だな~」


 郁巳はゆっくりとしながらとうきび茶を飲んだ。そして搭乗予定時刻を過ぎて五分後、搭乗開始した。そして離陸。二時間後予定としてもうそろそろ着陸するだろうと思っていたら


 ポーン、ポーン


 「お客様に申し上げます。当機着陸予定の福岡空港は離着陸の飛行機が混んでおりただいま着陸待機の為、旋回を致しながら上空で着陸待ちとなります。お急ぎの中、ご迷惑をお掛けすることをお詫び申し上げます。」


 「…さすが旅行、離陸が遅れたから着陸混んでるんだろうな~」


 郁巳は納得しながら着陸までゆっくりした。そして当初の到着予定時刻より15分遅れて着陸した。


 「ふぅ、やっと着いた~けど、手荷物引き取り所では時間掛かるんだろうな~早めに手荷物預けたから逆に取り出す時に遅くなるのだろうからな~」


 郁巳はそう思いながら待った。事実、自分の手荷物(キャリーバック)が戻ってくるまで30分以上かかった。


 「さてと、予定の電車まで時間があるし、駅弁でも買おう。肉食べたいな肉」


 郁巳はそう思いながらステーキ弁当を買って電車に乗った。そして電車内でゆっくりして夜帰宅した。


 「ただいまー」


 郁巳が帰宅すると見慣れない靴が多数あった。


 「肉兄、おかえりー」


 「いくみんおかえりー」


 「…郁巳先輩、おかえりなさいです」


 「いーくみん、お邪魔してまーす」


  居間から綾を筆頭に舞羽、まりも、更に和が出てきた。


 「あれ!?何で皆がここに?」


 「ふふふっ、今日クレープパーティーをしていたのだよ」


 「だよ」


 「…だよ…」


 「だよ~」


 郁巳の疑問に綾が答えると皆が綾の語尾を真似ていった。


 「仲良いな~」


 郁巳が感心した声をあげた。


 「で、肉兄肉兄!お土産は?メロンは?カニは?」


 「お土産はあるが、メロンやカニでは無い」


 「「「ええ~…」」」「…まあそうでしょうね」


 三人が落胆をする中、まりもは納得していた。


 「…郁巳先輩、話の続きを」


 「え?ああ、メロンやカニでは無くて小さいけど小樽ガラスのお土産と北海道限定のポテトチップス」


 「わーい♪ポテトチップス~♪」


 「…綾ちゃん、年頃の女の子が色気より食い気だなんて…」


 まりもが綾に少し呆れ口調に話ながら言うと。


 「この年頃だから食い気も必要!」


 「「そーだよ」」


 綾の断言に舞羽、和が賛同した。そしてまりもも親指を立てて


 「…ですよねー」


 「ん」


 女子四人がお互いにサムズアップをした。それを郁巳は暖かく見ていた。


 「ほら、じゃあお土産渡したいから居間に行かせてくれ」


 「「「「はーい」」」」


 そう言って五人は居間に行った。

 皆仲良し。北海道旅行独りはもうちょっとだけ続きます。

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