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不器用すぎる恋のレシピ ~料理スキルゼロから始まる彼女たちとの恋愛ストーリー~  作者: 睡眠の精霊ぽち。
第四章「料理部入部。しかし…」
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初部活動の予定作り

 皆が料理レベルを語った中、和は自分の料理レベルを言いたがらない。その理由とは

 「さてと皆の料理レベルも分かったことだし」


 「ちょっと和先輩、先輩の家事レベルを皆に言ってないですよ」


 「ううっ…言わないと…だめ?」


 「だ・め・で・す!」


 和と舞羽が話している間、郁巳と綾、まりもがひそひそ話をしていた。


 「(なあ、和先輩って料理できるのかな?)」


 「(ちょっと、それ和先輩に失礼だよ肉兄!)」


 「(…でも自分から話したがらないのは怪しい)」


 「(ううん…そう言われたら確かにそうだけど。仮にも料理部長だよ!流石に出来ないなんて事はないでしょう)」


 「うーん…」「………」


 綾の言葉に郁巳とまりもが腕を組んで唸っていると舞羽が皆に聞こえる様に「おほん」と咳払いした。


 「えっとね、察する通り料理が全く出来ない訳じゃないの。むしろボクですら感心する位上手いよ。ただ、後片付けが凄く下手なの」


 「「「ああ…」」」


 三人が納得した様に言うと和が顔を真っ赤にして恥ずかしそうにぼそぼそと言った。


 「…だって、部長なのに後片付けが下手だなんて…示しがつかないよ…」


 「あははっ、大丈夫ですよ和先輩。今や肉兄もいるんで恥ずかしがることなんて全く無いですよ」


 「おい綾さんや。何気に実の兄をディすらないでくれるかな」


 「そ、そうだね!料理も片付けも出来ない人がいるんだから底辺なんて思うことなんてないよね!」


 「和先輩も何気にいくみんをディすらないで下さい」


 「…話、進めましょう」


 話が逸れてきた所をまりもが本筋に戻した。


 「ああ、そうだった。おほん。私、部長で料理は出来るけど後片付けが全く出来ないの。だから前の年は先輩と悠季ちゃんがいるおかげでどうにかなったのだけど今年度は私以外の三年生がいなくて悠季ちゃんを部長にしたかったけど」


 「三年生が部長でないと部として成り立たないとボクが言ったからなんだよ」


 「うう…だから仕方なくなったんだけど入部する人がいても私の後片付けできないのを見たら皆辞めていったんだよ」


 「まああれは仕方ないですよ」


 「悠季ちゃん、歯に衣着せないね。仮にも部長だよ!三年生だよ!少しは敬ってよー!」


 「ならもう少し威厳を示して下さい!」


 「…話、元に戻そうか」


 「「はい…」」


 まりもの歯に衣着せぬ一言に和と舞羽はしゅんとした。


 「で、和先輩。さっき言いかけたことは何ですか?ほら「皆の料理レベルも分かったこただし」の後です」


 綾が場を和ませ様と話を進めた。


 「ああ、そうだった。皆の料理レベルが改めて分かったことだし、さっそく料理部の実作業、つまり料理をしようかと言うことなんだよ」


 「そうですね。ではいつにしますか?来週辺りにしませんか?」


 舞羽が嬉しそうに声量が少し大きくなっていた。


 「悠季ちゃん落ち着いて落ち着いて。うんでも来週辺りにするのは良いよね。じゃあ来週しましょうか」


 和も嬉しいのが隠しきれないのかテンションが少し高くなっていた。


 「さんせーい!」「…異議なし」


 綾、まりもも賛同した。


 「あの~…」


 そんな中、郁巳が申し訳なさそうに挙手をした。


 「ん?どしたのいくみん?」


 舞羽が不思議そうに首をかしげた。


 「いや、俺…来週一人で北海道旅行に行こうと計画してるんだけど…」


 「「「ええーーっ!」」」


 郁巳の言葉に和、舞羽はおろか綾も驚愕していた。


 「…郁巳被告人、説明を」


 「はい…」


 まりもの被告人呼ばわりにも反論せず郁巳が話始めた。


 「いや、夢の中に“羊蹄山”っていう文字が出てきて気になって調べたら北海道だったから「ああ、北海道に呼ばれてるな。行こう」と思って…」


 「それでって!いくみん、いつまで行くの!?」


 「舞羽、落ち着いて。まあお金が旅費だけでほぼ無くなるから今回は札幌しか行かないけど」


 「でも!肉兄!私を置いてきぼりにするなんて!ご飯どうすれば良いの!」


 「そこかよ…。そこは訳を話してお母様にしてもらう様に言っている」


 「うーん、じゃあいくみんが帰ってきてからにしようかな。いくみん、いつ頃帰ってくるのかな?札幌なら二泊三日位?」


 和が手帳を取り出しスケジュールを決めようとした。


 「えっと…三泊四日…です」


 「ふむ、そしたら来週は無理だね。どうしようか?再来週にする?」


 「あ、いや、俺のことは気にしないで下さい!皆で部活動して下さい」


 「それは出来ないね~」


 和がチッチッチと指を振った。


 「初部活動が皆が揃わないのは景気が悪い。けど流石に再来週は時間が空きすぎる。のでどうかね女子諸君、部活動ではないけど女子だけでクレープパーティーをしないかね?」


 「「クレープパーティー!」」「…パーティー…」


 和の提案に女子達が目をキラキラと輝かせた。


 「良いですねクレープパーティー。私、クレープ作ったこと無いから楽しみ~♪」


 「…クレープ、食べたい」


 綾とまりもが楽しそうに言った。


 「そうだね。初部活動ではないけど女子だけでの集まりはたのしそうだね」


 「うんうん、そうだろそうだろ。我ながらナイスアイデア」


 舞羽も首を縦に振り、和も自画自賛していた。


 「えっと、じゃあ初部活動は…」


 「うん、再来週にしよう。そしてその時にいくみんからのお土産を食べながらいくみんの土産話を聞こうじゃないか」


 「「「さんせーい!」」」


 「あは、あはははは…」


 女子達の言葉に郁巳は苦笑いをしたのだった。

 郁巳の突然の旅行発言。次回、郁巳札幌一人旅編!

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