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不器用すぎる恋のレシピ ~料理スキルゼロから始まる彼女たちとの恋愛ストーリー~  作者: 睡眠の精霊ぽち。
第三章「皆でご飯作り・オムライス」
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料理部入部

 舞羽、まりもを送っている時に突然舞羽からの提案。どうする郁巳!?


 舞羽、まりもの家への道、綾、まりもが前を郁巳、舞羽が後ろを歩いていた。


 「どうだったかな?皆での食事作りは?」


 舞羽が郁巳に微笑みながら問い掛けた。


 「おう。スゴく楽しかったぞ。何より皆で作って食べたオムライスが美味しかった!」


 郁巳は少し鼻息荒く答えた。


 「そ、そんなに。うん、まあ楽しかったのなら良かった」


 舞羽なニシシと笑った。


 「それにしても昨日も驚いたけど舞羽がこんなにご飯作れるのって何でなんだ?」


 「あれ?言ってなかったっけ?ボク料理部だよ」


 「料理部!?あったの!?うちの学校に!?」


 「うん。正確には“家庭料理部”だけどね。いくみん、何なら明日にでも料理部入る?」


 舞羽がいたずらっぽく笑う。


 「う~ん。……う~ん」


 「いやいや、本当に迷わなくても良いから。別に入ってもらわなくても大丈夫だから」


 「うーん、いや料理部に入ったらご飯も作れるようになるし夕食代浮くだろうし迷う事ないんだろうけど…」


 「…いくみん、もし入ってくれたら今日みたいに皆で楽しくご飯作りできるよ。ボクもいくみんが入ってくれたら嬉しい…かな」


 舞羽は少し恥ずかしそうに、しかし少し寂しそうに語った。


 「……よし!おーい、綾~」


 郁巳は前を歩く綾に声をかけた。


 「お、なーに肉兄?」


 綾が振り返り郁巳達に近寄ってきた。


 「舞羽が俺に料理部に入らないかって。舞羽、料理部なんだと」


 「おお!やっぱり舞羽先輩、料理部なんだ!どうりで料理上手な訳だ。うんうん」


 綾は1人納得していた。


 「…で、郁巳先輩はどうするつもりですか?」


 気がついたらまりもも郁巳達に近寄ってきて話を聞いていた。


 「そうだよ!肉兄が料理部入ったら私の夕食どうすれば良いの!?」


 「おう、だから綾、一緒に料理部入らないか?」


 「!?いくみん…」


 舞羽が郁巳の提案に驚いた。


 「う~ん、確かに私も料理部に入ったら夕食の事考えなくて良いよね」


 「それにご飯作り上手くなるぞ。しかも今日みたいにワイワイ作れる。楽しいと思うぞ」


 「そうだね。うん、じゃあ入るよ」


 「ちょ!綾ちゃん!?」


 「そう言う訳だから新入部員二人」


 「「よろしくお願いします」」


 郁巳と綾が舞羽に一礼をした。


 「え?そんなに簡単に決めて良いの?」


 舞羽は困惑しながら郁巳達に聞いた。


 「いいんじゃないのか」「いいんです」


 そんな舞羽に郁巳、綾の両名は即答した。


 「…おほん」


 「「「?」」」


 蚊帳の外だった一名が咳払いをして注目を集めた。


 「…舞羽先輩、私も料理部入ります」


 「まりもちゃんも!?」


 まりもの突然の入部宣言に舞羽がパニックになりそうになった。


 「え?いきなり入部者が三名で合計五名になって部活存続の危機がいきなり無くなった。え?え?これって嘘じゃないよね?」


 「だな」「ですです」「…はい」


 舞羽が今起きている事への喜びと困惑でコロコロと顔色が変わるのを郁巳達は分かってた様に笑った。


 「…う、いくみん、綾ちゃん、まりもちゃん、ありがとう!本当にありがとう!…ふぇ」


 舞羽は思わぬ出来事に涙が溢れてきた。


 「あー、舞羽先輩、ほら泣かないで下さいって」


 綾はそう言ってスッとハンカチを差し出した。


 「う、うん。…ありがとう綾ちゃん。いくみん、まりもちゃんも」


 綾に先をこされて手に持ったハンカチがさ迷っていた郁巳とまりもにも舞羽は感謝を述べた。


 「お、おう…」「…はい」


 郁巳は照れ臭そうにし、まりもは微笑みを返した。


 「じ、じゃあちょっとゴメン、今から部長に電話しても良いかな?部の存続危機がいきなり無くなったのを直ぐ様伝えないと」


 「いいぞー」「はい」「…問題ないです」


 「じゃあちょっとゴメン!」


 そう言って急いでスマホを取り出す舞羽。途中スマホを落としそうになったのも言うまでもない。


 「…あ、夜分遅くに申し訳ありません部長。はい、お疲れ様です。あのですね、驚かないで下さい。部員三名、ゲットしました!…はい!ボクの同級生とその妹さん、そしてその妹さんの友人なんですけど…はい。はい!じゃあ、詳しくは明日にでも部室に。はい!では失礼します!お休みなさい!……ふぅ」


 舞羽は興奮冷めやらぬ状態で一息ついた。


 「うん、よし!じゃあいくみん、綾ちゃん、まりもちゃん明日、料理部部室に来てくれるかな?」


 「「「いいとも!」」」


 某番組風に舞羽がスマホを向けて郁巳達はお約束の掛け声をかけた。


 「じゃあ帰ろっか」


 「おう」「はい」「…はい」


 そう言って舞羽は浮かれながら先頭を、郁巳達はそんな舞羽を我が子の様に微笑みながら帰路についた。

 郁巳達三名、料理部入部です。物語が動き出しました。

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